人事から見た採用調査の実態と採用候補者が気をつけるべきこと

2020年からのコロナ禍によって、各企業ともに、働き方改革や、経済的ダメージによる人員整理、即戦力となる優秀な人材の獲得など、大きな変化を迎えています。これから就職を考えている方々は、現在の採用状況や、採用調査の実態などが気になるところではないでしょうか。
そこで、今回は人事から見た採用調査の実態や、これから就職を考えている人が気をつけるべきことについて解説していきたいと思います。
人事担当から見た採用状況について

コロナ禍の現在、企業は新たな人材獲得について、どのような採用状況なのでしょうか。ここでは、人事、採用担当者の情報を元に、現在の採用状況などについてまとめてみました。
人事では「中途採用」が多くなっている
コロナによる経済的ダメージにより、人員削減を余儀なくされている企業が増えています。しかし、それと同時に、即戦力となる経験豊富な人材や、優秀な人材を探している企業も多く、中途採用の需要は大きくなりつつあります。
また、働く側も、転職によるスキルアップや収入アップを希望している人が増えており、まさに需要と供給のバランスが取れている分野と言えるのかもしれません。スキルや経験はあるのに、リストラの対象になってしまった人などにも、再度就職するチャンスが増えているようです。
新卒採用の需要も増えてきている
中途採用によって優秀な人材を獲得している企業は多いものの、そのままでは企業の年齢層が高くなってしまう問題や、新しい風や発想を取り入れるということが難しくなってしまうため、新卒採用に力を入れている企業も増えてきています。
ネット社会によって、企業で働かない若者も増えているため、中途採用に比べて優秀な人材を発掘するのが難しい分野とも言えるのかもしれません。
人材育成も重要な課題
中途採用によって、優秀で経験豊富な人材を獲得することは可能ですが、そのままでは人材が育たず、企業としての力は尻窄みになってしまいます。昨今では、そうした問題に対処するため、新卒の人材育成に力を入れている企業も増えています。
能力がある人材だけでなく、未来を見据えた「可能性のある人材」も採用基準の一つになっていると言えるでしょう。
新卒、中途採用に行う採用調査とは

ここでは、新卒、中途採用に行う「採用調査」について、その方法や理由などについて、詳しく解説していきたいと思います。
採用調査でわかること
採用調査では、主に以下のことを調査します。
- 反社との関係性(本人が反社であるか)
- 経歴詐称、虚偽の申告
- 前職の勤務状況、退職理由
- 事故、病気
- 対人、金銭トラブルなど
- 長所、短所、対人関係など
採用調査では、調査対象者の人間性などもわかってくるため、調査の結果、採用条件が優遇されるといったこともあるようです。嘘をついてしまうと、採用調査でバレてしまう危険性があるため、十分に注意しましょう。
採用調査方法
一般的には探偵や興信所に依頼する事が多いですが、企業によっては、自社の社員が行ったり、採用調査会社に依頼して調査するというケースもあるようです。調査方法は企業によってことなるため、必ずこの方法を使うといったことをお伝えすることはできません。
どんな方法で調査されるのか気になっている場合は、面接時に直接確認するというのも良いかもしれません。(採用調査は極秘で行われるわけではないので、確認することが可能です)
採用調査を行う理由
中途採用の増加によって、優秀な人材が集まってくる一方、採用トラブルによる損害が出ている企業も少なくありません。素行に問題のある人物や、社内の雰囲気を悪化させる人物、スパイとして入社してくる人物など、採用には多くのリスクが伴います。
企業発展のために採用した人材によって、大きな損害を出してしまっては本末転倒です。そうした採用リスクを最小限に抑えるため、企業では採用調査を積極的に行っている傾向にあります。
採用調査で候補者が気をつけるべきこと

これから企業へ就職を考えているという人のために、ここでは採用調査を行うにあたって気をつけるべきことを解説したいと思います。
嘘をつかないようにする(経歴詐称)
人間関係では、信頼された人でも、小さな嘘が原因で全く信用されなくなってしまうことがあると思います。企業でもそれは同じです。どんなに素晴らしい経歴を持っていて、スキルや経験があったとしても、嘘を付く人を信用することは出来ません。
たとえ、不利になってしまう情報があるとしても、嘘はつかないように気をつけましょう。
自分のメリットだけでなく、デメリットもしっかり提示する
就職に対して不利になってしまう情報があったとしても隠さないことが大切です。まずは、そのデメリットを面接官に説明した上で、自分のメリットを理解してもらうように努力してください。企業は経歴や能力で人材を選びますが、審査するのは人間です。誠実で一生懸命な人には、それに見合う対応をしてくれるものです。
嘘をつかず、大きく見せず、等身大の自分で勝負することが、就職への近道です。
調査されたくない場合は、丁重にお断りする
人によっては、どうしても知られたくない事実があると思います。たとえ就職に必要だからといって、すべてをさらけ出す必要はありません。どうしても知られたくないことがあるなら、調査をお断りするようにしましょう。
ただし、理由もなく断ってしまうと、「やましい事がある」と思われてしまう可能性もあるので、調査してほしくない理由をしっかりと述べ、他で対応できる代替え案などを提示してみるといいでしょう。
まとめ
今回は、人事担当が行う採用調査と、採用候補者が調査を受ける際の注意点について解説させていただきました。記事をまとめると以下のようになります。
- コロナ禍によって、中途採用、新卒採用の需要は増えてきている
- 企業は採用リスクを回避するために採用調査を行っている
- 採用調査によって待遇が変わるなど、候補者にとってのメリットもある
- 採用調査では嘘をつかないこと、調査を拒否する場合はしっかり説明することが大切
新卒、中途採用に関わらず、採用調査を行うケースが増えてきているので、就職を考えている人はこの記事を読んで、参考にしてみてください。
投稿者プロフィール

- 10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。
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