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探偵コラム

警察と興信所の違いは?上手に使い分けて悩み事を解決する方法を解説します!

トラブルや何らかの被害(ストーカーや盗難、家出など)に見舞われた時、真っ先に思い出すのは「警察」でしょう。しかし、警察に行っても「取り上げてもらえない」となってしまい不満に思う方も多いと思います。昨今様々なパターンの犯罪が出てきている中で警察の対応も変わってきてはいますが、きちんと対応してもらえなかったという話はよく聞くところです。
ここでは、警察と興信所の違いについてご説明していきます。警察が扱えないような事案であっても、興信所なら何らかの調査ができ解決につながるというケースもあります。もしあなたが何か悩み事を抱えていて、どう対応したら良いか迷っているのであれば、この記事が参考になるかと思います。

警察と興信所は、役割が違う

警察も興信所も、共に調査・情報収集を行う能力を持っています。ただし、その範囲などにはかなり違いがあります。次にその違いについて述べます。違いを知ることで、警察が対応できない理由もお分かりいただけるかと思います。

警察は、公共の安全と治安を守る行政機関

まず、警察は「行政機関」であります。公共の安全及び治安維持についての役割を持ち、犯罪や事故など公共の安全や治安を脅かすものを取り締まり、逮捕するなどして国民の安全を守る役割を持っています。警察が捜査をする場合は「事件性があるか否か」が基準となります。ただし、捜査に入ればその能力・権限は非常に大きいものです。

興信所は個人や団体などの依頼に対して調査を行う企業

興信所は依頼を受けて対象者についての調査を行い、結果を依頼主に報告する企業です。依頼主からの案件に対して調査・情報収集を行いますので、事件性の有無を問わず調査します。

  • 中途採用したいと思っている人物の素行調査
  • 浮気・不倫の調査
  • 連絡が取れない、行方が分からない人物の情報収集
  • ストーカーされている

上記のような事件性のない、または判断が難しいものに対しても興信所は調査を行います。調査後にその結果を依頼主に報告したうえで警察への届出や弁護士への相談をアドバイスすることもあります。

警察が動くか否かは「事件性」によって決まる

トラブルに見舞われたり、悩み事が発生した際に「警察に相談に行ったけど動いてもらえなかった」ということは多いです。そこには警察が動く場合には「事件性の有無」が問題視されます。また、警察には「民事不介入」の原則があるので、犯罪に関わると判断されなければ警察がトラブルに介入することはないのです。盗難に遭った際に警察が立ち会うのは盗難届の提出となるからです。

警察が捜査に入るのは「犯罪」「事件性がある」と判断された場合

子供が行方不になった場合は「犯罪に巻き込まれた恐れがある」「命に関わる事例である」と判断され即警察の捜索が始まります。また自殺の危険がある、誘拐された、犯罪に巻き込まれた可能性があると判断された場合にも警察の捜査が入ります。人命や安全を守ることは警察の大きな役割であるからです。「連絡が取れない」だけでは動きにくい場合があります。

興信所は情報収集や調査をその業務とする

興信所は、依頼主の意向により調査を進めます。もちろん調査内容には前述の通り調査できる限度はありますが、民事訴訟や刑事訴訟を視野に入れた場合は有利に働きます。

  • 何年も音信不通になっているので、連絡が取りたい
  • 過去にトラブルになった男性にストーカーされている
  • 夫婦問題でトラブルを抱えている。配偶者を調査してほしい

こういった「事件性の有無が不明」な案件の場合、なかなか警察が動いてくれないこともあります。そういうときには、興信所に依頼した方が迅速に対応してもらえる場合があります。ただし、興信所が調査できるのはあくまでも浮気の証拠やトラブル相手の素行などにとどまります。ですが場合によっては弁護士や警察への相談などもアドバイスしてもらえます。ぜひ悩んでいたら相談してみてください。

違いを知り適切に相談、トラブルを解決しよう

警察・興信所はそれぞれ役割も調査できる範囲も違います。その違いを知ることで、トラブルなどに対して適切な対応が取れることも多くあります。警察に相談して反応が良くなくても、諦めてしまわずに興信所に相談してみるのをおすすめします。興信所での調査結果を元に警察に届出て本格的な捜査につなげる、弁護士を依頼して訴訟の準備をするといったことも可能になります。

不介入の原則がある

警察への相談の際、よく聞かれる言葉に「民事不介入」というのがあります。警察は民事に関係する問題には立ち入ることができないというものです。当事者が身の危険や何らかの損害を受ける可能性を感じていてもなかなか動いてもらえないのはそのためです。これが警察に相談してもなかなか動いてもらえない理由ともなっています。逆に正当な理由があり被害届などを提出した場合、警察はそれを看過することはできませんので捜査の対象となります。

興信所で調査をしてもらい、警察への届出の際に活用する

自分はトラブルで困っている。でも警察は動いてくれない、どう対応していいかわからないという場合は、興信所に相談を持っていくのもひとつの方法です。「浮気の証拠をつかみたい」「ストーカーに遭っている」「会社に背任行為をしているようだ」のような案件に対し、興信所は調査を行い、結果を依頼主に報告します。刑事訴訟や民事訴訟に値すると思われる場合はその調査結果が警察への届出や弁護士への相談の際に有効に働くことになります。

まとめ

これまで、警察と興信所の違いとご説明してきました。警察へ相談してとりあげてもらえず、苦い経験をした方も多いと思います。警察・興信所ともに調査できることには違いがあります。トラブルを抱えたままでいるのは心身共に大変つらい事です。適切なところへ相談することでトラブルや困っていることを迅速に解決が可能になります。それぞれの違いを知ることで適切な相談ができますので、ぜひこの記事などを参考にしてみてください。あなたの悩みが少しでも早く解決する一歩になれば幸いです。

投稿者プロフィール

この記事の著者:PIO探偵事務所 調査員 T.K
この記事の著者:PIO探偵事務所 調査員 T.K
10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。

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