探偵のリファレンスチェックは履歴書のどこに注目する?なぜ必要?

リファレンスチェックは新卒や中途採用の際に応募者が虚偽の申告をしていないか、犯罪履歴などがないかを調べるために行われています。基本的には履歴書や職務経歴書を参考にして聞き取り調査や書類での事実確認をします。なぜそこまでして真偽を追求するのか、またどのような点に注目するのかなどを解説していきます。
なぜ履歴書や職務経歴書が必要か

履歴書、職務経歴書はなぜ重要視されているのでしょうか。たった一枚の紙切れではありますが、企業からするととても大切なものなのです。履歴書、職務経歴書の役割についてそれぞれ解説していきます。
履歴書
企業側に応募者の身元を証明する唯一の書類が履歴書です。自分がどういう人物なのかがこの一枚に詰まっているのです。どんな人か全く分からないのに会社の仲間として招き入れたいとは誰も思いません。履歴書にはさまざまなフォーマットがありますが、記載する項目は大体同じです。応募者の生年月日や学歴職歴、免許や資格の有無と自己PRを書く欄があります。これらを見て会社にマッチしているかどうかを判断するのです。
自己PRや学んだことの欄も実はとても大切になってきます。例えば心理学部や看護学部ならどんな勉強をしてきたかなんとなく把握出来ますが、人文学部を卒業したと言われてもいまいちピンと来ません。そういった場合に履歴書が役立つのです。面接という時間が限られた中でどんなことを勉強していたかのみに時間は裂けません。
さらに応募者に同じような学歴や職歴がある時に比較することが出来るというメリットがあります。フリースペースなので言葉遣いも見れますし、手書きであれば字の綺麗さからも人となりを感じられます。このように応募者が思うよりも履歴書には情報が詰まっているのです。
職務経歴書
職務経歴書は履歴書とセットで提出することが多い書類です。応募者について詳しく記載するのが履歴書、仕事について深掘りするのが職務経歴書というイメージです。中途採用や第二新卒を受け入れる際に使われます。
例えば前職はケーキ屋だったとしても業務内容はさまざまです。ケーキを作っていると思って採用したらそうではなく、ショーケースのレイアウトや会計だけしかしたことがないとなるとかなり食い違いがあります。このように会社名や大まかな仕事内容だけでは意見の相違が生まれてしまうのです。また売り上げに貢献したといっても、百円上がったのと一万円上がったのでは全く意味が変わってきます。なので具体的な数字が出ている実績があれば、他の応募者より差をつけることが出来ます。
履歴書や職務経歴書がいらない会社はある?

ここまで履歴書や職務経歴書の大切さを述べてきましたが、実はこれらの書類なしで採用してもらえる会社もあります。比較的にアルバイト募集の場合が多いですが、どのようなメリットがあるのでしょうか。
応募しやすくなる
就職活動をするにおいて、一番初めに思い浮かぶのが履歴書や職務経歴書の作成でしょう。ある程度形式があり応募する企業の数だけ用意しなければなりません。さらに手書きでとなるとかなり大変でしょう。このような理由で選考を断念してしまう応募者がいます。誰でも気軽に来て欲しい、そんな思いから提出を義務付けていない企業があるのです。
オリジナルの選考方法がある
市販の履歴書や職務経歴書ではなくオリジナルのエントリーシートを用意している会社があります。それによって企業が気になるところをピンポイントで聞くことが出来ます。また応募者の雰囲気を掴むためにディスカッションを行うこともあります。グループ面接のようなきっちりとした場ではなくアイスブレイクに近かったりします。
リファレンスチェックで履歴書や職務経歴書を元に尋ねる内容

最後に探偵のリファレンスチェックではどのようなことを調査するのかを大きく分けて3点紹介します。あくまで一例なのでこれ以外にも調べることはあります。
学校、前職の在籍期間
学校や前職の在籍期間はまず確認するべき事柄です。これらに関しては卒業証明書や在籍証明書など書類でシロクロ付けることが出来ます。特にやましいことがなければわざわざ嘘をつく必要はありません。例えば仕事を辞めてから今まで2年も空白の期間があるのを隠していると、その間に何かしでかしたのではないかと企業側も不安になります。もしアルバイトをしていたり将来のために資格の勉強をしていたと立派な理由があるなら、それを伝えれば良いだけのことです。
仕事に対する価値観や姿勢
応募者がどのような人だったかもリファレンスチェックの調査内容になります。常に真摯に仕事に取り組んでいましたと履歴書に書くのは誰にでも可能です。それの裏付けをするのが目的です。これを明らかにするには、聞き込みが一番良い方法といえます。一緒に仕事をしたことがある第三者から見た応募者の情報を集めるのです。ただ仲が良かったから持ち上げておこう、嫌いだから悪く言おうと感情がどうしても入ってしまいます。そのため聞いたことを鵜呑みにするのはとても危険です。参考程度に複数人から話を聞くのが良いでしょう。のめり込みすぎると調査しているのがバレてしまうのでほどほどにするべきです。
候補者の人柄や性格
どれだけ仕事が出来ても性格に難があれば、何年も一緒に働くのは厳しいです。なので周りの人との関係性やコミュニケーションは取れていたかなどを確認します。これは履歴書や職務経歴書の内容だけでは分からない部分です。個人とチームではどちらの方が仕事をしやすそうだったかも聞くことがあります。個人プレイがダメだというより、その人の働き方が会社に合っているのかを見るのです。
また上司、部下との関係性も見られることがあります。長く勤務するとなれば応募者も上の立場に立つようになるでしょう。将来教育者としてやっていけるかどうかもこの時点で見極めるのです。
まとめ
探偵のリファレンスチェックは履歴書や職務経歴書を元に調査されます。もし嘘をついたとしても意外とすぐにバレてしまうものです。マイナスに捉えられるかもしれないから隠すのではなく、堂々としていた方が印象は良くなります。なので偽るのは辞めましょう。卒業した年などは曖昧になっていることが多いです。故意ではなくても虚偽の申告をしたとみなされるので、企業に提出する前に何度も確認するのをオススメします。
投稿者プロフィール

- 10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。
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