「浮気をするのは男」はもう古い? 浮気における男女比について解説

公的機関による調査は実施されていませんが、SNSなどを見ていると男女ともに浮気をする割合が増えており、特に女性の浮気率が高くなっているように思います。今回は浮気に関する男女比や違いについて解説します。
浮気に男女比はあるのか?

浮気=男性がするものというイメージはかなり薄くなっていますが、実際はどうなのでしょうか。
数年前、民間企業が独自調査した結果によると、結婚、交際相手以外に性的関係な相手がいると答えたのは男性26%、女性16%とその差は10%となっています。男性のほうが多いですが、女性の浮気率もかなり増えているともいえます。
しかし、当たり前ですが、全ての人が正直に「浮気相手がいます」と答えているとは考えられないため、実態を顕しているというよりも、あくまで傾向や参考として考慮しておいたほうがいいでしょう。
浮気調査依頼から見る男女比
探偵事務所での浮気調査の相談や依頼の割合については、一般的には女性の相談・依頼が6~7割、男性の相談・依頼が3~4割といわれています。
やっぱり女性が依頼主のほうが多く、男性の浮気に悩んでいる率が高いように思いますが、「浮気は男の甲斐性」なんて言われていた昔と比べると、男性の依頼が増えていることは間違いないでしょう。その背景には、「向こう三軒両隣」など近い距離での深いつき合い方が薄れ、場所や年齢を超えて、サラッと幅広くつながることができる環境の変化にも理由があることは想像に難くありません。
男女の浮気に対する考え方

男性の浮気は性的行為が目的、女性の浮気は心の充足のためといわれていますが、本当なのか気になるところです。何となくイメージで言ってるだけなんじゃないかと思われるかもしれませんが、実は様々な実験で得た結果でもあります。
男性の浮気は性的? 女性の浮気は精神的?
1978年にある社会学者の実験で、男女それぞれに初対面の異性から「1.今夜、どこかに出かけよう」、「2.今夜、部屋に来ないか」、「3.今夜、ベッドを共にしよう」と3パターンで誘うナンパを行いました。結果は、1のデートの誘いには男女とも約50%が応じましたが、2の家では男性69%が応じたのに対し、女性は6%、ベッドに至っては男性75%、女性0%というものでした。男性は関係を築くきっかけのデートよりも直接的なベッドに応じる率が多く、女性はデートのほうが多いということから、浮気の目的が異なるというのも一理ありそうです。
最近では2017年にある心理学者がSNSを使って、浮気のどの部分にストレスを感じるかという実験を行っています。交際している男女に体の浮気を知らせるものと惹かれ合っているという心の浮気を知らせる2種類のメッセージを見せて、交際相手のSNSで発見したと想像してもらったところ、男性は体の浮気、女性は心の浮気のメッセージに強い反応を示したといいます。これによって一般的に男性は性的なことを、女性は精神的なことに重きをおいていると考えられます。
女性の浮気が増えた背景

身近で浮気や不倫の経験談を耳にする機会が増え、以前ほど珍しいものではなくなっています。男性の浮気は相も変わらずといったわけですが、女性の浮気率上昇の背景には時代の変化とそれに追いついていない内情のストレスなどがうかがえます。
社会進出と家事負担
結婚したら仕事をやめて家庭を守るという専業主婦よりも、結婚後も仕事をする共働きが多く、むしろ当たり前というくらい定着しています。必然的に出会う人は増え、人間関係も広がっていきます。
時代とともに社会進出が進み働き方も変わりつつありますが、一方で家事負担はというとほとんど変化がなく、女性に大きな負担がかかっています。
2017年に内閣府男女共同参画局から発表された『「社会生活基本調査」から、男性の育児・家事関連時間』レポート、6才未満の子どもを持つ夫婦の育児・家事関連時間の国際比較において、最も家事をしている夫がスウェーデンで1日あたり約3時間半なのに対し、最も少ないのが日本で約1時間半、逆に最も家事をしている妻が日本で1日あたり約7時間半、最も少ないのがスウェーデンとノルウェーで共に約5時間半という結果が出ています。夫婦ともに最長と最短の差が2時間というのが興味深いです。
女性は感情的なつながりを重要視する傾向があるため、こうした日々の負担や不満を抱えているときに、自分を労わってくれる言葉をかけられると気持ちが動くこともあり得ます。
ネット時代は浮気しやすい?

女性だけでなく、真面目で遊びそうにないような男性などの浮気も増えているようです。これまでは浮気をしてみたいと思ったとしても、実際に行動に移すまでには至らないことがほとんどでした。職場や近所など生活と密接している関係性での浮気は発覚した場合のリスクが高く、それ以外で出会い、浮気へと発展するのは難しかったといえます。
ネットの普及で生活圏以外での出会いも可能に
近年、インターネット及びスマートフォンの普及により、SNSで手軽に出会えるようになりました。マッチングアプリなどを使えば自分の趣味嗜好に合った人と交流することも可能です。しかも、普通に生活していれば、まず出会うことのなかった相手であるため新鮮さは増し、配偶者と共通の人間関係ではない分、罪悪感は薄れやすくなります。
最初から割り切った浮気目的の人もいれば、そこまでの意識はなかったものの生活と離れているからこそ本音を吐き出せる心地よさ、共感や理解を示してくれる返事に癒しやときめきを感じるうち、実際に会ってみたいと思い浮気へ発展することも少なくありません。
自分の住んでいる場所や仕事先、年齢も関係なく出会うことができますが、逆にいえば、SNSや使用アプリの履歴によって、浮気が発覚しやすくもなります。
まとめ
浮気は映画やドラマなど遠い世界のことでしたが、最近はネットを介して簡単に知り合えるうえ、「みんなやってる」という軽い気持ちで一線を超えることが増えています。しかし、男女関係なく浮気された側の苦しみは同じ。ネット社会の今は、一時の欲や感情に流されて後悔しないよう、より気をつける必要があるといえます。
投稿者プロフィール

- 10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。
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