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探偵コラム

家族に反社がいた場合に考えられるリスクとやるべきこと

昨今の日本では「反社会的勢力」であるというだけで、社会的な制裁を受けたり、まともな生活ができないという状況になりつつあります。これは、暴対法や暴力団排除条例などによる、「反社の排除」によるもので、今後も厳しくなっていくものと思われます。
家族や友人、恋人に反社がいると、どんなリスクが考えられるのでしょうか。今回の記事では、家族に反社がいる場合にどんなリスクや現実が待っているのかを解説していきたいと思います。

現在の反社会的勢力と世の中の見方

暴力団などを規制する法律や規則ができる前は、反社会的勢力による暴力行為、詐欺などの犯罪行為が横行しており、一般市民の生活を脅かすほどの脅威がありました。しかし、現代では多くの規則や条例などにより、暴力団をはじめとする反社は激減しており、世の中での「反社の在り方」が変わりつつあります。

もはや暴力団は存続できない時代

ヤクザと言われる組織や、暴力団組織に対する指針が政府から出されたため、現在の日本では表立って活動するというのがほぼ不可能になりました。その結果、多くの暴力団は解散し、一部の暴力団を除いてほとんどが消滅したと言えます。
現在残っている暴力団は、フロント企業を利用して陰で活動している組織が多く、半グレと言われる別組織として活動していることもあるようです。これらの組織に関しても今後厳しい対処がされていくものと思われます。

反社組織、人物が関わると生活に支障が出る

反社組織に厳しいのは警察や行政などだけではありません。反社組織に関わることで、就職先や金融機関、友人、知人、生活における全てのことに悪影響をもたらします。
企業では反社会的勢力の人物を就職させないために「反社チェック」や「コンプライアンスチェック」などを利用しており、反社の人間や、反社に関わりのある人間が就職できないような対策を講じています。また、警察から「密接交際者」として認定されれば、クレジットカードが作成できない、ローンや資産運用ができないなど、通常の生活に支障をきたす措置を取られることもあります。
それだけでなく、友人や知人に反社であることが知られてしまえば、疎遠になったり、裏切りに遭ってしまうなど、精神面でも大きな打撃を受ける可能性があるのです。

反社組織、または関わっている人物に対する世間の目は冷たい

規制だけでなく、社会的制裁や精神的屈辱など、反社に関わってしまうと数多くのリスクを生むことになります。現在では半グレと言われる若年層の集団による犯罪が横行していますが、これらの犯罪や集団に関しても今後厳しい取り締まりが始まるものと思われます。
これらかの時代、反社組織に関わっていることはデメリットでしかないと言えるでしょう。

家族が反社に関わった場合のリスクと実例

家族が反社の場合、その他の家族や友人などにどんなことが起こってしまうのでしょうか。ここでは考えられるリスクと実際にあった実例をご紹介します。

家族が反社だった実例「夫が元反社の人間だった」

反社をやめた夫は、小さな会社を立ち上げ妻と一緒に経営を行っていた。妻は夫が元反社であることは知らず、通常の一般男性として結婚していた。結婚して数年後に夫が元反社の人間であることが発覚するも、すでにかなりの年月が経っていたため、そのまま結婚生活を続けることにした。
ある日、会社の従業員が恐喝と詐欺容疑で逮捕されてしまう。その社員は元々反社の人間であったものの、反社時代にお世話になった人物の紹介であったため、断ることができず採用するに至った。
社員は真面目でおとなしい性格であったため、妻も特に心配することなく採用を後押ししていた。逮捕された従業員は「反社の人間」であることが警察にバレてしまったため、会社は家宅捜索を受けることになり、営業停止に追い込まれた。
その後、夫は警察に反社の密接交際者として見做され、営業停止による倒産を余儀なくされた。妻は多額の借金と反社の妻という社会的レッテルを貼られ、通常の生活が困難になってしまった。

この例では、夫が反社から足を洗っていたものの、再度反社の人間と関わってしまったということ、また、妻も反社に関して警戒していなかったという点が最悪の結果に発展してしまったと言えます。
このように、家族に反社の人間がいると、人生が一気に転落してしまうようなことがあり得るのです。

家族が反社だった場合のリスク

さきほどご紹介した実例から、家族に反社がいた場合には以下のようなリスクが考えられます。

  • ちょっとしたきっかけで反社の人間と交流を持つ可能性がある
  • 警察に逮捕される可能性、または密接交流者として認定される可能性
  • 反社とは関係のない家族が社会的なイメージで全て反社の人間と見られてしまう

家族に反社がいると、たとえ足を洗っているとしてもどこかで交流する可能性があります。そこでしっかりと関係を断ることができる人であれば問題ありませんが、断ることができず、したがってしまうことがあると最悪のケースになってしまうことも少なくありません。
また、警察に逮捕される、警察や行政機関にマークされるという可能性も高くなるため、平穏な生活を送るのが困難になりやすいというデメリットもあります。密接交際者として見做されて仕舞えば、普通の生活はまずできないと考えて間違いありません。
一番大きな弊害は、自分も「反社の人間」というイメージを社会に与えてしまうことです。友人や知人との関係性はもちろん、就職や今後の生活に影響が出ることも考えられます。

家族の中に反社がいた場合にやるべきこと

家族に反社がいるという状況を阻止することはできません。生まれた時から反社に関わってしまう環境の人もいるでしょう。そこで、ここでは家族に反社がいた場合にやるべきことをご紹介します。

反社の家族であるという点を理解し、行動に責任を持つ

反社に関わっているというだけで、社会の目は冷たく、警察からの対処も非常に厳しくなります。たとえば、子供が万引きをした場合の対処についても、一般の家庭と反社の家庭ではその対処が大きく違う可能性が高いと言えます。
それらのリスクを理解し、真っ当な生活をするためにどうするかということをしっかり考えておく必要があります。反社だからと言って人生を諦める必要はありません。地道に努力すれば人は必ず評価してくれるものです。

反社の家族だからこそ出来ることをする

家族に反社の人がいれば、その家族全体に大きな負担がかかることは間違いありません。しかし、傷ついた分だけ多くのことを学び、人生に生かすことができます。人が知らない痛みを経験するからこそできることもあるのではないでしょうか。
反社の家族だから否定されるという考え方ではなく、社会の矛盾を知って正しい道を歩むように意識を変えていくようにしましょう。

まとめ

家族に反社がいた場合のリスクとやるべきことについて解説させていただきました。記事をまとめると以下のようになります。

  • 反社会的勢力に関わっていると今後まともに生きていけない
  • 反社の人間が家族にいると、家族全体に大きな負担がかかる
  • 反社の家族はそのリスクを理解して、自分達にしかできない生き方をする

反社会的勢力の多くは悪事を働く悪い組織です。しかし、その家族は被害者であり、同じく責められる立場では無いのかも知れません。反社を取り締まる一方で、反社の家族に対しての対応を我々は考える必要があるのではないでしょうか。

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