興信所の料金システムを分かりやすく解説!どのくらい費用が必要?

興信所を依頼する時に「成果が出るかな」「怪しくないかな」と心配ごとはたくさんあるかと思います。中でも「いくらかかるんだろう?」といった料金に関しては、一番興味がある部分かもしれません。
「調査」というサービス上、決して安くない料金が必要となる興信所や探偵。調査を依頼する場合にどのくらいの料金がかかるのか、今回はよく見られる料金システムや高くなる・安くなる調査とは何か、気になる興信所の料金について詳しく解説します。これから興信所の利用を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
興信所での料金システムとは

興信所では料金の設定を各事業所で定めることができ、料金プランや調査の内容によって異なります。中にはA社・B社で数十万の差が出るなど、大幅に異なるのも特徴です。
これは各興信所の用意する料金システムが異なるのもひとつの要因。まずは興信所業界でよく見られる3つの主流料金システムを知っておきましょう。それぞれのメリット・デメリットをまとめました。
興信所の料金プラン①:時給型料金プラン
時給型料金プランとは、時間や日数に応じて料金が足されていくプランであり、特定の日や時間を調べたい場合に使うことの多いものです。後ほどご紹介するほか2つの料金体系と比べて安めに設定されており、料金の仕組みがいまいちわからない方にとって、「会計や計算方法がやりやすく分かりやすい」のが特徴と言えます。
時給型料金プランのメリット
メリットは先ほども挙げたように会計がわかりやすいこと。また「○月○日だけ調べて欲しい」「会社の就業時間から5時間だけ」といったピンポイントな利用方法だと、余計な調査や無駄な料金をかけることなく調べることができます。短期間だけの調査や調査項目が少ない方にとっては、最小限の料金で興信所の調査を利用できるでしょう。
時給型料金プランのデメリット
デメリットもいくつかあり、そのひとつがあまり手がかりのない状態で時給型を選ぶと、果てしなく時間がかかり料金もその分かさむことです。また、いくら日程を指定できるといっても繁忙期では予約ができないことも考えられるため、早めに興信所には相談しておかなくてはなりません。
また、興信所によっては「時給型」と名前が付いているけれど最低調査時間を設けているところも多いです。「最低でも4時間~」とあればその分料金は変わってくるため、見積もりはしっかり確認しておきましょう。
興信所の料金プラン②:パック型料金プラン
興信所のパック型料金プランとは、ある程度の日数や時間が決められていて、調査料金がパック化している料金システムです。調査ごとにパックとなっているケースが多く、「1weekプラン」や「5日間まとめて」といったプランが多く見られました。どのくらい金額がかかるのかあらかじめ分かりやすく、その後の追加請求で大幅に料金が変わることがない点も特徴です。
「いつ調べたら良いのか分からないから、とりあえず手がかりだけでも欲しい」といった場合に便利で、漠然とどのくらいの時間がかかるか分からない調査もパック型なら利用しやすいでしょう。
パック型料金プランのメリット
メリットはパック型料金プランだと、高額な追加料金がかかる可能性が低い点です。これは時給型にはないメリットで、成果の有無にかかわらず「○時間60万円コース」であればこれ以上の料金はかかりません。興信所の方針にもよりますがパック型料金だと定額制を採用しているところも多く、あらかじめ決めた料金以上は稼働しないため、合計金額がわかりやすいのは大きなメリットと言えそうです。
パック型料金プランのデメリット
パック型料金で気を付けたいのは、すぐに成果が出た場合にプラン変更が難しく、余分に料金を支払う可能性も出てくることです。またパック型料金を一度依頼したものの当事者間で解決してしまい、「調査を中断したい」とキャンセルすることも難しいとされています。
即日調査ができないのもこの料金体系の特徴で、やはり「この日を調べて欲しい」と希望がある場合はまず時給型料金を選ぶとよいでしょう。突発的な調査への対応は難しい、と考えておくのがポイントです。
興信所の料金プラン③:成功報酬型プラン
成功報酬型プランとは、弁護士の料金システムでよく見られるもの。まず興信所が規定する着手金を支払い、その後調査が成功すると成功報酬を追加で支払います。初期費用が抑えられ、また成果が出なければ追加料金も発生しないため無駄がなく、海外では多くの興信所が成功報酬型と言われているようです。メリット・デメリットを見ていきましょう。
成功報酬型プランのメリット
成功報酬型のメリットは「料金に無駄が生じない」点です。着手金はかかりますが、調査が失敗すれば当然成功報酬を支払う必要がなく、「成果ゼロなのに調査料金だけがかかった」となりません。また最初に着手金のみで契約できるので、まとまったお金が今は用意できないが調査をすぐ開始して欲しい場合にも有効です。
成功報酬型プランのデメリット
一見メリットの多い成功報酬型ですが、実はトラブルになりがちなのも成功報酬型プランの特徴です。すべての成功報酬型が該当するわけではありませんが、興信所と依頼人の中で「成功」の基準が異なっており、「どう考えても失敗されたのに成功報酬を要求された」と問題が起きてしまうのです。
また「着手金0円で調査!」と格安で調査できることを広告にしている企業もあり、これはきちんとした調査を行う前提から見るとやや信用に欠けるものです。業界的にはかなり違和感があり、ふたを開けてみると大した調査もしていないのに成功したと言い張って、成果もなく成功報酬だけ請求するパターンも多いので注意が必要です。
興信所料金についてのQ&A

興信所の料金について、Q&A方式で仕組みを解説します。ぜひ参考にしてみてください。
興信所料金のQ&A①:意外と高いのは本当?
調査料金とは「高いもの」というイメージがあるかもしれません。このイメージはおおむね間違ってはいません。というのも調査は一般の方が真似できることではなく、「ちょっと研修をすれば誰でも興信所になれる」わけではないからです。
調査員がどのように調査を行うのかは、探偵業法で定められています。
・聞き込み
・張り込み
・尾行
の3つ。システム化オート化することは不可能で、必ず人間の力で行わなくてはなりません。張り込みでは車内や狭い空間で何時間も対象者を待つこともあり、尾行では高い運転技術が必要となることも。こうした人材力もさることながら、きちんと調査するには相応の費用は絶対に必要です。
どんな調査によるかで料金は異なりますが、最低でも数十万高いと100万円を超えることもあります。その点を十分考慮したうえで、その金額でも満足できる興信所を選ぶのがポイントです。
興信所料金のQ&A②:調査が終わったら高額請求のイメージが強い…これは本当?
見積もりでは安く見せておいて契約を進め、実際に調査が終わると高額な請求が生じる…。こうした悪質な商売方法をとるイメージを持つ方も少なくないでしょう。ただし、この見積もり以上の高額請求は探偵業法によって禁じられています。探偵業法の中には、調査契約の際に「重要事項の説明」が義務付けられており、重要事項には「利用者が調査に支払う金額」と「その支払い時期」を明記しなくてはなりません。言い換えると、契約を結ぶ前にできうる限りの見積もりを行い、依頼人に正しく料金を報告しなくてはならないのです。(参考:https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=418AC1000000060_20191214_501AC0000000037)
これにより、高額請求が行われる心配は軽減できます。とはいえ調査をしてみてから「この時間では成果が得られない」「もう少し調査期間を伸ばせたら証拠が掴める」といった事態も起こるでしょう。この場合には興信所は依頼人に許可なく追加調査を行うべきではなく、金額が変更した際はすみやかに依頼人に相談すべきです。事前に「確認はして欲しい」と伝えた上で、こうした企業モラルの高いところを選ぶようにしましょう。
興信所料金のQ&A②:どんな調査が高くなるの?
調査内容によって料金は異なるとお伝えしました。では、どんな調査が高額になるのでしょうか。以下の条件が満たされると高くなる傾向にあります。
・調査期間が長いもの
・調査すべき点が多岐にわたるなど、複雑な調査
・多数の人員が必要になる規模の大きな調査
料金システムにもよりますが、例えパック型料金だとしても、調査が複雑だと追加が必要です。また成功報酬型でも規模の大きな調査だとその分着手金も成功報酬も高く設定されるでしょう。これを防ぐためには、できる限り調査に協力し、調査をスムーズに行う環境に整える必要があります。
興信所料金のQ&A③:調査の値下げはできる?
調査の値下げはできるのでしょうか。興信所にもよりますが、例えば家電量販店のように「A社よりも安くして!」という利用方法はできないと考えておきましょう。先述の通りきちんとした調査をするには、それなりに調査料金は必要です。
ただし、「調査工程を少なくして無駄な調査をなくす」ことができれば余分な料金は発生しません。例を挙げてみると
「浮気調査を依頼したいが、配偶者の行動パターンが分からない。浮気相手のことも分からず、そもそも浮気の有無もまったく分からない」
このような調査だと、配偶者がどこにいるかの調査から始まり、浮気の有無も調べなくてはなりません。あらかじめすべての情報が揃っていて、なおかつ浮気する日も場所も特定できていれば、タイミングを合わせて数時間の調査でも成果が期待できます。このように調査の値下げはできないけれど、事前情報次第では最低限の調査で成果を得ることはできる点を頭に入れておきましょう。
興信所料金のQ&A④:興信所の追加料金とは?
興信所に依頼した際、基本料金以外に追加料金が発生することがあります。例えば、調査期間が延長された場合や、特殊な機材を使用する必要がある場合です。対象者が遠方に移動した際の交通費や、宿泊を伴う調査が必要な場合も、追加費用が請求されることがあります。
また、調査内容によっては、特別な情報収集手段や専門的なスキルが必要となる場合もあり、その際には追加料金が発生することがあります。これらの追加料金が発生する条件については、事前に詳しく説明を受け、契約書に明記してもらうことが重要です。これにより、後からのトラブルを避け、安心して調査を依頼することができます。
さらに、調査の進行中に新たな要件が発生した場合も追加料金がかかることがあるため、柔軟に対応できるようにしておくことが求められます。興信所と詳細な打ち合わせを行い、見積もりをしっかり確認することが、予期せぬ追加料金を防ぐためのポイントです。
興信所の料金で選ぶのはOK?興信所選びの基準とは

興信所・探偵の料金以外に、選ぶ際に着目しておきたいところをまとめました。選ぶ基準の参考にしてみてください。
興信所選びの基準①:実績、調査経験が豊富かどうか
まずは実績や調査経験が豊富かどうかです。調査は簡単に真似できることではないため、できるなら数年の営業実績がある場所を選びましょう。新しくできたばかりの探偵事務所や、何の情報もない興信所には注意が必要です。
また、調査の前に一度相談に行き「過去の実績や事例があれば教えて欲しい」と聞いてみるのも一つの手段です。調査報告書のサンプルも用意しているところもあるため、チェックしてみると良いでしょう。
興信所選びの基準②:自分と相性の良い興信所かどうか
次に自分と相性の良い興信所かどうかです。口コミやリアルな評判は確かに大切ではあります。実際に依頼した知人がおすすめする興信所は信用できるという方も多いです。ただし、興信所や探偵の調査は人と人とのやり取りが多く、周りの方にとって相性が良い興信所でもご自身と相性がよいかどうかは別の問題。必ず自分自身で見極め、相性を確認しましょう。
相性の良さとはいろいろなところで測ることができます。例えば相談の際に受け答えがはっきりしていて親身になってくれる興信所だと、「信用できるな」と思いますよね。事務所内の雰囲気や清潔感で決めてもかまいません。調査が始まると何度か事務所には行き来することとなるため、相性が良いとその分調査の満足度も高めることができるでしょう。
興信所選びの基準③:調査したいエリアと興信所の得意エリアが同じかどうか
最後は興信所の所在地です。例えば夫の出張先で浮気の気配がある。他県での浮気調査を依頼したい、といった場合に、通いやすい近辺の興信所を選ぶメリットはあまりないと言えます。該当の興信所が他県での調査実績が豊富で得意であるなら良いのですが、土地勘もなく調査するには出張費や宿泊費が必要となれば、料金は高く成果は期待できないと、デメリットばかりが目立つからです。
人探し調査のように調査が広範囲にわたるようなら、全国に調査ルートを持つ大手の興信所がおすすめです。また現地で探してみるなど、調査したいエリアと興信所の得意エリアは同じにするとよいでしょう。
興信所選びの基準④:格安の興信所を選ぶ際のリスクと回避策
「格安」を謳う興信所に魅力を感じるかもしれませんが、料金だけで選ぶことにはリスクが伴います。料金が安い理由として、調査員の経験不足、必要な調査機材の欠如、調査の質が低いことが挙げられます。これらのリスクを回避するためには、まず料金の内訳を詳しく確認することが重要です。具体的な調査内容が明記されているかどうかもチェックポイントです。
さらに、複数の興信所から見積もりを取り、価格だけでなく調査の質や信頼性も比較検討することをお勧めします。信頼性のある興信所は、過去の実績や口コミも参考になります。結果的に、料金が安いだけではなく、質の高いサービスを提供する興信所を選ぶことが重要です。
興信所選びの基準⑤:高額な料金には理由がある?その価値を見極めるポイント
興信所の中には、相場よりも高額な料金を提示するところもあります。しかし、その高額な料金には相応の理由が存在します。例えば、経験豊富な調査員が多数在籍している場合、彼らのスキルや知識は調査の成功率を高めます。また、最新の調査機材を導入している興信所は、より正確で迅速な調査が可能です。過去の調査実績が豊富で成功率が高い興信所も、信頼性が高く、その分費用がかさむことがあります。
さらに、法的に有効な証拠を確実に収集するためには、専門的なスキルが必要です。これには時間と労力がかかり、その結果、料金が高額になることもあります。高額な料金を提示された場合、その理由を詳しく聞き、その価値を見極めることが重要です。具体的には、調査員の経験や使用する機材、過去の成功事例などを確認し、納得のいく説明を受けることが大切です。
最終的に、興信所に依頼する際は、単に料金だけでなく、提供されるサービスの質や信頼性を総合的に判断することが求められます。
投稿者プロフィール

- 10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。
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