親の素行調査は可能?探偵に調査する際の注意点
素行調査では、恋人や配偶者の調査をはじめ、友人、知人といった人物を対象としており、調査対象範囲は広範囲に及びます。また、夫婦と同じように、親族間の調査、子供、親に対する素行調査を行う例も数多く存在します。
そこで、今回の記事では、親に対する素行調査方法や依頼する際の注意点などを解説していきたいと思います。
親の素行調査をするケースとは
親が子供を心配して探偵に素行調査を依頼する、というケースは比較的多いですが、子供や親族などから親に対して素行調査をするというケースはあまり多くありません。しかし、最近では親の素行調査を積極的に受け付けている探偵事務所も多く、これからも増えていくものと思われます。
親に対して素行調査を依頼するケースとはどんなものなのか見ていきましょう。
離婚した親の恋人や再婚相手の調査
現在の日本では離婚率が年々増加しており、どの家庭においても「離婚の可能性」がある時代になりました。その結果、再婚の機会が増えており、再婚をめぐってのトラブルも増加傾向にあります。恋人や再婚相手に対する調査依頼には以下のような目的があります。
親の恋人、再婚相手の人格、経歴(反社、犯罪歴など)
子供にとって新たな親になる人に問題があると、今後の進学や進路に影響が出てしまう可能性があります。また、そのトラブルによって親が苦しむことになってしまい、家族崩壊につながるというケースも少なくありません。こうした問題を解決するために、子供や親の親族側から調査依頼を受けるケースがあります。
離婚歴、DV、その他の問題点
離婚歴や子供の有無などを隠している場合があり、結婚後に子供がいることや、以前のパートナーに慰謝料を支払っていて生活が困窮しているなどの問題を隠している場合があります。また、DV癖や家族、友人に危害を加えるような問題点がないか、などを事前にチェックするために依頼することも多いようです。
結婚詐欺、財産目的の確認
離婚している相手を狙った結婚詐欺や、財産目的で近寄ってくる相手も中には存在します。そうした相手に騙されていないかをチェックするために、探偵へ素行調査を依頼するということがあります。
離れて暮らす親の近況確認
実家から離れて暮らしていて近所に親戚などが住んでいない、などの場合に、現在の親の状況を確認、または見守る目的で素行調査を依頼することがあります。親御さんの中には、子供に心配をかけたくないという理由で、問題があっても報告しない、トラブルを内密に解決しようとする傾向があり、調査をして真実が初めてわかるということも少なくありません。
素行調査をすることで、親の孤独死といった最悪の事態を防ぐきっかけにもなるため、最近では親の状況を調査する素行調査も増えてきています。
親の素行調査でわかること
素行調査とは、その名の通り「素行(普段の行い、行動、習慣)」などを調査する方法で、本人の人間性、交友関係、生活状況、トラブルなど、あらゆることを調査することが可能となっています。
親の素行調査で調べられること
親に対する素行調査では、主に以下のことを調査することが可能です。
- 対象者の人格、人柄
- 交友関係
- 趣味、嗜好
- 借金状況
- 日頃の習慣
- 恋人、浮気、不倫状況
- 子供や孫に対する虐待
- 近隣トラブル
探偵の素行調査では上記のことを調査することが可能です。ただし、調査は「尾行」「張り込み」「聞き込み」調査が中心に行われるため、個人情報やプライバシー情報を直接的(公的機関、金融機関など)に入手することは出来ません。公式の情報が欲しい場合は探偵ではなく、弁護士などに相談してみることをお勧めします。
親の素行調査でできないこと
以下の内容に該当する場合、素行調査として依頼できない可能性があります。
- 違法性の高い調査依頼、または違法な調査が必要になる依頼
- 犯罪に加担する可能性のある調査依頼
- 反社組織と関係性が必要になるような調査依頼
例えば、「親のクレジットカード情報(暗証番号)を内密に取得して欲しい」や、「戸籍記録を無断で取得してほしい」などの依頼は、犯罪行為となってしまう可能性があるため、調査を断られる可能性が高いです。
また、調査によって、犯罪に加担してしまうような依頼や、反社組織と関係を持たなければいけないような依頼は基本的にできないので注意してください。あくまでも法律に違反しない範囲での素行調査が基本となります。
親の素行調査を依頼する際に注意するべきこと
親の素行調査を依頼する場合には、調査後の流れはもちろん、調査後のアフターフォローなどについてもしっかりチェックしておく必要があります。ここでは、気をつけるべき点をいくつかご紹介します。
親と同居、別居によって費用が異なる点に注意
同居している親の素行調査であれば「調査費用」のみで、調査依頼が可能ですが、別居している場合には、他県で調査できるか、出張料などの有無を事前に確認しておく必要があります。探偵業者によっては、他県調査を行なっていない、別途手数料が発生する、というケースもあるため、依頼する探偵ごとにチェックしておいた方が良いでしょう。
飛行機や船などの交通機関を利用する必要がある場合は特に注意が必要です。
調査後に裁判や法的手続きを行うなら弁護士との連携を
調査後に、法的手続き(離婚、慰謝料、賠償請求など)を取る可能性がある、または予定しているということであれば、調査を依頼する段階で弁護士にも相談しておく方が良いでしょう。また、探偵事務所によっては弁護士と提携しているところもあるので、一緒にお願いしてしまうというのも良いかも知れません。
まとめ
今回の記事では、親の素行調査と調査する際の注意点について解説させて頂きました。現在は親が子供の素行調査を依頼するだけでなく、子供が親の素行調査を依頼するということも増えてきています。
その結果、親の素行調査によって、家族の縁が薄くなってしまったり、断絶してしまうという問題も少なからず起きています。
親の行動が不審、言動が信用できない、という場合でも、すぐに調査依頼するのではなく、まずは探偵や弁護士に現状を報告して、的確なアドバイスを受けるようにしてみましょう。
投稿者プロフィール
- 10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。
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