尾行調査にはコツがある!素人には尾行が難しい理由とは?
尾行調査というのは探偵の調査方法の中でもよく使われるものです。調査対象者の後をつけるというシンプルな調査方法なので、素人でもできるのではと思ってしまう人もいるかもしれません。しかし尾行調査はそんなに簡単なものではないのです。尾行調査にはコツがあり、素人がいきなりやるのは難しいでしょう。こちらの記事では尾行調査のコツと、尾行調査が素人には難しい理由を解説しています。
尾行調査のコツ
尾行調査のコツというものは、主に探偵が実践していることになります。そして素人が尾行調査をしようとして失敗してしまう部分でもあるのです。以下で紹介していきますが、これを真似たところで探偵のように上手くできるとは言い切れません。探偵は調査のプロであり、経験豊富で技術もノウハウもあります。そのことはご承知おきください。
じっくり見ない
尾行でやってはいけないことと言えば調査対象者を見失ってしまうことですが、素人は見失わないようにと強く思うあまり、調査対象者をじっくり見てしまうことがあります。すると調査対象者が視線を感じて振り返ることがあるのです。するとしっかり目線が合ってしまうでしょう。尾行していることがバレたらそこで調査は失敗、終了となります。知り合いが尾行していたと知られれば、その場でトラブルとなる可能性もあり危険です。
殺気を出さない
先ほどの視線同様、殺気を感じて尾行に気付くということもあります。例えば浮気調査のための尾行の場合、パートナーや浮気相手に対する感情から殺気が出てしまうことがあるかもしれません。しかしそれでは調査が上手くいかないので、尾行中は常に冷静でいることを心がけることが重要なのです。
程よい距離感
調査対象者との距離を狭めすぎてしまうと、振り返った時などにすぐバレてしまいます。反対に距離を取りすぎていると、今度は見失ってしまう可能性が高まりますし、さらに曲がり角などを利用して逃げられてしまうことも考えられるのです。近付きすぎず離れすぎない程よい距離は20~25m程度と言われています。この距離感を掴めるかどうかも尾行調査を成功させるためのカギなのです。
タイミングを見極める
これはあまり知られていないことかもしれませんが、尾行をするのに適したタイミングというものが存在するのです。それは調査対象が警戒を緩めた時となります。浮気など、やましいことを抱えている人というのは、割と常に警戒しているものです。しかし、ある程度の時間が経ったとき、隠し事をしている相手が疑ってこないと知った時などは警戒が緩みやすくなります。そのタイミングを見極めることで、尾行調査の成功率も上がるのです。
尾行調査を成功させるための道具や準備のポイント
尾行調査を成功させるためには、適切な道具や準備が必要です。探偵がプロとして調査を進める際にも、いくつかの重要な道具や事前準備があります。素人が尾行調査を試みる場合でも、これらの準備を整えることで、失敗を防ぐ一助となるでしょう。
服装と持ち物の選び方
尾行調査では、周囲に溶け込む服装が重要です。特に、調査対象者に怪しまれないためにも、派手な色や目立つ柄は避け、ベーシックな色合いの服装を選びましょう。また、持ち物も重要で、荷物が多いと尾行が難しくなるため、必要最小限に抑えることがポイントです。
- 暗めの服装で目立たないようにする
黒やネイビー、グレーといった暗めの色合いで周囲に馴染むようにし、調査対象者に気づかれにくくしましょう。 - 荷物は軽量化して持ち歩きやすくする
スマホや小型のノート、飲み物など、必要最低限のアイテムに絞り、長時間の尾行でも疲れないように工夫します。
尾行ルートを事前に確認しておく
尾行調査を成功させるためには、事前に調査対象者の行動パターンや、よく使うルートを確認しておくことが重要です。ルートが分かっていれば、途中で巻かれるリスクを軽減できます。また、駅やバス停、立ち寄りそうな店などの位置も把握しておくと、調査がスムーズに進みやすくなります。
- 事前に対象者のルートをシミュレーションする
よく利用する駅や交通機関の時刻なども調べておくと、急な移動に対応しやすくなります。
調査用のスマホやカメラの設定方法
尾行調査で証拠を押さえるには、スマホやカメラを使用することが一般的です。特に、音やフラッシュが発動しない設定を行っておくことが重要です。調査対象者に気付かれないようにしながら、記録を残すことで調査の質が高まります。
- シャッター音を消し、フラッシュはOFFに設定する
無音撮影が可能なスマホアプリなども検討するとよいでしょう。 - バッテリーの残量を十分に確保しておく
長時間の調査に備えて、予備のバッテリーや充電器も携帯しておきます。
尾行調査でわかること
探偵が尾行調査を行うのは主に「浮気調査」「素行調査」「身辺調査」「結婚調査」などの時です。尾行調査でわかることは「今、目の前で起こっている事実」であり、動き続ける情報をキャッチし続けます。「いつ」「どこで」「誰と」「どのようなことをしたか」事細かく情報が集められるのです。
尾行調査で必ず、いかなる場合でも決定的な証拠を掴めるかというと、そうとは言い切れません。調査を行うのは人間ですから、絶対ということはないのです。探偵の場合は尾行調査の他にも張り込みや聞き込みといった調査方法を駆使して情報を集めます。尾行調査以外の調査方法を知っていることは探偵の強みであると言えるでしょう。
素人に尾行調査が難しい理由
素人が探偵を真似て尾行調査をしようとしても、成功させるのは難しいということを先述しましたが、その理由についてもう少し詳しく解説します。
経験、技術、知識に乏しい
経験豊富な探偵は、ただひたすら調査対象者の後をついていくだけではありません。これまでの経験と勘などから調査対象者の通る道などは目星をつけられますし、バレないようにしつつ証拠が取れる瞬間をしっかり見ています。証拠として使えるような写真や動画の撮影技術も素人とは違います。また複数人で尾行をすることがほとんどであり、不測の動きがあった場合も連携が取れるのです。どこまでを調査すればいいのかをきちんと把握しており、常に冷静な調査ができるのは探偵ならではと言えるでしょう。
間違った調査をする可能性がある
素人が自分で調査しようとすると、どうにか結果を得ようとして行き過ぎた調査をしてしまうことがあります。尾行をした流れで盗撮や盗聴をする、尾行前に発信機を勝手に仕掛けるなどは、法に触れる可能性がある危険な行為なのでやめてください。探偵は法律の知識を持っており、どのような調査が法的に問題となるかを知っています。また法律を違反して手に入れた証拠では何の役にも立たないということをわかっているのです。ですから探偵は必ず法に触れない調査をします。
思わぬ事故を起こすことも
素人が行う尾行調査では、その他にも思わぬトラブルを招く可能性があるのです。例えば、変装に凝りすぎて周りに怪しまれて通報されてしまう、尾行に必死になりすぎて周りが見えていないせいで交通事故にあってしまった、ということがあります。また尾行をしている時というのは(特に自分のパートナーに対する浮気調査などの場合)、精神状態が普通ではなく、複雑な感情を抱いていることでしょう。そのような時に不測の事態が起これば、冷静に対処できるという人はどのくらいいるのでしょうか。その点、探偵は調査対象者を客観的に見ますので、素人が起こしがちなトラブルは起こしません。
まとめ
尾行調査を成功させるコツとしては「調査対象者をじっくり見つめない」「殺気を出さない」「調査対象者との程よい距離を保つ」「調査するベストタイミングを見極める」ということが挙げられます。とはいえ、素人にはこれら全てに気を付けながら尾行調査をするというのが意外と難しいものなのです。かえってトラブルを引き起こすことや事故にあってしまうなどの危険性があります。冷静に、感情的にならない、と思っていても、顔見知りのことを調べるということは少なからず何か思うところはあるでしょう。無理に自分で尾行調査を行い、自分が辛い思いをする、危険な目にあうかもしれないなら、探偵を頼った方が安心で安全です。
投稿者プロフィール
- 10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。
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