知っておきたい!離婚が子どもに与える影響とは?

「離婚したいけれど、子どもにどんな影響があるか気になってなかなか踏み切れない」こんな悩みを抱えている方は少なくありません。新しい人生をやり直すという意味で、大人にとってはむしろプラスになることもある離婚ですが、子どもは精神的に大きな影響をうけることがわかっています。そこで今回は、親の離婚が子どもに与える影響を中心に解説していきます。
離婚によって子どもが受ける影響
アメリカの心理学者ジュディス・ウォーラースタインの研究によって、離婚が子どもに与える影響は大きく、子どもの多くは強い精神的な打撃を受けていることがわかりました。ジュディス・ウォーラースタイン自身、当初は親の離婚が子どもに影響することはほとんどないと考えており、一般的にもなにも影響がないと思われていました。ですが、ウォータースタインの研究結果は多くの論争を引き起こし、その後各国でおこなわれた研究により、この結果が事実であることが確認されるようになったのです。
離婚によって子どもが受ける影響として、現在考えられている主なものには下記の4点があります。もちろんすべての子どもにあてはまるわけではありませんが、傾向としてとらえていただければと思います。
学業の成績、社会的地位の低下
両親が離婚した子どもは、両方の親から見捨てられるのではという不安を抱えることになり、学業に専念することが難しくなるケースがみられるようです。また、離婚後は親が1人で働いて生計をたてなければならないために労働時間が増え、子どもと過ごす時間の確保が難しくなりがちです。子どもがきちんと勉強しているかを確認したり、わからないことを教えるといったこともなかなかできません。これらが子どもの学業成績に影響を及ぼし、成人後の社会的地位も低くなる傾向にあることがわかっています。
子ども自身も結婚に失敗する
親の離婚を経験した子どもは、そうでない場合に比べて自身の離婚率が約3倍になることが、研究により明らかになっています。離婚以外にも、未婚の母親となる確率も高まります。原因としては、親の離婚を見ているので離婚に対するハードルが低くなること、家庭内で両親が険悪な状態にあることが当たり前で、無意識に自分も同じような行動をとってしまう、といったことが考えられます。
精神的なトラブルを抱える
バージニア大学のヘザーリントン教授の研究では、両親が離婚した子どもは精神的なトラブルを抱える可能性が高いこともわかっています。具体的には、両親が離婚していない子どもの場合、治療を必要とする精神的トラブルを抱えている割合は約10%であるのに対し、親が離婚をしている場合はその割合が25%に高まるというものです。親が離婚した年は多くの子どもが混乱に陥り不適応状態になります。その後、2年目以降は環境に慣れるなどして落ち着きを取り戻し始めるのが一般的ですが、悪条件が揃うと不適応状態が長期化する危険性もあります。
不純異性交遊、ひきこもりや不登校、アルコール依存
アメリカの調査機関が実施した調査の結果、親の離婚を経験した少女の未成年での妊娠率は、親が離婚していない場合の2.5倍であることが明らかになっています。また、ひきこもりや不登校、アルコールやドラッグ依存となる確率も高まることが指摘されています。親の離婚により子どもは精神的に不安定になることは前述したとおりです。さらにひとり親になると、親は仕事と家のことを1人で両立しなければならず、子どもの行動に注意を払うことが難しくなる傾向にあります。こうした要因が重なり、不純異性交遊やひきこもり、アルコール依存などになる傾向が高まると考えられています。
離婚した方が子どもに悪影響を及ぼさない場合もある

ここまで親の離婚が子どもに与える悪影響について解説してきましたが、どんな状況にあっても離婚せずに夫婦でいることが子どものためになるわけではありません。下記のようなケースでは、子どもの健全な成長のためにはむしろ離婚した方が良いと考えられます。
日常的に両親が罵り合いをしている
福井大学とハーバード大学によって、両親が日常的にお互いに暴言を吐いたり罵りあったりする、激しい夫婦喧嘩をしている場合、子どもの脳を傷つけている可能性があるという研究結果が明らかになりました。両親の暴言を毎日のように見聞きすることで、記憶や学習面に影響を及ぼす脳の視覚野の一部が委縮するといわれています。
配偶者や子どもがDVを受けている
家庭内でDVがある場合は、1日でも早く離婚するべきでしょう。離婚が子どもに与える悪影響を考えている場合ではありません。残念ながら相手が変わるのは不可能に近いはずです。怪我や、最悪の場合命の危険もあるので、かなり緊急性の高い状況といえます。
仮面夫婦状態が続いている
上記のような両親の罵り合いやDVがなければ、夫婦間でほとんど会話のないような仮面夫婦であっても離婚しない方が良いのでしょうか。答えはNOです。表面上どんなにうまく取り繕っていても、子どもは険悪な雰囲気を敏感に感じ取るものです。そして、家庭内の状況について「自分のせいかもしれない」と自分を責めたり、「自分が良い子になれば仲直りしてくれるかもしれない」と感情を無視して無理やり良い子を演じたりする可能性があります。無理を続けることで精神のバランスを崩し、ひきこもりや自傷行為に走るリスクも。夫婦間での話し合いにより少しでも関係修復ができる余地があるのであれば、子どものためにも努力を惜しまない方が良いといえます。しかし、どうしても仮面夫婦の状態から抜け出せないというようなケースにおいては、離婚さえしなければ良いわけではなく、離婚と同じような悪影響を及ぼす傾向にあることを理解しておくべきかもしれません。
まとめ
今回は、親の離婚が子どもにもたらす影響について解説してきました。かつては親の離婚は子どもになんら影響しないと考えられてきましたが、実は多くの深刻な影響を与えることが明らかになっています。離婚の原因でもっとも多いといえるのが、配偶者の不貞行為によるもの。探偵に依頼することで、配偶者の不貞が事実なのか確かめることができます。不貞は思い込みにすぎず、結果的にそのような事実がなかったというような場合は離婚を選択する必要はなくなります。また不貞行為があったら、相手を判明させることで話し合いをすすめ、離婚を回避できるかもしれません。離婚すべきか悩んでいる方は、ぜひ一度探偵にご相談ください。
投稿者プロフィール

- 10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。
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