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不倫相手の給料から慰謝料を請求する方法と注意点

パートナーや不倫相手から慰謝料を請求した際、相手側に資産がない場合、給料から慰謝料を請求するという方法があります。しかし、この方法を行うためにはいくつかの手順が必要になるため、事前に準備、対応を行う必要があります。
そこで、今回の記事では、パートナーや不倫相手から給料天引きで慰謝料を請求する方法について、詳しく解説していきたいと思います。

不倫慰謝料の回収方法について

慰謝料請求にはいくつかの方法があり、当事者と相手の状況に応じてその回収方法は異なります。また、不倫の悪質性によっては、慰謝料請求額も変わってくるため、一括払いだけでなく、分割による返済などの方法も存在します。

不倫による慰謝料の一般的相場

一般的に不倫による慰謝料の相場は決まっており、不倫が原因で別居、離婚に発展する場合は100〜300万円、不倫発覚後も別居や離婚をしない場合には50〜200万円程度と言われています。
最高額の300万円は「長期間(10年以上)不倫を継続していた」、「不倫相手に別宅を用意していた」など、悪質性が高い場合などに適応されるケースが多いようです。

不倫慰謝料の回収方法

現在、不倫による慰謝料を回収する方法として、以下のような方法があります。

  • 示談交渉を成立させ、慰謝料の回収を行う
  • 裁判において、「裁判上の和解」を成立させたのち、「和解調書」に基づく回収を行う
  • 裁判の判決を受け、確定判決に基づく回収を行う
  • 確定判決から相手の「給料」、「預金」を差し押さえる

基本的には、「示談交渉」と「裁判上の和解」による慰謝料の回収が大多数かと思われます。示談交渉の際には代理弁護人を立てることで、公正証書を作成が容易になるため、当人同士で行うよりも、弁護人を交えての交渉の方がおすすめです。
裁判上の和解による回収の場合は、法的拘束力のある和解方法となるため、万が一支払いが行われなかった場合には、強制執行による慰謝料の回収という方法も利用することができます。
確定判決に基づいた回収方法や、確定判決からの給料差押えなどは、裁判で不倫を立証する必要性があるため、事前準備や裁判に対する対策が必要になってきます。
このように、給料天引きによる慰謝料の支払いを行う方法は最終方法と言えます。

不倫慰謝料で給料差押にできるケースとできないケース

前述した通り、給料差押による慰謝料の回収は最終手段です。また、差押を行うためには事前準備や裁判、その後の動きなど、様々な対応を行わなければいけないため、最初から給料差押を狙うのは現実的ではありません。
そこで、ここでは、慰謝料を給料差押にするために必要なことと、差押にできるケースについて見ていきたいと思います。

慰謝料を給料差押にするために必要なこと

給料差押を行うには、裁判上の確定判決や、和解(和解調書)を受けていることが前提になります。
その上で、これらを用いて裁判所に「債権差押命令」を出してもらうことで、勤務先から給料を直接天引きしてもらうことが可能です。
ただし、相手側の所得から天引きする金額は決まっているため、完済するまで数年程度かかってしまう可能性があります。

給料差押の上限

  • 手取り額が月額44万円以下の場合は4分の1
  • 手取り額が月額44万円以上の場合は手取りから33万円を超えた額

給料差押が可能なケース

裁判所で和解調書、確定判決などが出たのにも関わらず、期日までに慰謝料が支払われないという場合には、裁判所から債権差押命令を出してもらい、給料差押を行うことができます。
相手の勤務先が事前にわかっており、勤続年数が長く、今後も転職、退職する可能性が引くいという場合であれば、給料差押を行う前に回収できる可能性(勤務先に事情を知られたくないため)もあります。

給料差押が難しいケース

相手側が慰謝料を支払う気がなく、また、強制執行になることを想定して、住所や勤務先を不明にしている可能性があると、給料差押を行なっても慰謝料を回収できないこともあるようです。
請求相手が、住所や勤務先を点々としているようなら注意が必要です。

不倫相手の慰謝料を給料差押にする際の注意点

給料差押にはいくつかの手順が必要になるため、簡単に行えるものではありません。また、前述した通り、最終手段として利用できるものなので、他に手立てがある場合はそちらを優先した方がいい場合もあります。

示談交渉・裁判上の和解での解決を優先する

不倫相手の多くは、強制執行によって、勤務先に慰謝料請求の存在を知られてしまうことを恐れています。お金を払うことで解決できるなら、そちらを優先するという人も多いでしょう。まずはどのようにして確実にお金を回収できるのか、示談交渉や裁判の流れから判断することが大切です。
無理のない範囲で行える返済計画であれば、示談交渉でも確実に慰謝料を回収できる可能性があります。

探偵を使って不倫相手の素行を調査しておく

前述した通り、慰謝料の回収を拒む人の中には、強制執行になることを予想して、あえて行方をくらましてしまう人も一定数存在します。その場合、いくら裁判所が動いたとしても、居場所を特定することは困難になってしまいます。
そうした事態を避けるため、不倫調査の延長で、不倫相手の素行や資産などを調査して逃げられないようにしておくのも一つの手かもしれません。

まとめ

今回は不倫相手の給料から慰謝料を請求する方法と、注意点について解説させていただきました。今回の記事をまとめると以下のようになります。

  • 慰謝料の回収方法はいくつか存在する
  • 給料差押による慰謝料の回収は最終手段
  • 給料差押を過信せず、現時点で一番有利な方法を考える

財産や給料を差し押さえる方法は、慰謝料を回収する方法として最も有効な方法の一つです。しかし、そうした措置をすり抜けて逃げようとする人も存在しており、この方法を使えば安全というわけではありません。不倫相手の生活習慣、社会的地位の状況などを加味した上で、どの方法が有利なのかを判断する必要があります。
社会的信用の高い人ならば示談や和解による解決、社会的信用度の低い人ならば、給料差し押さえも視野に対応するといいのかもしれません。

投稿者プロフィール

この記事の著者:PIO探偵事務所 調査員 T.K
この記事の著者:PIO探偵事務所 調査員 T.K
10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。

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