お店の信用調査を行う方法やポイントを解説
信用調査は、基本的に「探偵、興信所」「信用調査会社」などに依頼することが多く、個人で調べるという事例はほとんどありません。浮気調査などであれば、「自分で調べる」等の方法を利用している人もいますが、信用情報には「個人情報」が多く含まれているため、個人ではなかなか難しい状況です。
そこで、今回の記事では、個人で行う信用情報についてと、調査に関する注意点などを解説していきたいと思います。
信用調査(与信調査)とは
信用調査は「与信調査」とも言われており、商取引における信用情報を調査することを目的としています。取引先店舗の運営状況や、ライバル店舗の業績チェックなど、各企業の信用情報を得ることができます。個人で行う信用調査とは少し違い、企業専門の信用調査会社がある点などが特徴です。
信用調査(与信調査)方法
信用調査には、以下の5つの方法があります。
自社調査
自社、もしくは個人で独自に行う調査方法で、自社にある取引記録から取引先情報を収集したり、取引先と関連のある別企業からヒアリングによって情報を収集するなどの方法があります。自社独自に調査チームを編成できる企業や、調査に長けている社員などが在籍しているところもあるようです。
インターネット調査
取引先企業のHPをはじめ、オンライン上の信用情報取引会社から情報を提供してもらう(有料)方法などがあります。また、ネット新聞、記事等から取引先情報や、直近の営業実績などを調査する場合にインターネットによる調査方法が活用されます。
訪問調査
取引先に訪問して、企業代表者、担当者などにヒアリングを行なって調査する方法です。実際に話して情報収集できるため、取引先の実態がわかりやすく、信頼関係も築けるというメリットもあります。
ただし、企業によっては情報を改ざん、または隠蔽工作のようなことをする場合もあるため、「訪問調査だから安心」ということはありません。あくまでも、調査する側は取引先の情報を見極める必要性があります。
官公庁調査
法務局や官公庁が公開している登記情報を調べることができます。商業登記簿から、商号、所在地の変更頻度などもチェック可能なので、過去の記録からトラブルや不祥事、支払い滞納の経緯なども調査することができます。
また、資本金の増減から経営状況の把握や、不動産登記簿から経営状況などを推測することも可能です。
信用調査会社に依頼する
国内外の企業情報を豊富に管理する「信用調査会社」に依頼して、信用情報を得るという方法です。信用調査会社は、大手をはじめ、中小企業の情報も豊富に揃えており、「企業独自の調査管理」によって、有益な情報を持っています。
自社調査やインターネット調査では十分な情報を集められない、という場合には、信用調査会社に依頼するのが確実な方法と言えます。
信用調査(与信調査)にかかる時間と費用
信用調査は中小企業から海外企業を含んだ、大手企業まで対応しているため、それらの企業や調査方法によって、調査期間や費用面は異なります。また、取引先との契約が迫っているなどの場合には、スピードが要求されるため、短期間で調査できる方法が必要になります。
信用調査にかかる期間
企業状況によって異なりますが、一般的に大手企業や海外企業などの場合は1ヶ月から2ヶ月程度はかかると考えておいた方がいいでしょう。調査会社によっては、調査期間を早めるオプションなどがあるため、緊急性の高い案件でも対応してくる可能性があります。
国内有数の大手調査会社である「帝国データバンク」や「東京商工リサーチ」などは、通常1ヶ月の調査期間を設けており、オプションを利用することで、1週間ほどに短縮することも可能です。
自社調査の場合
自社調査の場合は、調査する側の「さじ加減」となるため、場合によっては数日で完了してしまうこともあります。中小企業や、個人事業主などで、信用情報が少ない場合にはそれほど時間がかからずに調査を終了することができるでしょう。
信用調査費用
依頼する調査会社によって異なりますが、一般的には1案件に対して数万円程度の費用が予想されます。ただし、調査ではなく企業データのみの購入であれば、1社につき数千円程度で入手することができるため、自社調査や訪問調査を行っている場合は費用を抑えることができると言えます。
調査費用は企業の所在地や調査機関によって大きく変動するため、追加費用によって、相場を大きく超える可能性があります。
お店の信用調査をする際のポイント
どんな調査方法を利用する場合も、信用調査で「押さえておくべきポイント」がいくつかあります。ここではそのポイントについてご紹介します。
取引先の財務状況、過去の不祥事
取引先が「赤字だらけ」だったり、「倒産寸前」では、利益を出すどころか、大きな損害を被ってしまうことになります。まずは、取引先が安定(利益があるか)しているかをチェックすることが大切です。
また、過去に取引でトラブルをおこなっていないか、不正や不祥事を起こしていないか、という点も一緒に仕事をする上で重要なポイントとなります。リスクになる部分は回避していきましょう。
経営者が信頼できるかどうか
「利益があるのか」ということはもちろん大切ですが、それ以上に重要なのは「信頼できるか」ということです。企業や店舗の取引であっても、最後は人と人との信頼関係が重要なポイントになります。企業の代表や経営者が信頼できる人間かという点をしっかり見極めることで、現在はあまり良くない企業であっても、今後は発展する可能性を見出すこともできます。
例えば、取引先の前任者(代表)の経営方針が悪かったために業績不振が続いていたものの、有能で信頼できる経営者に変わったことで持ち直しはじめている、という企業であれば、過去の信用情報が悪いものだとしても、取引をするポイントとなるでしょう。
まとめ
今回の記事では、お店の信用調査(与信調査)について解説させていただきました。信用調査に適した人材や編成チームなどを準備している企業であれば、自社による方法もおすすめですが、そういった人材が確保できていないのであれば、信用調査会社に調査を依頼するのがおすすめと言えます。
投稿者プロフィール
- 10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。
最新の投稿
- 採用調査3月 6, 2023リファレンスチェックで質問して良い内容・質問してはいけない内容とは
- 採用調査3月 6, 2023リファレンスチェックを受けて 内定取り消しになる具体例や対策を解説
- 採用調査3月 6, 2023採用試験でリファレンスチェックを求められた場合断ることは可能?
- 採用調査3月 6, 2023リファレンスチェック|上司への頼み方と注意点を解説!