従業員に背任の疑いが!?背任させる要因と事実確認のポイントについて解説
背任は、業務上横領とならび会社に大きな損害を与える行為です。信頼して任せていた従業員に裏切られるわけですから、会社としてのイメージのみならず社内の信頼関係も壊しかねない事態に発展しかねません。そこで万が一背任が発覚した場合は事実関係を速やかに把握し迅速な処分を行う必要が出てきます。また、背任を促した相手に対しても賠償請求する必要があります。ここでは背任とその情報収集方法についてご説明していきます。できることなら起きてほしくないものですが、少しでも頭の片隅に内容を残していただけるなら幸いです。
背任は横領と並んで会社に損害を与える重大な犯罪である
背任とはなにか?
背任とは、会社内で業務に従事している人間がその業務に関わりのある第三者の意を受けて不正に便宜を図って利益を供与し、結果として会社に損害を与えることをいいます。相手に便宜を図る行為としては下記のものがあげられます。
- 収賄
- 架空取引
- 不正貸付
いずれも会社が正当に利益を受けられたはずの利益を損なっており、逆に会社に損害を与えていることになります。
横領は「自分のため」、背任は「相手のため」
会社に損害を与える犯罪としては業務上横領もあげられます。横領の場合は「会社のものを私物化する」行為であり、背任は「便宜を図ることで会社の利益を失わせる」という行為です。目的は違いますがいずれも会社にとっては損害でしかありません。犯罪としては背任より業務上横領のほうが罪は重くなります。
背任をさせるために第三者が近づく要因
どうしても受注が欲しい
大口受注や取引履歴は、会社の業績を伸ばすとか社会的信用を高めるためにとても重要です。特に大企業との取引は自社の評判を大きくあげることにもなるのですが、同時に非常に受注が難しいものです。競合他社と競争し受注を勝ち取らねばなりません。それでも受注を欲した場合に、正攻法でないやり方で受注を取ろうとします。「担当者に接触して落札金額を教えてもらう」「担当者を接待漬けにして便宜を図ってもらう状況を作る」などがあげられます。
要件を満たしていないが必要
事業拡大のために資金調達が必要になった場合、金融機関と交渉することが多いのです。金融機関は貸付の際には「確実に返済できるか」という部分を重要視します。その要件を満たさなければ貸付を行いません。それでも貸付を希望する場合には不正な方法で要件を満たしているように偽ってでも貸付できるように画策します。「担当者を巻き込んで書類を偽造し、要件を満たしているようにみせかける」ということが起こります。結果的に貸付したお金は返済メドが立たないので、貸付をした側が損害を被ることになるのです。
担当者などに近づいて背任をさせる方法
相手の弱みをにぎる
本来であれば従業員が背任をすることはありません。服務規定や就業規則に違反すると処分の対象になり、自分が不利益をこうむるからです。それでも背任をしてしまうのは、本人に「弱み」がある場合が多いです。多額の借金などで経済的に困窮していたり、家族の問題(受験や就職など)を抱えていることを知られることで背任行為を行ってしまうのです。ここはプライベートな部分になるのではた目には気づかれないことも多いです。
相手からの依頼を断りづらくなる
取引相手との会食や接待を受けることはそれほど珍しくはありません。しかし度を越した接待を受け続けることで相手からの依頼が断わりづらくなり、結果として背任に至ることは多いです。頻繁に接待されたり、プライベートなことについて便宜を図ってもらったり、過剰に物品を渡されるなどして相手の依頼を断われなくなったという話はかなりあります。社内では普通に仕事をしているので分かりづらく、背任が見つけづらいのです。
背任が疑われたら、事実確認が必要
まずは情報収集がポイント
背任の疑いが出た場合は、会社として速やかに事実関係の把握が必要になります。長引けばそれだけ損失も大きくなりますし、背任をそそのかした相手が証拠隠滅をする可能性も上がるからです。背任をした従業員への処分や損害賠償請求だけでなく、行為を促した相手に対しても損害賠償請求などが必要になります。示談にならなければ刑事告訴となる場合もあります。とにかく客観的で正確な証拠が多ければ会社にとっても有利なことは間違いありません。しかし、会社として調査をした場合は相手に警戒されるなど調査活動が困難になる場合があります。そこで登場するのが、探偵なのです。
探偵はすばやく迅速に情報を集めてくれる
探偵に調査を依頼することはメリットが大きいです
- 背任を依頼した側に警戒されずに動くことができる
- 社外の情報が得やすく、迅速に調査できる
会社で調査する場合、背任をした本人やそれを依頼した相手への調査はかなり難しいです。警戒心を抱かせてしまい逆に証拠隠滅を図られるおそれがあります。探偵であれば特に警戒心を抱かせることなく情報収集をすることができます。多くの証拠が得られれば、各々への事実確認や損害賠償請求の交渉でも有利に働きます。
また「相手に警戒させる時間を与えない」ことも重要です。調査が長引けば相手が疑念を抱き証拠隠滅に動く可能性もあります。探偵は情報収集のプロですから、迅速な証拠集めが可能です。短期間の調査で最大の効果があげられますから、会社の損失拡大を防ぐことにもつながるのです。
まとめ
ここまで背任について、背任をさせる要因や背任を認めさせるためには情報収集が重要であるというご説明をしてきました。多くの会社が正当な方法で競争し利益を上げています。背任や背任を促す行為は犯罪であり許されるものではありません。
背任の事実確認は、すみやかな事態収拾のポイントとなります。その際に必要なのが確実な証拠をいかに迅速に集めるかです。情報収集をプロに任せることで会社の利益を守ることにもつながります。ぜひ社内で犯罪行為の疑いが出た際には、探偵に調査を依頼することも検討してみてください。
投稿者プロフィール
- 10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。
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