フリーランスで活躍している探偵もいる・どんな準備が必要?
最近では業種関係なく、どの組織にも所属しないフリーランスで活動している人も少なくありません。探偵業界でもそれは同様で、探偵事務所に所属することなく自分で案件を受注しているフリーランスの方も少なくありません。ここではフリーランス探偵への需要やどのような手続きが必要かについてまとめました。
フリーランス探偵として働くにあたっての基礎知識
フリーランス探偵として活動するために覚えておきたい基本について、まずはくわしく見ていきます。フリーとして活動するにあたって、特別な資格などは必要ないのでそれほど難易度は高くありません。
資格などは必要ない
探偵になるにあたって、特定の資格を取得する決まりはありません。極端な話何も資格がなくても、探偵になることは可能です。ただし探偵になりたければ、少なくても運転免許は取得しておいた方がいいです。探偵はターゲットの尾行調査が主な業務です。ターゲットが乗り物に乗って移動する可能性は高く、徒歩では相手を見失ってしまいます。車やバイクの運転技術がないと尾行調査は難しいです。免許を持っていなければ、まずは免許取得を優先しましょう。
届出は必要
探偵を開業するにあたって、特定の資格を取得する必要はありません。ただし探偵業を営むためには、公安委員会に届出をしなければなりません。実際には最寄りの警察署で受け付けていますので、必要書類を提出します。すると警察署の方から公安委員会に書類が提出されます。もし書類に不備など問題ないようであれば、探偵業届出証明書が公安委員会から交付されます。個人で開業する場合には探偵業開始届出書のほかに履歴書と住民票の写し、身分証明書、誓約書を用意します。また手数料として3,600円かかります。
開業が認められないケースも
書類に不備がなければ、たいていは探偵業開業が認められます。しかし一部条件に該当すると、開業の許可されないケースがありますので注意してください。それは未成年者、破産宣告を受けた成人被後見人、反社の関係者で離脱してから5年以内の人、禁固刑の有罪で執行完了から5年経過していない人、過去に探偵業で営業停止や廃止命令を受けて5年以上経過していない人は欠格事由になります。
フリーランスになった場合の収入
フリーで探偵をするにあたって、気になるのはやはり収入でしょう。どのくらい稼げるかはピンキリです。しかしたいていは300~400万円といったところが相場になるようです。ただし経験を積んで、きちんと結果を出し続ければ、多くのクライアントを抱える売れっ子になれる可能性もあります。そのような人気の探偵になれれば、年収1,000万円を超える人もいます。しかしこのように成功しているフリーの探偵はごく一握りと考えてください。
フリーランス探偵の将来性について
フリーランスとして活躍する探偵は今後増えてくるとみられています。事務所を作って運営するのと比較してコストもかからず、フットワーク軽く活動できるところが魅力だからです。
事務所を運営するためにはお金がかかる
探偵事務所を構えるとなると、それなりにコストがかかります。オフィスを借りる必要があるでしょうから、毎月賃料をねん出しなければなりません。また事務所を構えるにあたって、調査員や事務員を雇っているところも多いでしょう。すると彼らに対して支払う人件費も固定費として大きなウエイトを占めます。賃料や人件費は仕事の受注量関係なく発生するコストです。あまり案件が舞い込んでこない状況が続くと、事務所経営が厳しくなるでしょう。
しかしフリーランスの場合、個人で仕事をとって活動する形になるでしょう。事務員や調査員を雇う必要がないので、その部分の人件費は発生しません。さらにフリーランスであれば、自宅で開業することも可能です。するとオフィスを持つ必要もないですし、賃料もかかりません。
フリーランスの中には自分で仕事を受注していない場合もあります。取引先の探偵事務所や興信所から仕事を回してもらっている人も多いです。また知り合い経由で仕事を受注しているフリーの探偵もいます。この場合、自前のホームページを持つ必要がありません。電話番号も出す必要もありません。このように従来の事務所を構える方法よりも身軽に事業を始められるので、業界でも注目を集める働き方です。
無理のない働き方ができる
フリーランスの探偵は今後増えてくるのではないかという向きも見られます。事務所で勤務するのと比較して、自由に働けるからというものがあります。探偵の場合問題になるのは生活の不規則さです。深夜や早朝に仕事をしなければならず、ハードです。しかしフリーになれば、依頼内容を自分で選ぶこともできます。そうすれば時間やスケジュールの調整もやりやすくなります。仕事を次から次へと入れないようにすれば、一仕事片付けばしばらく案件を入れずに休息をとることも可能です。このようン肉体的に無理のない働き方のできるのはフリーランスで勤務するメリットの一つです。
ライバルが多くなる可能性も
フリーランスの探偵は今後増えてくれば、それだけ競争が激しくなる可能性があります。するとその激しい競争を勝ち残るためには、何か他にはない売りになるものが必要です。例えばこれまでの経験を生かして「この分野ならお任せください!」のような武器が欲しいです。例えば警察や公安関係で勤務してきた経験を生かして、防犯やセキュリティ対策に力を入れるなどです。どの分野に特化して探偵活動をするかがフリーの探偵の今後の課題になるでしょう。
まとめ
探偵は開業するにあたって届出手続きは必要ですが、別に特定の資格などは必要ありません。ですから今すぐにでも開業することは可能です。フリーランスの探偵として活動するのであれば、別に事務所を構える必要はないですし、事務員などを雇う必要もなくなります。必要最低限の環境でスタートできるので、今後フリーで活動する人も増えてくるでしょう。半面それだけ競争が激化するので、自分たちならではの売りを見つけていく必要があるでしょう。
投稿者プロフィール
- 10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。
最新の投稿
- 採用調査3月 6, 2023リファレンスチェックで質問して良い内容・質問してはいけない内容とは
- 採用調査3月 6, 2023リファレンスチェックを受けて 内定取り消しになる具体例や対策を解説
- 採用調査3月 6, 2023採用試験でリファレンスチェックを求められた場合断ることは可能?
- 採用調査3月 6, 2023リファレンスチェック|上司への頼み方と注意点を解説!