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探偵コラム

日本とだいぶ違う!?海外の探偵事情について解説します

「シャーロック・ホームズ」「エルキュール・ポアロ」などに代表される探偵を主人公にした小説は、日本でも大変人気があります。最近では日本版にリメイクしてドラマにもなりましたので、ご存じの方も多いと思います。また「こちらブルームーン探偵社」「名探偵モンク」「ヴェロニカ・マーズ」などの海外ドラマも非常に人気です。実際に番組を見た方も多いと思います。
ここではアメリカの場合を例にとり、海外における探偵事情についてご説明します。日本と海外での探偵の位置づけはだいぶ異なっており、権限もかなり違います。この記事をお読みいただくと、よりいっそう小説やテレビドラマを面白く見られると思います。どうぞ楽しみださい。

探偵はライセンス制、なるのはとても大変

取得には経験も知識も必要、ステータスの高い仕事

探偵について日本では特に資格はありませんが、探偵業を始める際には管轄の警察署経由で公安委員会へ届出を行い、「探偵業届出証明書」の交付を受ける必要があります。
海外では探偵はライセンス制となっており、「犯罪歴がない」「健康である」などのほかに様々な条件があり、それが満たされると探偵としてのライセンスが取れます。

  • 年齢:18歳以上(成人であること)
  • 一定年数の実務経験や学士取得(警察での捜査経験、警察科学など)
  • 犯罪歴がないこと
  • 健康体である
  • 身分証明書所持
  • 永住権、就業ビザ所持(州によって異なる)

海外では国によって多少の違いはあるものの非常に取得までに時間がかかったりでライセンス取得は難易度が高いです。だからこそ探偵はステータスの高い仕事とされています。ここまでですでに海外での探偵という職業が日本とだいぶ違うことに驚かされますね。

高いステータスゆえ、海外の探偵は権限も多い

ライセンス制であり、なおかつその取得に時間がかかることもあって、海外の探偵には非常に多くの権限が与えられています。非常に踏み込んだ情報も閲覧可能で、驚かれると思います。

個人情報や警察関係の情報も閲覧できる

探偵の業務は調査活動が主なのは、日本も海外も同じです。ところが、閲覧可能な情報量が全く違います。
日本では自治体の持つ個人情報(住民票)や民間の個人情報(クレジット明細)などを取得することはできません。また警察関係の情報も閲覧できません。ところがアメリカの探偵は様々な個人データを閲覧できるのです。
閲覧できるデータは下記の通りです。

  • クレジットの明細・履歴
  • 公共料金(社会保険番号より検索)
  • 前科者リスト(警察関係)

以上のように多岐にわたり、日本よりも深い個人情報の閲覧が可能になっています。警察官とほぼ同じ情報を閲覧できるのはすごいですね。ドラマ上の設定でないところが驚きです。

まるで警察官!刑事事件の捜査や逮捕権限まで

アメリカの探偵は、一般人でありながら警察のように刑事事件の調査を行うことが可能で、逮捕権限もあります。日本では刑事事件についての調査権は警察にしかなく、一般人による逮捕(私人逮捕)は現行犯などの場合でしか認められませんので、これは大きな違いです。また、警察官のように公判の際に使われる証拠も集められますし、公判で証言をすることもできます。日本では考えられないですね。

日本と違う?探偵の依頼内容

日本の探偵のように、海外の探偵も依頼を受けての調査活動が主です。しかし、その内容は日本とはいくらか違うようです。以下でご説明していきます。

企業からの調査依頼が多い

興信所は日本では浮気調査など個人的な依頼が多く、企業で採用活動での素行調査や横領についてなど調査を依頼することが増えてきたのは最近のことです。アメリカでは逆に企業からの依頼が多くなっています。

  • 保険金詐欺の調査(保険会社)
  • 企業内の犯罪調査(横領や機密漏洩など)
  • 融資などに関する信用調査(銀行など)

アメリカの探偵は、個人依頼より企業依頼の案件を多く扱う場合が多いようです。主な企業としては銀行、保険会社、知的財産権を所有する企業などがあげられます。弁護士による交渉や訴訟活動なども非常に盛んです。非常にドライな企業文化を持つアメリカならではといえるかもしれません。

個人の依頼は、親子に関するものが多い

日本で探偵が多く依頼を受けるのは浮気や不倫などの調査ですが、アメリカの場合は「遺伝子上の家族を探してほしい」という依頼が多いようです。これはアメリカの家族制度が多く影響しています。
日本ではあまり一般的でありませんが、アメリカでは施設からの養子縁組などで家族関係を作る場合が非常に多くあります。よって自分のルーツを知りたいと考える人が多く、「生みの両親を見つけたい」「血の繋がった家族を見つけたい」という依頼が多いようです。

海外の探偵は、日本以上にハードボイルドなのか?

今まで述べてきたように、アメリカの探偵は非常に難しいライセンスを取得し業務にあたっています。それゆえ権限も大きく、刑事事件の調査も可能だし逮捕権もあります。より警察に近い立場で活動していることがうかがえます。海外ドラマで警察とともに活躍する探偵の姿に驚いたものですが、実際の探偵も似たような立場といえます。私たちが考えている以上に、アメリカの探偵はときに命の危険にさらされるような調査活動をすることもあるようです。
とはいえ、刑事事件の調査は探偵の業務のごく一部です。アメリカの探偵も日本と同じように企業からの依頼や個人の依頼も受け調査活動を行っています。むしろこちらの方が本来の探偵業務なのかもしれませんね。

まとめ

ここまで、海外の探偵事情についてご説明してきました。小説やドラマの中でしか登場してこない探偵ですが、少しでも実際の探偵について興味を持っていただけたのではと思います。日本と違い、犯罪捜査に携わることが実際に与えられている権限のひとつなのは驚きですね。また日本の探偵よりも広く個人情報の閲覧が可能なことも違うところです。
こういったところを知ってドラマを見ていくとさらに楽しめるのではと思います。これからも海外ドラマに探偵ものは多く登場するはずですので、さらにドラマを楽しんでいただけたら幸いです。

投稿者プロフィール

この記事の著者:PIO探偵事務所 調査員 T.K
この記事の著者:PIO探偵事務所 調査員 T.K
10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。

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