タクシーを利用した対象者の素行調査方法と注意点

素行調査では、浮気調査の過程で「タクシー」を多用するケースや、タクシーを中心として調査を行わなければいけないケースなども数多く存在します。しかし、タクシーを使った調査は難易度が高く、調査方法によっては調査失敗という事態になってしまうこともあります。
そこで、今回の記事では、タクシーを利用した対象者の素行調査を行うための方法と、調査する際の注意点について解説していきたいと思います。
タクシーを利用した対象者の素行調査のケース

タクシーは個室空間が確保でき、証拠を残したくないような移動手段としても利用できる便利な交通手段の一つです。そのため、調査する側からも「予測不能な動き」をされてしまう可能性が高く、警戒しておかなければいけない移動手段とも言えます。
ここでは、どのような調査でタクシーの追跡が行われるかを見ていきたいと思います。
浮気調査の尾行
浮気調査において、尾行や張り込みの最中にタクシーを利用されるというケースはよくあります。探偵側でもタクシーを利用する想定で尾行を行なっているため、あらかじめ追跡用の車を準備したり、複数の調査員で連携しながらタクシーを追跡するということもあります。
しかし、駅前や歓楽街などでは追跡用の車が侵入できないことも多く、タクシーを見失ってしまうケースも少なくありません。また、探偵に調査されることを予測して、あえてタクシーを乗り継ぎ、電車やバスなどを駆使して撹乱されることもあるため、非常に難しい調査の一つと言えます。
タクシーを多用される素行調査は困難を極める

素行調査において、対象者の移動手段や行動によって、尾行や張り込みの難易度が変動するという特徴があります。特に、タクシーは「自由なタイミングで利用できる移動手段」であるため、行動の予測が難しく、乗車位置や降車位置によっては、対象者を見失ってしまうリスクも高くなります。
調査対象者が探偵対策を行なっている
最近では、「浮気や不倫を行う=探偵に調査される」という構図が出来つつあり、探偵やその他の人物が調査していることを警戒する対象者が増えてきています。そうした行動に対応するべく、調査する側も万全の準備を行なっていますが、通常に比べて調査の難易度は高くなりがちです。
そうした探偵対策の一つとして、「タクシーの利用」が挙げられます。
乗車・降車位置によって追跡が難しい
例えば、片側2車線の道路で尾行を行なっている時に、横断歩道を渡った直後にタクシーに乗車する、見通しの悪い交差点に差し掛かった直後に乗車するなどの方法を利用されると、追跡するのが難しくなります。
また、こうした状況下で、人通りが多い、車、タクシーの数が多いなどの条件が揃うと、車による追跡は難しく、いくつかの候補で待ち伏せするという方法を利用するしかありません。事前に利用しているホテルや、馴染みの店などの情報があればこうした場合にも対処することが可能になります。
タクシー移動は調査撹乱のためだけに利用されているケース
実はタクシーが必要ないのにわざとタクシーを使い、調査を撹乱しているケースもあります。こうした方法を利用されると調査が難しく、調査員を増員したり、普段利用している交通手段や行きつけの店など、事前情報が重要になります。
タクシー会社に問い合わせて記録を確認することはできない
備考に失敗した場合でも、タクシーの利用記録をタクシー会社で確認して把握するという方法を利用できると考える人もいるかも知れませんが、これは基本的に出来ません。
タクシーの乗車記録は「個人情報」に該当するものであり、タクシー会社が第三者に乗車記録を伝えると、個人情報保護法違反になってしまう可能性があります。
ネット上では、「うまく話を聞き出せば聞ける」などの情報もありますが、基本的にはできないので注意してください。
タクシーを利用する対象者の素行調査で注意すること

上記の通り、タクシーを多用されると素行調査が困難になってしまうケースは少なくありません。そこで、調査を依頼する場合には、必要な情報などをまとめて、タクシーを利用された場合でも問題ない状況を作れるようにしておきましょう。
タクシーを利用されても問題ない状況を作っておく
タクシーを利用した対象者の尾行は難しく、調査に失敗するリスクもあります。そこで、依頼者は探偵に調査を依頼する前に以下の情報を提供できるようにしておきましょう。
- 対象者がいつも利用する施設(ホテル、店等)の把握
- 浮気や不倫の情報提供
- 対象者の性格(浮気対策をするかなど)
対象者がよく使う施設が分かれば、タクシーを尾行せずに待ち伏せするという方法が利用できます。また、浮気や不倫に関する詳細な情報がわかれば、次に出会う場所、時間などを予想することもできるかも知れません。また、対象者の性格がわかれば、調査撹乱の有無や、性格から行動を予測するなど方法を利用することもできるかも知れません。
これらの情報が分かれば、リスクの高い調査でも調査を成功する可能性は飛躍的に上がりますが、逆にこれらの情報が分からない状況だと、非常に難しい調査になりうる可能性もあると言えるでしょう。
まとめ
今回の記事ではタクシーを利用した対象者の素行調査について、さまざまな点から解説させて頂きました。
今回の記事をまとめると以下のようになります。
- タクシーを利用(多用)する対象者の素行調査は難しく、調査失敗のリスクもある
- 対象者に関する事前情報が分かれば、待ち伏せや予測による対応が可能なため、調査が成功する可能性を高められる
ネット上では「GPSを使って追跡すれば確実」などの情報もありますが、探偵業法ではGPSを使ったり盗聴などを利用して行う調査は、違法行為となるので注意してください。
投稿者プロフィール

- 10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。
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