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探偵コラム

探偵調査に違法性はないのか?法律や探偵になるための資格

探偵は、個人情報やプライバシーに大きく関わる業種であるため、違法性があると思っている人も少なくありません。そこで、今回の記事では、探偵調査の違法性や法律、探偵になるために必要な資格について、詳しく解説していきたいと思います。

探偵は何を基準に調査するのか

テレビやネットなどで浮気調査が取り沙汰されることで、探偵業は一般業として認知されつつあります。しかし、違法な調査や詐欺まがいな対応する探偵もあることから、「違法行為ではないか?」という意見も出ており、いいイメージを持っていない人も少なくありません。
そこで、ここでは、探偵がどのような法律に基づいて調査をおこなっているのか、詳しく見ていきましょう。

探偵の法律「探偵業法」

探偵業法とは、2006年6月に探偵業務の適正化を図って設立された法律で、探偵が調査をする上で必ず守らなければいけないものです。この法律ができるまでの探偵は、犯罪紛いな調査や、他人を陥れるような悪徳な手法を使った調査などが横行しており、苦情やトラブルが耐えませんでした。
しかし、この法律ができたことによって、「探偵の指標」ができ、しっかりとした業務を行う探偵が増えています。(依然として、悪事を働く探偵業者も存在します)
探偵業法では「尾行」「張り込み」「聞き込み」といった調査方法が許可されており、厳しい規則のもとで調査を行います。

探偵業務を行うには届出が必要

探偵業法により、探偵業務を行うためには「公安委員会」へ届出を提出する必要があります。この届出を出さないと、営業停止処分を受けたり、警察のホームページで不正探偵として掲載されるなどの措置を取られることになります。
届出を提出するためには以下の内容に該当しないことが条件となっています。

  • 破産手続き開始の決定を受けて復権を得ていないもの
  • 禁錮以上の刑に処されている、または探偵業法の規定に違反して罰金刑に処されている、執行終わり、または失効を受けることがなくなった日から5年経過していないもの
  • 直近5年以内に営業停止命令、営業廃止命令に違反したもの
  • 暴力団員、暴力団をやめてから5年経過していないもの
  • 心身の故障によって探偵業務を適正に行えないもの(精神病、病気、怪我により、意思の疎通が難しい、またはできないもの)
  • 未成年で法定代理人が上記の内容に該当するもの
  • 法人でその役員のうち、上記のいずれかに該当するもの

未だ存在する悪徳探偵業者

上記のように、探偵業務はしっかりとした法律のもとに行われている、正規の民間業種です。しかし、実際には以下のような探偵業者も多く、まだまだ改善するべき点は多いと言えます。

  • 反社会的勢力で構成された探偵
  • 詐欺紛いの高額調査費用を請求する探偵
  • 適当な調査結果を提出する探偵
  • 違法行為、犯罪行為を平気で行う探偵

以前に比べて減少傾向にありますが、現在でもこういった悪徳探偵が存在するのは事実です。こうした探偵によって、「探偵調査は違法行為」というイメージができているのかも知れません。

探偵に必要な資格

探偵業は法律に基づいた正規の調査業務です。法律を遵守した上で調査を行うには、優秀な人材が必要不可欠です。そこで、ここでは、探偵で働くためにはどんな資格が必要なのか解説したいと思います。

探偵に必要なスキルとは

探偵になる上で、最初に重要なのが「法律を守る」ということです。当たり前のことですが、これが出来ずにトラブルを起こしてしまう人も少なくありません。ちょっとしたミスが違法行為になってしまう可能性のある探偵業では、法律を守ることは最も大切なことの一つです。
その他にも、探偵になるためには以下のスキルを持っている必要があります。ただし、これらのスキルがないからといって、絶対に働くことができない、というわけではないので参考程度に見てください。

  • 体力(主に持久力)
  • 根気
  • 応用力(状況に応じて対応できる回転の速さ)
  • 目立たないスキル(尾行中に目をつけられないため)
  • パソコンスキル
  • カメラ撮影技術

探偵業務では、長時間の尾行や張り込みになるケースが多々あります。そうした際に、体力や根気がないと、調査を最後まで続けることができなくなります。また、対象者が予想と違う動きをした際に、咄嗟の判断ができるか出来ないかはとても重要になるため、応用力も必要です。
パソコンスキルやカメラ撮影技術は無くても大丈夫ですが、持っていれば、入社する際には強い武器になります。

探偵学校が存在する

最近では、探偵に特化したスキルを仕事の合間に学べる「探偵学校」も増えているため、探偵業務に必要なスキルをここで学ぶことが出来ます。探偵学校は自宅で学べる通信制のプログラムや、仕事後、休日に通うことができるプログラムなども用意されているため、仕事をしながら自分の好きな時間で勉強することができます。
探偵学校を出ていると、探偵に就職する際に有利になるので、探偵として働きたいという人にはおすすめできる方法の一つです。

悪徳な探偵業者に依頼しないために気をつけるべきこと

ここでは、悪質な探偵に捕まらないために気をつけるべきことを解説していきたいと思います。

複数の探偵に相談する

一つの探偵事務所だけでなく、複数の探偵に相談して判断することをおすすめします。「問い合わせの段階では費用が安く、信頼できると思ったのに、実際に契約しようとしたら話が違う」というケースは少なくありません。探偵事務所によっては、契約を取るために最初だけ、サービスを充実させている場合もあるので、複数の探偵に相談し、親身になってくれる探偵を選ぶようにしてください。

弁護士から紹介してもらう

探偵と提携している弁護士もいるので、裁判や慰謝料請求などをする予定があるなら、弁護士に相談して信頼できる探偵を紹介してもらうのもおすすめです。弁護士が悪徳であるケースは少ないので、必然的に信頼できる探偵を紹介される可能性が高くなります。

まとめ

今回は探偵と法律というテーマで、さまざまな視点から解説させていただきました。記事をまとめると以下のようになります。

  • 探偵業は法律に基づいた正規の業種であり違法性はない
  • 違法行為、犯罪行為を行う悪質な探偵業者が実在するのも事実
  • 探偵に調査を依頼するなら悪質な探偵に依頼しない対策をする必要がある

悪質な探偵に依頼してしまったがために、被害を被ってしまうという人も少なくないと思います。しかし、正規の方法で調査を行う探偵業者は確実に増えており、今後も改善されていくものと思われます。
まずは、悪質な探偵に騙されないように、しっかりと判断できる術を見つけるようにしましょう。

投稿者プロフィール

この記事の著者:PIO探偵事務所 調査員 T.K
この記事の著者:PIO探偵事務所 調査員 T.K
10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。

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