リファレンスチェックは複数の人から聞くのが一般的?誰にお願いする?
書類や面接だけでは十分候補者のことを理解できない場合があります。そこでリファレンスチェックを実施する企業も増えてきています。外資系ではかなり普及していますが、国内企業でも徐々に浸透してきています。リファレンスチェックは一般的に複数の人から話を聞きます。なぜ複数の人から話を聞くのか、誰にお願いすればいいかについてくわしく見ていきます。
リファレンスチェックは複数で行う
リファレンスチェックは通常候補者の関係者の中から何人かピックアップして、候補者の話を聞きます。なぜ複数の人物から話を聞く必要があるのか、何人から話を聞くのかについてまずはくわしく見ていきましょう。
リファレンスチェックは何人に行う?
リファレンスチェックで話を聞く人数ですが、企業によって若干異なるようです。2021年グローバル人材に特化した人材紹介会社がリファレンスチェックに関する調査を実施しました。外資系や日系企業を中心に300社を超える会社を対象にアンケートを実施しました。リファレンスチェックの実施率を見てみると、日系企業は23%とまだそれほど多くなかったです。一方外資系企業は58%が実施していると答えているので、過半数を占めています。
その中で「何人に対してリファレンスチェックを実施しているか?」という質問に対し、最も多かったのが2人の58%でした。外資系だと61%・日系でも48%と半数近くを占めています。「1人」と答えた企業も多かったです。全体では31%、外資系29%・日系36%となっています。続いて多かったのが「3人」の10%でした。外資系では9%・日系は12%と日系の方が多かったです。中には「4人以上」と答えている企業も一部ありました。全体では2%で外資系1%・日系3%という結果でした。全体を見ると複数の方に対してリファレンスチェックを実施しているのは、全体の7割近くを占めています。外資系でも同様で7割超、日系でも64%と全体の弱が複数に対して話を聞いていることがわかります。
複数の人から話を聞く理由
なぜ多くの企業がリファレンスチェックをする際に複数の方から話を聞いているのか、それはより客観的な評価を知るためです。もし1人だけに対してリファレンスチェックを行うとなると、正しい評価が得られない可能性があります。その人が個人的に偏ったイメージを候補者に対して抱いている可能性があるからです。
この調査を行う目的の一つに、前職における実績など仕事を遂行するための能力を把握するためです。1人だけの場合、候補者の特定の分野でしか関わっていない恐れがあります。すると全体的なキャリアや能力についてまでは理解していない可能性があります。もう一つの目的として、人間性を把握することも挙げられます。話を聞く相手が1人だけの場合、極端に悪い印象を持っている恐れがあります。また例えば上下関係があって、下の立場にいる者に話を聞く場合、悪い言い方ができないことも考えられます。
もし複数人に対して話を聞けば、候補者の働きぶりについて、より広範囲に把握できます。また個人的に恨みを持っていて意図的にネガティブなことを一人の関係者が話しても、そのほかの人の評価を聞くことでうがった見方をせずに済みます。このように客観的な評価を知るために、複数の人をピックアップしてリファレンスチェックを行うのが一般的なわけです。
リファレンスチェックはだれにお願いするのがいい?
リファレンスチェックは複数の人に話を聞きますが、誰にするのかは大きく2つのアプローチがあります。候補者の方でリファレンス先を紹介する方法と会社の方でリファレンス先を探す場合です。ただし後者の場合でも候補者の了解をとったうえで話を聞く形になるでしょう。もしリファレンス先を自分で探すことになった場合、どのような人に依頼するのが適切かについて紹介します。
現職の関係者がおすすめ
リファレンスチェックは候補者の働きぶりや能力について話を聞くのがメインです。となると現在の職場の関係者の中からピックアップするのがセオリーです。まず第一候補になるのが上司です。上司は部下を評価する立場にありますので、能力などについて話を聞くのにはうってつけの人物といえます。
同僚を推薦人として紹介するのも一般的です。上司の場合、上下関係がありますのでなかなか本来の姿を見せないことも多いです。同僚であれば飲みや食事に出かけるなどして、上司の知らない一面を把握している可能性が高いです。上司と同僚の両方を推薦することで、より多角的な評価が得られるでしょう。
もし管理職にある場合、部下を推薦人として紹介するケースも考えられます。しかし会社によっては、部下の話はあまり重視しない可能性もあります。直属の上下関係にありますので候補者に対して忖度する恐れがあるからです。すると本当の話が聞きとれない可能性があるので、推薦者として望ましくないと判断する会社もあるでしょう。
現職に依頼するのが困難な場合
現職の人を推薦者として出すのが一般的ですが、中には現在の職場に内緒で転職活動をしている人もいるでしょう。その場合、なかなかリファレンス先としてお願いできない場合もあるでしょう。するとその他からリファレンス先を見つけないといけません。
例えば取引先やクライアントの人にお願いすれば、現職に知られることなくリファレンスチェックを進められます。ビジネスを通じて候補者の仕事ぶりについて把握しているでしょう。もし複数回転職の経験があれば、前の職場で勤務していた同僚や上司、部下の中から推薦者を出すのも一つの方法です。自分の人脈の中で、話をしてくれそうな人がいないか探してみましょう。
まとめ
リファレンスチェックは複数人の方から話を聞くのが一般的です。複数に調査することで、客観的に評価するためです。アンケート調査などを見てみると、だいたい2~3人調査するのがポピュラーです。候補者の方で推薦人を出してもらうようにお願いされる場合も多いので、誰に依頼すればいいかあらかじめ検討しておくといいでしょう。
投稿者プロフィール
- 10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。
最新の投稿
- 家出・所在調査11月 7, 2024SNSで人を探す方法と注意点
- 浮気調査11月 1, 2024探偵による浮気調査の流れと方法を徹底解説
- 素行調査10月 18, 2024興信所の素行調査料金の相場とは?料金プランと調査能力を見極めるポイント
- 採用調査3月 6, 2023リファレンスチェックで質問して良い内容・質問してはいけない内容とは