会社役員の素行調査メリット・デメリットについて
対象者の情報を調査するために利用される方法として「探偵調査」がありますが、企業においては、採用時に行われる「採用調査」や社員や役員に行われる「素行調査」などあり、その調査方法もさまざまです。
本記事では、会社役員の素行調査と、メリット・デメリットについて解説したいと思います。
会社役員に対して素行調査を行う理由
企業内でも社員に素行調査を行う場合と、役員に対して素行調査を行う場合では少し事情が違っています。ここでは、会社役員に対して素行調査を行う理由について、詳しく見て行きたいと思います。
昇進前の人物調査
企業では、会社役員になる人物に対して、事前にその人物の経歴詐称の有無、トラブルやスキャンダルの有無などを調査することがあります。そうした調査には探偵による素行調査が利用されることも多く、昇進前などに行われることが多い調査とも言えます。
役員になるということは、企業の経営部分や中枢に関わってくるということなので、「コンプライアンス違反」をしている人物や「企業イメージを下げる」人物を起用するわけには行きません。企業の顔となっても恥ずかしくない人物の選定を行うためにも重要な調査の一つと言えるでしょう。
役員の思考・野心などの調査
これは社員全員に言えることでもありますが、企業や経営者に対するイメージや思考が経営者とは異なる場合があります。こうした意識のずれが大きくなると、「退職・転職」といった行動や、「裏切り行為」に発展してしまうことも考えられます。
特に、一定の力を持っている役員にそういった気持ちのずれがあると、経営が困難になるばかりか、裏切り行為によって企業そのものの存続が難しくなるという危険性も考えられます。こうした問題を回避するため、事前に素行調査をすることで、役員の動向を探り、「現在の思考」や「今後の野心」などを予測しておくことが可能になります。
役員の不正行為摘発
役員の中には地位を利用して、横領、詐欺、贈収賄などの不正をおこなっている人も存在します。そうした人物を摘発することで、コンプラアンスの遵守と企業イメージを守ることが可能になります。
力を持った人間は違う方向へと進んでしまうことも多く、誰にでもこういったトラブルは発生する可能性が存在するため、企業としては「早期発見」をしたい事案の一つとも言えます。
役員の素行調査によるメリットとデメリット
役員に素行調査を行うことでどんなメリットやデメリットがあるのかを確認してみましょう。
役員に対する素行調査によるメリット
- 経営に対するリスクマネジメントの強化
- 適正な役員選出の判断基準
- 企業イメージの適正化・向上
- 経営向上・コンプライアンス遵守
現代社会では、コンプライアンスや企業自身のリスクマネジメントが強く求められており、大手、中小企業に関わらず、重要な項目の一つとなっています。大手企業であっても、たった一つの不正や間違いによって経営が傾いてしまう時代であり、社員や役員に対する素行調査は、企業を守るといった意味でも非常に重要な役割を担っています。
役員に素行調査をするデメリット
- 社員からの信頼を失う可能性がある
- 逆恨みによる復讐などが予測される
- 優良な社員、役員が他社へ流れる可能性がある
企業としては、素行調査によって「業績向上」や「リスク回避」といった恩恵を受けることができますが、社員目線では「信頼の失墜」という事態に陥る可能性があります。
どんなに便利な世の中になったとしても、企業にとって大切なのは「人との信頼性」であり、社員との信頼性です。信頼が崩れると、「裏切り行為」や「企業を落しめる行為」などが行われるようになり、弱みを握られれば、経営自体が困難になる可能性もあります。
調査をすることで、社員に対する不信感を強める可能性があるということを理解してく必要があります。
調査を行う場合は事前に説明することが大切
企業に対する不信感を与えないためにも、素行調査を行う場合は、社員や役員等に十分な説明をすることが大切です。事前に説明を行っておくことで、「裏切られた」「信頼できない」といった問題を回避することができ、結果的に企業にとってプラスに働くことにつながります。
調査トラブルを避けるなら探偵に調査を依頼するのがおすすめ
企業では、採用時にある程度の情報を入手していることが多く、就職している最中に得られた情報などをもとに独自で素行調査を行うということも可能かと思います。しかし、素行調査には「違法リスク」も隠されており、調査に対するノウハウなどがないと、墓穴を掘ってしまう危険性も存在します。
探偵に調査を依頼すれば、違法リスクを避けられる
素行調査では、個人情報やプライバシー情報を多く扱うため、取り扱い方法や調査方法を間違えると、違法行為になってしまったり、調査対象者から「訴訟」を起こされるきっかけを作ってしまうことにもなりかねません。
調査の素人には違法行為の線引きは難しく、リスクが高いため、安全に確実な調査を行いたい場合は、プロの探偵に素行調査を依頼することをお勧めします。
探偵であれば、「正規の方法」で調査を行ってくれるため、調査トラブルになる可能性が低く、万が一、調査中に問題が起きた場合でも、依頼者に飛び火することはありません。
自社で調査する場合でも探偵や弁護士に相談するのがお勧め
自社で調査するという場合でも、探偵や弁護士などに状況を説明し、どういった調査が安全なのかを吟味することが大切です。素行調査では、「情報の収集」「対象者に発覚する危険性」「違法行為のリスク」を意識して調査を行う必要があるため、調査に関する知識やノウハウをしっかり理解しておく必要があります。
まとめ
今回の記事では、役員の素行調査とメリット・デメリットについて、詳しく解説させていただきました。今回の記事をまとめると以下のようになります。
- コンプライアンスなどの観点から社員、役員の素行調査は必須事項になりつつある
- 素行調査には違法リスクがあるため探偵に調査を依頼するのがお勧め
会社役員の素行調査は、「企業の未来」を大きく左右する事案と言っても過言ではありません。より正確に、正確な情報を得たいと考えている場合は、探偵などのプロに素行調査を依頼することをお勧めします。
投稿者プロフィール
- 10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。
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