探偵社が行う素行調査とは?興信所との違いや依頼するポイント
探偵調査といえば、浮気調査が有名ですが、浮気調査は素行調査の一環であり、探偵業務の基本とも言える調査方法です。今回の記事では、探偵社が行う素行調査の内容と、興信所との違い、依頼する際のポイントや気をつけるべき点について、詳しく解説して行きたいと思います。
探偵社が行う素行調査とは
素行調査は、名前の通り、調査対象者の素行(生活習慣、趣味、嗜好、交友関係、職場)などを調査する方法です。探偵行法で認められている尾行、張り込み、聞き込みを使って、対象者の調査を行います。
尾行・張り込み
探偵調査の要と言える調査方法で、対象者を直接追うことで、生活習慣や交友関係、トラブル関連などを調べることができます。ただし、尾行や張り込みは事前情報が肝となるため、聞き込みによる情報収集や依頼人からの事前情報が非常に重要となります。
情報がない状態で尾行や張り込みを行うと、調査費が嵩むだけでなく、有力な情報が得られないという事態にもなりかねません。そう言った意味では、尾行、張り込みを成功させるためには、事前に得られる情報が大切ともいえます。
聞き込み
調査対象者の友人、知人、関係性のある人物や目撃者などから有力な情報を得る調査方法です。事前情報が少ない場合や、対象者の行動が読めない場合などに有効で、尾行や張り込みでは得られない情報を得ることも可能です。
日本では個人情報保護法があるため、個人情報や信用情報を探偵が直接得ることはできません。上記三つの方法を駆使した調査方法が基本となります。
違法行為になる調査は行わない
探偵は民間企業であるため、警察のような捜査権限はなく、探偵業法を含めた全ての法律内でできる調査を行います。違法行為をしてしまった場合は調査を即時中止する必要があり、それらの行為を続けると営業できなくなってしまうこともあります。
尾行に気づかれたまま、調査を続行すれば「ストーカー行為」、張り込みの際に敷地内に侵入すれば「不法侵入」になってしまうなど、許可された調査方法であっても、調査を間違えれば違法行為になってしまう可能性は十分にあります。
このように、探偵調査にはさまざまなリスクがあるため、違法行為になってしまうような調査をわざわざ行うことはありません。依頼する際には、調査が違法になっていないかを確認して見るのも良いかもしれません。
探偵社と興信所の違い
探偵と同じように、素行調査を行う機関に興信所があります。ここでは、探偵と興信所の違いについて、詳しくみていきたいと思います。
興信所とは
興信所とは、企業間の取引に関する信用調査を行うための機関で、日本では明治時代から作られるようになりました。その頃は浮気調査や人探しといった調査は行なっておらず、個人、企業の信用調査を行う機関として機能していたようです。
探偵社と興信所の違い
以前は、総合的な調査を探偵社に、信用調査は興信所、といった区分けがされていましたが、現在ではどちらでも基本的な調査に対応していることから、明確な違いというものはなくなりました。
また、法律上も興信所と探偵社に明確な違いはなく、同じ業種として扱われています。調査実績なども、探偵社や興信所によって異なるため、どちらが優れているということはなく、依頼者が信頼できる方を選んで問題ないと思います。
ただし、探偵社の方が扱っている調査が多い傾向にあるため、さまざまな調査を依頼したいという場合は探偵の方が有利な場合もあるかもしれません。
探偵社、興信所どちらの場合もリスクは同じ
探偵調査トラブルの一つとして「対象者に調査がバレてしまう」というものがありますが、このリスクに関しては探偵社、興信所どちらの場合も変わらずに存在します。バレるリスクやトラブルリスクに関してはどちらも同じなので、調査実績や信頼性などを考慮して、依頼する機関を選ぶようにしましょう。
探偵社の素行調査で得られる情報とは?
探偵社に素行調査を依頼することで、どのような情報が得られるのか気になるところです。ここでは、探偵社が提供する素行調査で得られる主な情報について解説します。これにより、調査依頼の際にどのような期待ができるのかを把握できます。
行動パターンの把握
素行調査では、対象者の普段の行動パターンを追跡します。出勤時間、帰宅時間、寄り道する場所、誰と会っているかなど、日常生活の一部始終を把握することで、浮気や不正行為などの証拠を掴むために重要なデータが得られます。
交友関係の特定
対象者の交友関係を調査し、どのような人物と親しくしているのか、どんな場所で会っているのかを特定します。これにより、怪しい人脈や不審な人物との関係を浮き彫りにすることができます。
素行調査を依頼する前に準備しておくべきこと
探偵社に素行調査を依頼する際、事前に準備しておくことで調査がスムーズに進み、費用も抑えられます。ここでは、依頼前に準備すべきことについて説明します。
対象者に関する情報を整理する
調査対象者の情報をできる限り整理しておきましょう。対象者のフルネーム、勤務先、居住地、普段の行動範囲などの基本的な情報を把握することで、調査の精度が向上します。
探偵社に素行調査を依頼するポイントと気をつけるべきこと
現在、日本には数多くの探偵社が存在しており、各社が幅広い調査に対応しているため、どこに調査を依頼していいかわからないという場合もあると思います。
そこで、ここでは、探偵社に素行調査を依頼する際のポイントや気をつける点を解説していきたいと思います。
無料相談窓口の確認
探偵を選ぶ基準の一つとして、相談窓口の有無があります。相談窓口で調査内容を相談することで、費用や調査機関、契約に関する注意点など、契約するにあたって必要な情報を得ることができます。
相談窓口がない探偵社は、探偵の雰囲気や料金プラン、調査方法などを知ることができないため、信頼性という点で劣ります。(相談窓口がない場合でも優良な探偵社は存在します)
依頼する基準として相談窓口がある探偵社を選ぶようにしてみましょう。
素行調査を依頼する際に確認すべきポイントとは?
素行調査を探偵社や興信所に依頼する際に、必ず確認しておきたいポイントがあります。これらのチェック項目を押さえておけば、依頼後に「思っていたものと違う」といったトラブルを避けることができ、納得のいく調査結果を得ることができます。
調査内容と対象の詳細を事前に確認
依頼する調査内容と対象者に関する詳細情報を、できる限り事前に探偵社に提供しておきましょう。調査対象者の行動パターンや日常生活の情報を把握していれば、調査の効率が上がり、時間も短縮できるため、結果的に費用を抑えることにもつながります。
調査費用の見積もりと追加料金の有無を確認
素行調査を依頼する際は、最初に提示された見積もり金額がすべてなのか、追加料金が発生する可能性があるかどうかを必ず確認しましょう。中には「調査が長引いた」「追加の人員が必要になった」といった理由で、追加料金を請求されることもあります。依頼前に明確な料金体系を確認し、契約書に記載されているかどうかをチェックすることが重要です。
調査方法・料金プランが明確かのチェック
ホームページに調査方法の詳細や、細かな料金プランが記載されている探偵社は、高額な調査費を請求するという危険性が少ないため安全です。ホームページの表記でわからない場合でも、相談窓口やメール等で料金の詳細を教えてくれるところであれば、さらに信頼性は高いといえます。
逆に、費用や調査方法を、契約するまで曖昧にする探偵社は「悪徳探偵」の可能性もあるため、問い合わせの段階でも正確な情報を教えてくれないような場合は、別の探偵を検討した方がいいかもしれません。
まとめ
今回は、探偵社の素行調査について、興信所との違いや依頼する際のポイントなどを解説させていただきました。記事をまとめると以下のようになります。
- 探偵社が行う調査は、探偵業法で認められた方法で行う民間調査
- 現代では探偵社と興信所に明確な違いはなく、どちらが優れているということはない
- 調査を依頼する際は相談窓口の有無、調査方法、料金プランが明確になっているかを確認する
探偵調査は、法律に基づいた方法で行う合法業務です。しかし、中には違法行為を繰り返し、依頼者から高額な調査費用を騙し取るといった悪徳業者がいることも事実です。そのため、探偵社に調査を依頼する際には、信頼できるところなのかをしっかりと精査してから依頼するようにしてください。
投稿者プロフィール
- 10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。
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