証拠の取れる興信所探偵社 「まごころの調査」でお客様へ安心をお届けします。

探偵コラム

探偵も調査時は手袋をつけなければいけないのか?探偵と手袋について解説します!

手袋で思い出されるのが、よくテレビドラマで出てくる刑事が白い手袋をはめて捜査現場に入るシーンです。その際に探偵が同様に白い手袋をはめて現場に同行するシーンもあったりします。それでは実際に探偵が手袋を着用する事はあるのか?というとそうとは限らないようです。そもそも警察と探偵では捜査や調査における範囲が異なっています。ここでは探偵が手袋を着用する場面についてご説明していきます。閑話休題という感じで、会話の際の小ネタとして楽しんで読んでいただければと思います。

警官が白手袋を着用する理由

刑事ものドラマで必ず出てくるのは、刑事が白手袋をはめながら犯罪現場に立ち入るシーンではないでしょうか?テレビではおなじみのシーンですが、実際の犯罪現場の捜査においても刑事や警官は現場に入る際には手袋をつけて(場合によっては靴カバーも着けて)現場に立ち入ります。これはどうしてなのか、これからご説明していきます。

犯罪現場での証拠保全の観点から、手袋をつけて捜査活動を行う

犯罪現場は犯人に結び付く証拠がたくさん残っています。捜査関係者が手袋をはめて現場に立ち入るのは「証拠保全」のためです。被害者の状況や犯人の手掛かりになるような証拠が現場にはあります。素手で触れることによりそれらの手掛かりが汚染されたり壊されたりすることを防ぐために、彼らは手袋をはめて捜査をするのです。場合によっては足カバーも着用します(足跡保全のため)。

探偵の調査対象は直接現場に関わりにくい

実際の犯罪現場は、捜査関係者以外の立ち入りが禁じられます。よって一般市民である探偵が直接犯罪現場に立ち入ることはできません。ドラマのような刑事と探偵が共に現場にいるということは起こらないのです。また探偵の調査方法は依頼内容によりますが、聞き込み・尾行など直接現場と関わらない場所が主なフィールドとなります。よって手袋をはめて調査をする必要がないので、探偵が手袋をはめるということはあまりないと思われます。

探偵の調査活動では手袋が必要なのか?

では、探偵が手袋をまったくしないのかというとそれではありません。横領や過激なストーカー行為、怪文書による脅迫など刑事事件になると思われる場合、警察に被害届と一緒に証拠を提出するような場合には、その証拠を保全する観点から手袋を着用して取り扱います。

探偵が手袋を着用する場合とは?

探偵が手袋を着用する場合は、「証拠保全」が必要かによります。依頼による調査の結果刑事事件になると思われた場合、具体的な証拠がある場合は警察へ届け出る際に一緒に証拠も提出します。警察で鑑定が必要になる場合もありますので、その場合は手袋を着用して指紋のふき取りなどを防ぎます。

  • (ストーカーや脅迫者が送ったと思われる)手紙やビラ
  • 部屋に仕掛けられた盗聴器
  • (横領が疑われる人物が触れたと思われる)伝票や書類
  • その他相手が特定できそうなもの

刑事事件の可能性があれば、探偵の調査内容と合わせてこれらの証拠も警察に届け出ることで捜査に協力できます。警察には「民事不介入」という原則がありますが、横領罪や脅迫罪、住居侵入罪など事件性があると判断されれば被害届などを提出することで捜査してもらえるようにもなります。

おまけ:手袋はどのような素材で作られているのか?

探偵や警察に指紋のついた証拠を提出する際には、指紋のつきにくい手袋を使用するといいでしょう。市販の手袋を着用していても、手袋が指紋をふき取ってしまう可能性もあるのです。

  • 精密加工作業時用
  • プリントやフィルム整理用

といった作業で使われる手袋は指紋が付きにくくなっています。素材はナイロンや綿で作られています。今はインターネットで手に入れることもできますので、皆さんが警察や探偵に証拠を提出する際の参考にしてみてください。相手に対する情報は多ければ多いほどいいので、より確実に指紋の残った証拠が提出できるはずです。

探偵が手袋をする場面は限られる

テレビドラマで見られるように、探偵が刑事と共に犯罪現場に立ち入ることはありません。探偵はあくまで一般市民だからです。探偵が警察で事件現場の証拠を見せてもらうこともありません。また、探偵の調査方法は聞き込みや尾行、録音や写真撮影などによる証拠集めがメインです。探偵が手袋を着用しないのは、そのような場所に立ち入ることがないからともいえます。
ただし、依頼主から手紙など相手を特定できそうな証拠の提出を受けた場合は、指紋が残っている可能性があります。相手に関する大切な情報ですので、その場合は指紋をふき取らないように手袋などを着用して証拠に触れます。

まとめ

ここまで探偵と手袋についてご説明してきました。テレビドラマでの描写との違いに驚かれた方も多いのではないでしょうか?探偵は調査活動を業務としていますが、警察のような大きな捜査権は持っていませんし、調査方法にも制限があります。よって直接犯罪現場に行くこともないので、探偵が手袋を着用しないのも当然という気がします。
皆さんがこれから刑事や探偵もののテレビドラマを見る際にはこういった知識を得て見ていただくと、よりフィクションとしてドラマを楽しんでいただけるのではと思います。またこれから探偵への調査依頼を検討している方は、探偵が調査できる範囲などを知っていただくことで具体的な依頼内容や探偵とのカウンセリングをより円滑に進められると思います。この記事が皆さんのお役に立てれば幸いです。

投稿者プロフィール

この記事の著者:PIO探偵事務所 調査員 T.K
この記事の著者:PIO探偵事務所 調査員 T.K
10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。

お気軽にご相談ください。

PIO探偵事務所では、様々なお悩みに対応しております。

お気軽にご相談ください。

探偵コラムColumn