自分で採用調査を行なうことは可能?自分で行なう採用調査のトラブルとは
中途採用を検討している会社の中には、応募者への採用調査を検討していることもあるのではないでしょうか。探偵による採用調査の費用は高額になることが多いので、自分で採用調査を行なおうと考える人もいるでしょう。応募者の履歴書や職務経歴書から判明する内容であれば、自分でも採用調査を行なうことは可能です。ここでは、中途採用時に自分で採用調査を行なう方法、自分で採用調査を行なうリスクについて解説します。採用調査を自分で行なうことを検討している人は、ぜひ参考にしてください。
中途採用時に採用調査をするには
採用調査の目的は人によって異なりますが、「虚偽申告」や「経歴詐称」の調査という点で共通しています。中途採用時に自分で採用調査を行なうためには、応募者が提出する履歴書と職務経歴書が重要です。履歴書や職務経歴書に記載されている情報を活用することで、簡易的に自分で行なうことが可能です。中途採用時に自分で採用調査を行なうには3つの方法があります。
- 前職に関する質問をする
- 在学期間に関する質問をする
- SNSを活用する
それぞれ説明しますね。
前職に関する質問をする
職務経歴書に記載されている「職歴」において前職に関する質問をすることで、経歴詐称が判明することもあります。前職での業務内容や勤務地など、応募者の前職の職場状況を把握した状態で前職に関する質問をしましょう。前職に関する会社情報はホームページなどを利用することで確認できます。応募者が答えた前職内容に不可解な点があるようであれば、経歴詐称の可能性がありますよ。
在学期間に関する質問
履歴書に記載されている「学歴」において在学期間に関する質問をすることで、虚偽申告が判明することもあります。応募者の出身校の部活動やゼミなど、応募者の学歴に関する情報を把握した状態で質問するようにしましょう。出身校のホームページやパンフレットの情報から、応募者の回答の虚偽性について確認することができますよ。
SNSを活用する
応募者がFacebookなどのSNSを利用しているのであれば、SNSを活用することで虚偽申告や経歴詐称が判明することもあります。SNS上で在学期間中や前職のことを投稿していることもあり、履歴書や職務経歴書と照らし合わせることで、情報の整合性を確認することが可能です。SNSに投稿されている内容と照合しなければ、虚偽申告や経歴詐称の可能性があるといえるでしょう。
自分で採用調査を行なうリスク
履歴書や職務経歴書に記載されていない応募者の情報を確認するために、自分で採用調査を行なうことを検討する人もいますよね。自分で採用調査を行なうことでトラブルになる可能性もあるので、自分で行なうことはあまりおすすめしません。自分で採用調査を行なうことで発生しうるリスクは2つあります。
- 違法になる可能性
- 必要な情報が入手できない
それぞれ説明しますね。
違法になる可能性
自分で採用調査を行なうことで、犯罪になる可能性があるので要注意です。採用調査を行なう上で、確認する内容が出生地や住宅状況などの差別につながりかねないことであれば違法性を問われることもあります。採用調査に慣れていないことで、確認事項が違法になる可能性もあります。虚偽申告や経歴詐称を確認する調査で訴えられないためにも、自分で採用調査をしないことがおすすめですよ。
必要な情報が入手できない
不慣れな調査業務を行なうことで、必要な情報が入手できない可能性があります。事前に確認する内容を整理していないことで、調査時に聞き出す内容が曖昧になってしまい確認したい内容を入手できないこともあるでしょう。自分で採用調査を行なう際には、事前に確認事項を整理しておくことが重要ですよ。
応募者が反社会的勢力と関係がある場合
確認作業に近い採用調査であれば自分でもできますが、履歴書や職務経歴書に記載されていない情報を自分で探るのはさまざまなリスクがあります。自分で採用調査を行なうことで採用側と応募者の関係性が崩れるだけでなく、違法になる可能性を認識しておかなければなりません。応募者の情報を探る上で、反社会的勢力との関係性を把握したいこともありますよね。自分で採用調査を行なうリスクを踏まえた上で、安全に確実に応募者の情報を入手したいのであれば探偵に採用調査を依頼するのがおすすめです。探偵は探偵業法で認められた方法で調査を行なうので、違法性を問われることがありません。探偵が行なう採用調査はプライバシーを遵守したヒアリングやSNSチェックがほとんどですが、稀に尾行や張り込みを行なうこともあります。応募者に反社会的勢力とのつながりの可能性がある場合、証拠がなければ関係性を立証できません。尾行や張り込みはある程度の距離感で複数人のチームで行なうので、相手にバレることはほぼありません。尾行や張り込みを行なうことで、普段の行動パターンや交友関係を探ることができます。張り込みによって、応募者の虚偽申告や経歴詐称を断定できる現場を静止画や動画で撮影することができるので、反社会的勢力との関係性を証明することが可能です。第三者が見ても判断できる証拠となるので、応募者は言い逃れできないでしょう。探偵の採用調査は高額な費用が発生することがほとんどですが、それに見合う情報を入手することが可能です。人材を慎重に選考し、採用業務を効率化したいのであれば探偵に依頼するようにしましょう。
まとめ
中途採用者を応募する会社の中には、自分で採用調査を行なうことを検討する人もいるでしょう。履歴書や職務経歴書に記載されている内容を基にした調査であれば、自分で調査することも可能です。前職や学歴に関する内容の確認をすることで、虚偽申告や経歴詐称を見極めることになりますが内面的な部分を探ることはできません。履歴書・職務経歴書では判断できない反社会的勢力とのつながりを探るのであれば、尾行や張り込みのような調査業務が必要となります。これらの調査業務を自分で行なうとなると、必要な情報が入手できないだけでなく犯罪になる可能性もあるのでおすすめできません。安全に必要な情報を入手したいのであれば、探偵に依頼するようにしましょう。
投稿者プロフィール
- 10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。
最新の投稿
- 採用調査3月 6, 2023リファレンスチェックで質問して良い内容・質問してはいけない内容とは
- 採用調査3月 6, 2023リファレンスチェックを受けて 内定取り消しになる具体例や対策を解説
- 採用調査3月 6, 2023採用試験でリファレンスチェックを求められた場合断ることは可能?
- 採用調査3月 6, 2023リファレンスチェック|上司への頼み方と注意点を解説!