【素行調査】探偵にいじめ調査を依頼する方法とメリット・デメリット

現代社会では、学校に通う子どもだけでなく、会社で働く大人のいじめも深刻になっています。ネットやスマホの普及によって、その手口はさらに巧妙化しており、いじめを把握するのも難しいと言えるでしょう。
そんな中、探偵にいじめ調査を依頼する人は増えており、調査によってどんなことがわかるのか気になる人も多いのではないでしょうか。
そこで、今回の記事では、探偵にいじめ調査を依頼する方法と、メリット・デメリットや気をつけるべきことなどについて、解説していきたいと思います。
探偵がいじめ調査をすることは可能なのか

探偵社では、いじめ調査を請け負っているところが多く、実質的にいじめ調査は可能です。ただし、あくまでの合法の範囲内での調査が基本となるため、違法性の高い調査や、危険の伴う調査は行うことができません。
素行調査で実態を調査する
いじめ問題は根深く、表面上でいじめの実態を掴むのは困難であるため、まずは素行調査などで、調査対象者がいじめられているのかを調査します。素行調査では、対象者の生活習慣、行動、交友関係などを調べることができるため、調査の過程でいじめの可能性を把握することが可能です。
この段階で、いじめが濃厚であるようならば、いじめ調査として本格的な調査を依頼するのもいいと思います。
いじめられている世代で調査方法が異なる
子どものいじめでも、小学生低中学年のいじめと、小学生高学年、中学生以上、高校生以上でいじめの方法が異なるため、その世代に合わせた調査方法を採用することになります。
子どもの世界には独自のルールがあることが多く、大人とは全く違う解釈で物事が進んでいることも少なくありません。そういった状況を理解した上で調査を行わないと、調査がバレていじめがひどくなるというような二次災害も考えられます。
特に、中高生以上や大人のいじめでは、いじめている人物が不良グループや反社組織に関わる人間であることも多いため、単なるいじめではないというケースも少なくありません。いじめ調査を依頼する前に、これらの状況をしっかり把握できるようにしておきましょう。
加害者の行動調査
素行調査によって、いじめの実態や加害者の特定ができた場合には、加害者の行動調査を行うことが可能です。調査は尾行、張り込みを基本として、状況に応じて聞き込み調査も行います。最近では、LINEやSNS、ゲームチャット内でいじめが起きていることも多く、尾行や張り込みではわからないというケースも少なくありません。
そういった場合には聞き込みや、依頼者の許可を得てLINEやSNSを閲覧して調査を行います。
探偵にいじめ調査を依頼するメリットとデメリット

ここでは、探偵にいじめ調査を依頼するメリットとデメリットについてまとめてみたいと思います。
探偵にいじめ調査を依頼するメリット
学校外の様子を見てもらえる(子ども)
いじめられた子どもが学校に通わず、日中行方不明になってしまうというケースも多く、子どもの行動を不安に思っている親御さんも少なくありません。そういった際に、調査をしてもらうことで、学校外での子どもの行動を把握してもらえるので安心感があります。
万が一トラブルに遭ってしまった際にも、すぐに連絡をもらうことができるため、緊急時にも対応しやすくなります。
加害者の情報がわかる
子どもがいじめの被害に遭っているは分かっているものの、加害者が誰だかわからないという状況の親御さんは少なくありません。しかし、探偵にいじめ調査を依頼することで、加害者が特定される可能性が高いため、加害者についての情報を調べることができます。
法的措置に対するアドバイスを得られる
いじめの状況によっては、慰謝料請求などの法的措置をとるケースもあるかと思います。そういった場合に、どういった対応が有利になるのか、裁判等で有効な証拠の獲得など、さまざまな点でアドバイスを受けることができます。
また、探偵社によっては、弁護士と提携しているところもあるため、より詳細な計画を立てることが可能になるでしょう。
探偵にいじめ調査を依頼するデメリット
調査費用がかかる
いじめ調査は、通常の素行調査や浮気調査とは異なり、調査期間が長くなってしまうことも少なくありません。そのため、通常の調査よりも費用が高額になってしまう可能性があります。しかし、それによっていじめの実態がわかるということを考えれば、そこまで大きなデメリットではないのかもしれません。
調査がバレてしまう可能性がある
いじめ調査は、調査のプロが行いますが、それでも状況によっては調査がバレてしまうという可能性はあります。調査がバレたことによって、いじめがひどくなってしまうケースもあるため、調査を依頼する際には、信頼できる探偵社を選ぶことが大切です。
探偵にいじめ調査を依頼する際にやるべきこと

いじめは非常にデリケートな問題であり、扱い方を間違えると悪い方向に進んでしまうこともあります。そこで、ここでは、探偵に調査を依頼する前にやっておくべきことについて解説したいと思います。
いじめられている人(子ども、大人)の詳細な情報を集めておく
いじめの実態や加害者の存在、現在の状況など、さまざまな調査を行うにあたって、被害者の情報がとても重要になります。事前に以下の点について調べておくといいでしょう。
- 被害者の身長、体重、顔写真
- 被害者のスケジュール(起床から就寝まで)
- 被害者の交友関係(SNS、LINE、親友、恋人など)
- スマホの電話番号、アドレス
- 被害者が通う学校(職場)、周辺施設、地図
- 学校の生徒(職場の社員)がよく利用するお店の名前
- 部活、サークル、社外活動の有無
これらの情報が多ければ多いほど、いじめの実態をより詳細に調べることができます。できる限り知っている情報を集めておくのがおすすめです。
いじめの根拠になった情報を用意しておく
いじめの原因になったLINE、SNSのやり取りや、誹謗中傷の手紙、汚された服や壊されたものなど、いじめに関連すると思われる証拠品をできるだけ多く残しておきましょう。
いじめの加害者と思われる人物の情報を用意しておくのもおすすめです。音声や動画などが残っていれば、それも有力な情報になります。
まとめ
今回は、探偵にいじめ調査を依頼する方法と、メリット・デメリット、調査を依頼する際の注意点について解説させていただきました。記事をまとめると以下のようになります。
- 探偵でいじめ調査を依頼することは可能(素行調査による実態調査あり)
- 探偵に調査を依頼すると、個人では解決できないメリットが数多く存在する
- 依頼する前に被害者データ、いじめの証拠をまとめておく
事前準備が大切ですが、それをするために追い込まれてしまうのは良くありません。いじめに困っている状態なら、まずは探偵に相談してみることを強くお勧めします。