リファレンスチェックに弱点はある?考えられるデメリットを解説
就職活動はとても大変な作業です。業務内容や会社の場所、雰囲気などを見て応募し、さらに選考を通らなければならないのです。労力が必要なのは企業側も同じです。通常業務に加えて人員を確保するために採用活動をしなければいけません。手間暇かけて選んだのに入社数ヶ月で辞めてしまった…こんなことは企業からすると絶対に避けたいのです。採用者と考えの相違なく進めるための方法のひとつとして、探偵のリファレンスチェックが挙げられます。しかし探偵が調査をしたからといって全てが明らかになるわけではありません。何事でも完璧にはいかないのです。ではどのようなデメリットがあるのか、3点まとめていきます。
拒否される可能性がある
リファレンスチェックは基本的に候補者に無断で行うことはありません。実施の目的を説明したり、中途採用の場合は前職の上司や同僚に接触するかもしれないことを伝える必要があります。ここで拒否されるとリファレンスチェック自体が不可能になるのです。
例えば候補者が上司と上手く行かずに仕事を辞めていた場合、自分の話を掘り返されるのは嫌ですよね。それに上司の個人的な意見が介入し不利な意見を言われる可能性があります。また仕事を続けながら再就職先を探している人は、現職の人に秘密にしているので無理だと断るでしょう。他には第一希望の会社ではなく入社意欲が低かったりしても断られます。逆に言うとどうしてもここで働きたい!という人ならリファレンスチェックも受けてもらえるでしょう。
それでも無理やり進めようとすると、選考を途中で辞退してしまうかもしれません。ちなみに本人が拒否しているのにリファレンスチェックを実施すると、個人情報保護法に抵触する可能性があるので注意しましょう。
円満に調査を進めるためには、なぜ行うかをしっかり説明するのが大切です。もしかするとリファレンスチェックという言葉自体知らないかもしれません。欧米では日常的に行われていますが、日本ではそこまで浸透していません。今後の流れなども話すのが難しければあらかじめPOPや表を作成しておくのがおすすめです。
拒否されたからと言ってすぐに引くのではなく、なぜダメなのか理由を聞き出しましょう。前職に知られたくないのであれば別の人に聞くなど別の方法はいくらでもあります。
確かに難しい点ではありますが、これさえ乗り越えられればリファレンスチェックを行うことが出来ます。そうするとメリットをたくさん受けられるのです。大変な採用活動業務を軽減出来るだけでもかなり助かるでしょう。第三者の意見を参考にするので採用にする上で重要な情報を得られます。良い点も悪い点も理解して依頼するのをオススメします。
調査結果を信じすぎて失敗する
初めてリファレンスチェックを依頼する人によくありがちなのが、調査結果を過信してしまうということです。聞き込み調査が全て正しいとは限りません。相手も人間なので候補者と仲が良いから話を大きくしている可能性があります。それを真に受けて重大な仕事を任せると、結局そこでミスマッチが起きてしまうのです。同僚や上司からの信頼も厚く要領も良いので一年目からいろんな仕事を任せると、体調を崩してしまいそのまま来なくなった事例もあります。例え仕事内容が同じでも会社によって方針は違います。この仕事は前職でもやっていた、学生時代に経験していたから大丈夫と思うのはとても危険です。調査結果はあくまで参考にする程度に留めておきましょう。リファレンスチェックをして確認出来るのは、今後どのような動きをするかではなく過去に何をしていたかです。稀に今までは真面目で誠実で一生懸命だったのに、採用してから人が変わったようにだらけてしまうこともあります。人なのでこれは仕方ありません。それを理解した上でリファレンスチェックを依頼した方が良いでしょう。
最終的に会社にメリットがあるかどうかは選考を通して判断する他ありません。探偵に手伝ってもらったとは言え合否を決めるのは企業なので慎重に考えましょう。一度採用してからやはり合わないので辞めて欲しいとはいきません。トラブルになりかねますので採用活動の手は抜かないように気をつけましょう。
時間がかかってしまう
リファレンスチェックはSNSでの調査に加えて聞き込み調査をすることがあります。そうなればアポイントメントを取り、どのようなことを聞くかなどをあらかじめ決めなければなりません。
選考をする時に応募者に対して履歴書を求めることがあります。そこで記入する学歴や経歴を偽る人がたまにいるのです。それを見極めるためにリファレンスチェックが行われるのです。本人の経歴や学歴を確認したいなら、履歴書の提出を待つ必要があるのです。そうなるといくらでも時間がかかってしまいます。前職や学校で証明書を発行したりと意外とやることは山積みです。在籍証明書や退職証明書、卒業証明書などが必要書類として挙げられます。物事には順番があるため先に進めなかったりもします。
所要時間に関しては調査会社によって変わってはきますが、おおよそ2日から1週間程度は見ておいた方が良いでしょう。候補者が引っ越しなどをしていて前職の同僚や上司が遠方にいる場合は、直接聞こうとすると時間も費用も嵩んでしまいます。そのため電話での調査をすることもあります。
それに加えて探偵業にとって3月や4月はかなり忙しい時期になります。大抵の企業は4月から新人を雇い始めるからです。また新生活が始まったりと環境が変わる関係で、人探しや浮気調査など採用調査以外の依頼も舞い込んできます。結果が出るまで時間がかかるどころかそもそも受けてもらえない可能性もあるので、早めに行動するのをオススメします。
まとめ
リファレンスチェックをする上で注意する点は候補者が調査を断る場合がある、調査結果を鵜呑みにしてミスマッチを起こしてしまう、結果が出るまでかなり時間がかかるという3つが挙げられました。もしかすると依頼人もこれらを理解せずに調査をして欲しいと言っているかもしれません。特に一つ目の調査自体が出来ない可能性があるのはしっかり伝えておくべきです。依頼者、候補者がリファレンスチェックについての知識を付けておくのがスムーズに進めるポイントとなるのです。
投稿者プロフィール
- 10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。
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