探偵が行う信用調査とは?スムーズに進めるために事前に準備しておく情報
新たな取引先を開拓する際や、結婚という新しいステージに進む際に、できるだけリスクを軽減していきたいですよね。
企業の価値や、相手の信用度を適切に判断できれば安心して話を進める事ができます。
その判断材料として、信用調査を行う場合があります。
この記事では、「信用調査とはどういうものなのか」「信用調査を進める際に事前に準備しておくべき情報」をご紹介します。
信用調査とは

探偵が行う場合の信用調査には、「企業信用調査」と「個人信用調査」があります。
企業信用調査とは個人ではなく企業を対象に調査します。企業同士が取引をする際に、相手企業の事を知るために行う調査を指します。調査の内容は、「相手企業に支払い能力があるのか」「債務超過に陥っていないか」など金銭的な信用度合いについて調べていきます。
企業信用調査を行う事で、お互いにメリットのある決断を行う事が可能になります。
個人信用調査とは相手が信用できる人なのかを調査します。
主に「経済状況」「実生活における素行や二重生活の有無」「学歴および勤務先詐称」「近隣からの風評」などを調査する事で、調査対象者の信用度合いを判断します。
信用調査に必要な準備

信用調査を依頼する際には、「依頼する内容」「今持っている情報(事前情報)」をできるだけ多く準備する事で、スムーズに依頼できます。
事前情報とは、調査を依頼する際に今の時点で把握している事柄や、調査対象本人から聞きだせる情報の事を指します。
信用調査を行う際はこの事前情報が多ければ多いほど、「調査が円滑に行われる」「調査期間が短縮される」「費用が軽減される」などのメリットが多くなります。
しかし、無理に情報を集める事で相手に悟られ警戒されてしまうと、調査を妨げる原因にもなりますので注意してください。
企業の信用調査に必要な情報
企業信用調査を行う場合、なぜ信用調査が必要になったのか、依頼に至る経緯を整理してください。そして、調査を依頼する際には調査対象となる企業の情報をできるだけ多く集めてください。特に注目すべき調査項目4点を紹介します。
相手企業の基本情報
基本情報は商業登記簿や不動産登記簿を確認してください。確認するべきポイントは、「本店所在地」「代表者」「役員」の項目になります。商業登記簿には、本店や支店の所在地、代表者の自宅住所が記載されており、これらの不動産登記簿謄本を取り寄せる事で、その不動産の所在者を確認できます。
登記簿の内容を確認する事で、相手企業が危機的状況に陥った場合、不動産に抵当権を設定させてもらえるよう、交渉することができます。代表者や役員の項目では、再任登記がされているか、代表者以外の役員交代が頻繁に行われていないか等を確認してください。
相手企業の財務状況
会社案内の冊子や会社のサイト等で確認してください。
財務状況の掲載が無い場合は、相手企業から財務諸表を見せてもらう事が可能です。
財務状況が確認できれば、保有する資産や売上高が企業規模に見合っているのか、利益が出ているのかを判断する指標になります。
代表者の情報
代表者の情報は直接会って確認する事が一番です。
「これまでの経歴」「経営方針」「出身校」「趣味」「家族構成」などを知ることができれば、代表者の人柄や経営者としての資質を確認する事ができます。
相手企業の取引先の情報
相手企業の主な取引先がどこなのかを確認してください。業界内で名の知れた会社があれば、信用できる企業だと判断できます。
取引先を知る事は、「経営業況」「業界内の立ち位置」「社会的貢献度」などの判断基準となります。
企業信用調査は、会社の利益に関わる事案となるため、価値のある調査にするためにも充分な準備を進めてください。
個人の信用調査に必要な準備
個人の信用調査には、「個人間の金銭の貸し借り」「共同事業者間のトラブル」「これから個人に出資する」等の場合があります。
企業信用調査と同様に、なぜ信用調査が必要になったかの経緯を細かく整理して、調査担当者に説明ができるよう準備してください。そうする事で、担当者が依頼人の考えを容易に汲み取る事ができ、調査がスムーズに進みやすくなります。
依頼に至る経緯と、調査の目的を明確にする他、現在分かっている情報を整理するのも効果的です。信用調査は事前情報を元に進めていきます。情報に間違いが無いようできる範囲で多く集め、調査担当者との打ち合わせに備えてください。
結婚調査に必要な情報(本人の場合)
個人の金銭面の信用調査とは違い、これから結婚を考えている相手に対して行う調査です。
調査を依頼する際には、結婚相手本人から聞いている「本人談」と、書類や証明書を見た「事実情報」が混乱しないよう注意してください。
結婚相手の調査を行う際に必要な情報とは、「結婚相手の氏名」「住所」「勤務先会社」「勤務地」「家族構成」「本人から聞いた情報」等です。
本人談はまめに記録しておく事をお勧めします。また、「身上書」を書いてもらうと調査が円滑に進みます。
結婚調査に必要な情報(家族の場合)
結婚を考えている相手には問題が無くても、その家族に何かしらの問題がみられる場合があります。このケースは結婚した後に後悔する場合も少なくはありません。
結婚相手の家族の調査を行う際に必要な情報は、「結婚相手の基本情報」「家族構成」「家族の所在」「世帯主人物」「祖父母に関する情報」「その他、家族に関する過去情報」等です。
まとめ
こちらの記事では、信用調査を頼む際に事前に準備しておく情報について解説しました。
不況の中、倒産してしまう会社が増えている今、会社を安定して運営していくために信用調査を行う需要はますます高まっています。
個人で行う場合にも、「結婚詐欺に遭うリスク」「結婚後すぐに離婚するリスク」「金銭的損害が発生するリスク」等、回避する事が可能です。
信用調査を依頼する際には「探偵事務所」の他に「調査会社」という選択肢もあります。
調査会社は主に企業からの依頼を受け、探偵会社は主に個人からの依頼を受ける場合が多い傾向にあります。
それは、探偵事務所の方が相手に悟られないように調査を行う事に長けているからです。
企業が信用調査を依頼する場合には調査会社に。個人の場合には探偵事務所に依頼する事がお勧めです。
投稿者プロフィール

- 10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。
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