反社のこと、誤解していませんか?正しく理解してトラブル回避を

「反社」という言葉が最近ではよく使われるようになりました。しかし、この反社というのがどういうものなのか、具体的に理解していますでしょうか。もしかしたら反社のことを誤解しているかもしれません。そこでこちらの記事では反社に関するよくある誤解から、誤解をなくしてトラブルを回避するための対策までを解説します。
反社に関するよくある誤解

反社は「反社会的勢力」の略称です。聞いたことはあるけれど具体的にどのようなものかは知らないという人もいらっしゃるのではないでしょうか。また、反社はこういうものだと誤解して覚えていることもあるかもしれません。ここでは、よく誤解されていることについて解説していきます。
反社=暴力団という誤解
反社といえば暴力団、と思ってはいませんか。暴力団やその構成員も反社ではあるのですが、それだけではありません。たとえば、暴力団のメンバーではないけれど協力している人、協力している企業なども反社に含まれます。暴力や威力、詐欺などの不当な行為によって利益を得ようとするのが反社ですから、暴力団とその構成員のみに限定されないということになるのです。
「半グレ」という新しい言葉による誤解
「半グレ」という言葉も最近よく聞かれるようになった言葉です。半グレのグレは「ぐれる」のグレであるとか、「愚連隊」のグレ、「グレーゾーン」のグレであるなどといわれています。暴力団には属さずに犯罪を行っている集団です。暴力団との違いといえば、暴力団はピラミッド型の組織が構成されており上下関係がはっきりしているのに対し、半グレは上下関係があまりなく、リーダーの入れ替わりもあります。暴力団とは違うので、反社とも違うのかと誤解されるかもしれませんが、半グレも反社なのです。しかも暴力団などと違い、きちんとした組織ではないことから、初見で反社だとわからないことも多いという厄介な存在とされています。
反社は集団という誤解
反社会的勢力という名称から、その正体を集団であると誤解している人もいるかもしれません。確かに集団である場合は多いのですが、反社の定義として「不当要求により経済的利益を得る集団または個人の総称」とあります。ですから反社が必ずしも集団であるとは言い切れず、個人であっても反社と呼ばれることはあるということです。
反社のことをもっと理解しよう

反社に対して誤解を持ち、そのままにしておくことは危険なことです。というのも、いつどこから反社による危険が襲ってくるかがわからないですから、正しく理解し危機に備える必要があります。こちらでは、反社に関して知っておくべきことについて紹介していきます。
反社は身近にいる可能性も
暴力団の構成員など、すぐに反社だとわかるような人物であれば、関わらないようにすればいいだけなので簡単な話なのです。問題なのは「反社の人間に見えない人」で、この場合、知らないうちに関わりを持ってしまう可能性があります。普段あまり会わない親戚や友人の中にも、もしかしたら反社となってしまっている人がいるかもしれません。身近な人が反社であった場合、それだけで周囲からの評価が落ちるなど悪い影響を及ぼす可能性があります。
今や反社は数多く存在する
暴力団の話でいうと、法律が厳しくなっている関係などで現状としてはあまり勢いがありません。しかし、「元暴」といわれる暴力団を抜けてなお反社として活動する人物がいるのです。一方で半グレは、20~40代くらいの若い世代が参加することで勢いを増しています。半グレは上下関係を作らないのですが、横のつながりは強いといわれており、仲間意識を持った人物たちをどんどん集めているのです。実際に反社の人間を見たことないからわからないと考えてしまうとは思いますが、反社の人間は今や数多く存在しています。いつかどこかで出会ってしまい、トラブルになるかもしれないという危険性は常にあるのです。
反社の手口について
反社の人間の多くは、一般人を装って近づいてきます。しばらくは親切に接してきて恩を売り、その後、不当な要求を突き付けてくるというのがよくある手口なのです。しかも要求を断ろうとすると、「あれだけ親切にしてきたのに」と、今度は脅迫、暴力などの手段に出ることもあります。このように反社というのは自分たちの欲求を満たすために、相手をどんどん追い込んでいくのです。ですから深くかかわってしまえばもう最後、逃げ場がなくなってしまいます。
反社の人間だと誤解されないために

反社の人間と関わるだけで、またそのことが周囲に知られることで、自分も反社の仲間だと誤解されてしまう危険性があります。しかし、一般人を装っている反社の人間のことをはっきり“黒”だと断定することはなかなか難しいことです。では、どうトラブルを回避するのかについて解説します。
「反社は排除すべきもの」という心構え
反社は大切な取引相手ではなく、関わるべきでない相手、排除すべきものという、しっかりした心構えが必要です。少しでも不安要素があるなら調査する、すぐに取引を始めないようにします。その後、反社だとわかった場合、調査をしてもグレーのままである場合には契約を断るなど、はっきりと関係を断ち切りましょう。すると相手が脅迫や暴力に及ぶかもしれません。そうなってしまった場合には迷わず通報してください。ここで慌てて、何とか収めようとしても無駄です。弱みを見せることで反社はそこにつけこみます。慌てず冷静な対応を心がけてください。
疑っていることを悟られずに調査する
少しでも不安要素があるなら事前に調査をするべきですが、その際、相手に「反社だと疑っている」と悟られないようにします。それは疑っていると知られた時点で乱暴な反応を見せてくる可能性があるからです。調査に関しては自分でやろうとせず、プロの調査員に依頼することをおすすめします。そうすることで疑っていることを気付かれないばかりか、すでに調査を始めていることも気付かれずに済むので安心です。
まとめ
反社に対して誤解を持ち、正しく理解していないことは、いざ反社の人間と出会ってしまったときに危険です。多くの人が「出会うわけない」と思っているかもしれませんが、意外と身近にいるかもしれないのです。反社の人間と関わることで、自分自身も反社の人間ではないかと疑われる可能性もあります。反社に関する正しい知識を持ち、冷静に対処するようにしましょう。
投稿者プロフィール

- 10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。
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