探偵業をフランチャイズで開業できる!開業方法、メリット、注意点も
フランチャイズビジネスを展開する本部とそこに加盟する店舗が契約し、加盟店が本部のブランド名を使用して運営するというシステムがフランチャイズです。そのフランチャイズで探偵業を開業することもできます。こちらの記事では、フランチャイズでの探偵業を開業する方法から、フランチャイズで開業するメリット、注意点について解説します。
フランチャイズでの探偵業の開業方法
フランチャイズで探偵業を開業するための開業方法を知っておきましょう。大まかな流れとしては以下のとおりです。
- 資料請求
- 説明会、面談
- 審査
- 契約
- 準備
- 研修
- 開業
細かく説明していくと、まずは気になる本部を探して資料請求し、情報収集を行います。説明会を実施している本部もありますので、参加してさらに詳しい情報を集めるのもいいでしょう。個別の面談となる場合もありますので、その際は気になることをとにかく質問しておくことがおすすめです。加盟したいと思う本部が決まったら申し込みをし、審査を受けることになります。審査は、本部が店側とフランチャイズとして長く付き合っていけるか判断するためのものです。審査をした結果、不合格となってしまうことももちろんあります。特に問題がなく審査が通ればフランチャイズ契約締結です。その後は店舗の取得や機材等の設置など、開業に向けての準備に入ります。研修では経営のノウハウや戦略などを学びますが、探偵の場合はそれに加えて調査技術や関連知識などについても身につけていくことが必要です。研修を終えたら晴れて開業となります。
資格はいらない
探偵になるために何か資格が必要なのではと考える人もいるかもしれませんが、特に必要な資格はありません。しかし必要な能力や知識はあります。例えば、撮影機材やパソコンを操作できること、尾行や張り込みのスキル、運転免許などは持っていたいところです。また捜査権などの権限を持たない探偵は、法の範囲内で調査を進める必要があるので、法律の知識も必要になります。資格がなくても探偵として開業できますが、必要な能力や知識はありますので、あらかじめ準備しておくといいでしょう。また前科がある人、破産者など経歴により開業が制限されることもありますので注意が必要です。
公安委員会への届け出
探偵業を開業するにあたり忘れてはいけないものが、公安委員会への営業の届け出です。「探偵業開始届出書類」を提出し、受理されると「探偵業届出証明書」が交付されます。この探偵業届出証明書は、開業時には依頼人の見つけやすいところに掲示することで信頼を得られます。届け出は探偵業法により義務付けられていることですので、必ず行うようにしてください。
探偵業をフランチャイズで開業するメリット
フランチャイズでなくても開業できる探偵業ですが、フランチャイズで開業することで得られるメリットがあるのです。こちらではそのメリットについて紹介していきます。
経営ノウハウが得られる
探偵業を営む上で経営ノウハウを知らなければ、事業として成立しません。フランチャイズの場合は個々で調べるまでもなく、本部でマニュアルを準備していることがほとんどです。本部が作成しているマニュアルは、複数の成功事例をもとに作成されていることが多く、その通りに動くことで成功する確率が高くなっています。個人でノウハウを取得する手間が省け、用意されたマニュアルを大いに活用できることはフランチャイズならではのメリットと言えるでしょう。
サポートが充実している
マニュアルを渡すだけで終わりではなく、経営に関する指導や研修を本部が行うことがあります。また販促ツールや調査で使用する機材をレンタルするような本部もあるようです。ここまで手厚くサポートするのは、本部の知名度などをアピールするためでもあります。店舗の運営に失敗してしまうと、本部の名前にも泥を塗ることになるのです。存分にサポートしてもらえている分、それに応えられる運営を行っていかなければなりません。
探偵業をフランチャイズで開業する際の注意点
フランチャイズで探偵業を始めるにあたり、気にしておくべき注意点もあります。開業してから慌てないためにも、注意点は事前に知っておき、対策を考えておくようにしましょう。
トラブルが多い
探偵業は一般的にトラブルが多くなってしまう業種と言われます。フランチャイズで開業すると本部の名前の影響により、開業してまもなくてもある程度の依頼数が見込めるでしょう。依頼数が多ければ多いほど、トラブル発生の可能性が高まります。本部が多少フォローしてくれるかとは思いますが、自分たちでも対応できるよう、想定はしておいた方がいいでしょう。特に注意したいのが料金に関することです。追加料金をどうするのかも含め、料金設定は明確に依頼人に伝えられるようにしておかなければなりません。
費用について
フランチャイズでどうしても必要になる費用と言えば、ロイヤリティです。ロイヤリティはフランチャイズ加盟店が本部に支払う対価のことをいいます。先ほど出てきたようなノウハウなどを本部からもらう代わりに資金を本部に払うということです。ロイヤリティの計算方式は本部によって決められ、それぞれで違ってきます。一般的なものとしては以下のとおりです。
- 粗利率の何%かを支払う「粗利分配方式」
- 加盟店の売り上げの何%かを支払う「売上歩合方式」
- 毎月固定金額を支払う「定額方式」
経営がすぐ軌道に乗れば問題ないかと思われますが、すぐ安定する保証はありません。ロイヤリティが店舗の経費を圧迫して大変なことになる可能性もあるということは覚えておく必要があります。
まとめ
個人でも起業できる探偵業ですが、フランチャイズでも企業は可能です。フランチャイズで開業することで本部から経営ノウハウを得られることや、研修などのサポートを受けられるなどのメリットがあります。ただし、その分のロイヤリティがかかるということは頭に入れて置かなければなりません。本部により研修、サポート、ロイヤリティの決め方など違いがあります。全てを比べ、納得できる本部を慎重に選べるかどうかが、フランチャイズでの探偵業を成功させるコツです。
投稿者プロフィール
- 10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。
最新の投稿
- 採用調査3月 6, 2023リファレンスチェックで質問して良い内容・質問してはいけない内容とは
- 採用調査3月 6, 2023リファレンスチェックを受けて 内定取り消しになる具体例や対策を解説
- 採用調査3月 6, 2023採用試験でリファレンスチェックを求められた場合断ることは可能?
- 採用調査3月 6, 2023リファレンスチェック|上司への頼み方と注意点を解説!