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探偵コラム

探偵は証言を証拠にするのか?慎重な取り扱いが求められることも

探偵は依頼者の目的・希望を叶えるために、様々な手段を駆使して調査を進めます。実際に決定的な瞬間を写真や動画で納められると1番有力な証拠になるのですが、場合によっては調査が難航してしまうでしょう。探偵は聞き込み調査も行いますが、その際に得た証言は証拠として取り扱うのでしょうか。今回は探偵が調査を進める際の証言の重要性について紹介していきます。

探偵は証言を証拠にするのか

証言と聞くと、法廷で証人を立て事件について述べるという重大なものをイメージするかもしれません。もちろん、そういった公的な場で裁判官・検事・弁護士のもと行われる証言に関しては、嘘があってはいけないため確かな情報だと言えるでしょう。

探偵が取り扱う証言というのは、調査対象者が実際に言ったことを録音したものが主体になっています。主観や思い込みで行った証言は、確かな証拠とは言えません。そのため、録音または録画によって確実に「調査対象者の発言である」と分かることが重要です。依頼者が「このように言っていた」と探偵に言うだけでは証言にはならないので注意しましょう。

証言だけでなく複数の情報を組み合わせる

探偵は確かな証拠を集めるために調査を行います。その確かな証拠というのは、具体的には写真や動画などです。言葉だけだと「言った」「言っていない」という水掛け論が発生してしまい、録音などがない限り重要な証拠としては扱えません。

そのため、証言は証拠を集めるための材料として扱われることが多いです。依頼者が話してくれるパートナーの予定や言動をヒントに、調査対象者がどのように動くかといったことを推理します。そして、実際に依頼者が知りたい情報・得たい証拠を集めるために調査を行います。証言だけでは証拠になりにくい部分がありますが、調査を進めるうえで重要な情報の1つです。

問題解決のためには依頼者の協力が必要不可欠

探偵が調査を成功させるために、依頼者の力が必要です。証言は探偵が集めるだけではなく、依頼者も協力することでより決定的な証拠に繋がるケースもあります。例えば、探偵に浮気調査を依頼する日の予定をパートナーに尋ねます。仮に浮気相手と会うとしても、正直に言うようなことはないでしょう。仕事や飲み会、出張など嘘の証言をしてくると思われるため、それを録音しておいてください。

あとはその証言をもとに、探偵が調査対象者の尾行や張り込みを行います。本当に飲み会や用事などの予定をこなしているだけならそれで安心ですし、もし浮気相手と会うといった問題行動を起こしていたらそれを写真に収めて依頼者に提出してくれるでしょう。どちらのケースになったとしても、依頼者にとっては問題解決への第一歩になります。

もし嘘をついて浮気などをしていたら、嘘をつかれたことと浮気をしていたことの両方から相手を問い詰めることが可能になります。そのためにも録音という対策をとり、「そんなことは言っていない」と言い逃れできないような状況を作っておきましょう。

探偵はどのようにして証言を集める?

探偵は聞き込みによって証言を集めます。この時、自分が探偵であるということがばれてはいけません。そのためにきちんと設定を練っておくのです。例えば、雑誌やテレビの取材をしているなど、出版社・マスコミ関係者を装い、相手から話を引き出します。声色や表情、話し方などから相手の緊張をほぐし、自然に話してもらうよう促していきます。いきなり質問を何度も投げかけたり、上から来られたりすると、話を聞かれる側も不快な思いをして頑なになってしまうかもしれません。マスコミや取材をしている人に苦手意識を持っている人もいるということを考慮し、丁寧な態度・方法で調査を進めていきます。

聞き込みにもルールがある

探偵は無理やり情報を聞き出そうとしたり、脅したりしてはいけません。探偵業法の範囲内で調査を進める必要があります。依頼を成功させることは重要ですが、聞き込みを行った相手に対して不利益なことがあってはいけません。誰から知り得た情報なのかといった詳細な部分に関してはきちんと守ります。

また、聞き込みする際には設定を練ると紹介しましたが、実在する団体や公務員を名乗ることは禁止されています。その団体や組織、公務員自体の風評被害などに繋がることもあるため、損害を及ぼしてはいけません。

探偵の聞き込み調査の料金

探偵の聞き込み調査は、調査にかかった時間の分だけ料金を請求されます。単独で調査することはほぼないため、稼働した人数が2人なら2人分、3人なら3人分の料金を請求されます。何人で何時間調査するかは、探偵とよく相談して決めてください。1日で必要な情報を全て集められるとは限らないため、数日にわたって調査を行えばその分の料金を支払うことになります。依頼したは良いものの何の成果も得られずに終わらないよう、調査日数や時間がどのくらい必要なのか自分の予算の範囲内でしっかり見極めましょう。

長期調査におすすめなパック型料金プラン

最初に決まった金額を支払い、追加料金がかからないパック型料金プランもあります。調査期間によって料金が異なるケースが多く、詳しくは探偵事務所に確認してください。最初にある程度まとまったお金が必要になりますが、あとは探偵に調査を任せておけば金銭面の心配はありません。

失敗時も安心の成功報酬型プラン

最初に着手金を支払い、残りの料金は成功時に支払うというプランです。探偵は目的達成のために全力を尽くしますが、100%成功するとは言えません。そのため、万が一調査して何の情報も得られなかった場合、残りの料金を支払う必要がないため費用を安く抑えられます。

まとめ

探偵が証言を証拠として扱うのかということについて紹介しました。個人的な思い込みが入りがちな証言ですが、他の情報と組み合わせることで調査を進める有力な手掛かりになることがあります。聞き込み調査は古くから探偵の情報収集に欠かせない方法です。料金プランは探偵事務所によって異なるため、事前に話をよく聞いておくことをおすすめします。

投稿者プロフィール

この記事の著者:PIO探偵事務所 調査員 T.K
この記事の著者:PIO探偵事務所 調査員 T.K
10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。

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