自分で素行調査をしてはいけない?探偵による素行調査のやり方とは

探偵の仕事に興味がある人の中には、素行調査のやり方について知りたい人もいるのではないでしょうか。素行調査は探偵独自のノウハウが必要になりますが、基本的にはどこの探偵でもやり方は共通しているので、「自分でもできるかも」と思うかもしれませんがおすすめしません。自分で素行調査することでトラブルになる可能性があるので、自分で行なわずに探偵に依頼しましょう。ここでは、素行調査の目的、探偵による素行調査のやり方について解説します。素行調査に興味がある人は、ぜひ参考にしてください。
素行調査の目的とは

ここでは、素行調査を検討する3つの目的について説明します。
- 相手の素性を知りたい
- トラブルを未然に防ぎたい
- 物的証拠を入手したい
それぞれ説明しますね。
相手の素性を知りたい
どんな人でも他人には知られたくないような心情を持っていることがあり、親しい間柄の人でも実際の素性を知らないことがあります。素行調査は対象者の普段の行動や交友関係を調べられるので、本来なら知り得ないような素性を知ることができます。対象者の素性が判明することで、今後の接し方や距離感の参考になるでしょう。
トラブルを未然に防ぎたい
素行調査で対象者の行動を把握できるので、犯罪などのトラブルに巻き込まれる危険性を指摘できます。子供と連絡が取れないことで、何らかの犯罪に巻き込まれていることを心配する人もいるでしょう。連絡が取れないことで状況が悪化するかもしれませんが、素行調査で早めに状況を確認できれば被害を抑えることが可能です。対象者と連絡がなかなか取れない場合でも、事前に状況を把握したいと考える人も一定数います。
物的証拠を入手したい
配偶者の浮気があった場合、浮気による慰謝料請求などを検討するかもしれませんが物的証拠が必要です。素行調査は対象者の普段の行動や交友関係などを調査報告書にまとめ、証拠現場となる静止画や動画を撮影します。調査報告書は法的に有効な物的証拠となるので、慰謝料請求時にも利用か可能な証拠となります。第三者が見ても状況把握できる証拠になるので、対象者が言い逃れできることはほぼありません。
自分で素行調査を行なわない方が良い理由

ここでは、自分で素行調査を行わない方が良い3つの理由について説明します。
- 相手にバレる危険性
- 証拠が入手できない可能性
- 違法性を問われる可能性
それぞれ説明しますね
相手にバレる危険性
探偵のように素行調査を行なうことで、浮気相手や浮気場所を突き止めようとするかもしれませんが、相手にバレる可能性が高いです。素行調査における尾行において、距離感がいまいちわからずに近づき過ぎることでバレてしまいます。対象者にバレることで警戒心を抱かれるようになってしまうので、浮気の証拠を入手することはほぼ不可能になるでしょう。
証拠が入手できない可能性
尾行がバレなかったとしても、浮気の現場を押さえることができない可能性が高いといえます。2人の密会現場の撮影を行なう際、裏口から出入りされる可能性もあり1人では対応できません。カメラ機器類の撮影に不慣れな場合、カメラの照準が合わず失敗することもあるでしょう。自分で探偵のような素行調査を行なう場合、証拠が入手できない可能性が高いので探偵に依頼するのがおすすめです。
違法性を問われる可能性
相手の場所を調べるために、スマホのGPSや盗聴器の使用を検討する人もいるかもしれませんが違法になるので要注意です。これらの行為はプライバシー侵害などの不法行為であり、違法性を問われる可能性もあります。自分で素行調査を行う場合、合法・違法の線引きが曖昧であり、知らないうちに違法行為をしかねません。浮気を調べるつもりが犯罪行為につながる可能性があるので、自分で素行調査をすることはおすすめできません。
素行調査の方法

ここでは、素行調査の3つのやり方について説明します。
- 尾行
- 聞き込み
- 張り込み
それぞれ説明しますね。
尾行
対象者を尾行することで、普段の行動や交友関係を把握できます。尾行は対象者にバレることで調査継続できないので、バレないように一定の距離を保ちながら行ないます。対象者を見失っても調査できなくなるので、尾行は複数人のチームで一定の距離感で行なうことがほとんどです。対象者が急に進路変更し、赤信号で渡り切れなくても複数人の尾行であれば見失うことはありません。一定の距離感でバレないように尾行する技術は、訓練された探偵ならではのノウハウだといえるでしょう。
聞き込み
素行調査の内容によっては聞き込みを行なわないこともありますが、対象者の周囲への聞き込みによって評判や人間性を探ることもできます。聞き込んだ相手から対象者に情報が流出しないようにするには、聞き込む相手を慎重に選ばなければなりません。対象者に近しい人物であればあるほど多くの情報が得られますが、対象者に調査のことを伝えられてしまう恐れがあります。聞き込みを行なう際は不自然だと怪しまれてしまうので、聞き込み相手といかに信頼関係を築けるかが重要です。
張り込み
張り込みは対象者が利用している店舗や施設で行なうことがほとんどです。浮気調査の証拠入手には欠かせない調査であり、証拠となる決定的な場面を静止画や動画で撮影します。浮気による密会、著名人による密談などで張り込みは有効な調査です。張り込みは死角を利用して建物の出入口を見張り続けることになります。周囲から目立たないようにするだけでなく、長時間に及ぶことがある調査なので、忍耐力や体力が要求される調査だといえるでしょう。
まとめ
素行調査を実施する目的は人によって異なりますが、対象者の素性を把握して、何らかの証拠を入手したいことがほとんどです。これらの情報を入手するために、素行調査では「尾行」「聞き込み」「張り込み」を駆使することで、さまざまな情報や証拠を入手することが可能です。尾行は対象者の普段の行動パターンや交友関係を把握でき、張り込みによって決定的な証拠を撮影します。これらは探偵独自のノウハウであり、自分で行なうのは困難です。自分で素行調査を行なうのは対象者にバレるリスクが高く、必要な情報を入手することはほぼ不可能となります。安全にさまざまな情報を入手したいのであれば、自分で素行調査を行わずに探偵に依頼しましょう。