探偵に求められている能力とは?探偵に向いている人
探偵になりたいと考えている人の中には、「どんな能力や資格が必要なのかわからない」といった声も多く寄せられています。張込みや尾行といった調査方法から、体力や根気が必要ということは、なんとなく分かるとは思いますが、実態は見えないところです。
そこで、今回の記事では、探偵に求められている能力について、詳しく解説していきたいと思います。
探偵に求められている能力
探偵の仕事では、「特別な能力」が必要と思われがちですが、全くそんなことはありません。実は、一般企業が求めている能力と同じものがあれば、十分に探偵で働くことが可能なのです。
探偵に要求される能力(スキル)
探偵業務において、最も重要視されている能力は以下の3つです。
- 体力
調査員の仕事は、数時間の張込みから、尾行、数分以内の駆け込み移動など、体力を消耗する場面がいくつもあるため、「体力」は探偵業務を行う上で必要不可欠な能力の一つです。 - 判断力(対応力)
調査中は、どんなアクシデントが発生するのか、全くわからない状況が続きます。順調だと思っていても、突然調査対象者を見失ってしまうこともあるでしょう。そうしたトラブル時にも臨機応変に対応できる対応能力は非常に重要です。 - コミュニケーション能力
聞き込み調査では、的確な情報を得るために、会話から相手の信頼を得ることが必要となります。そうした場合にコミュニケーション能力が高いと、より正確な情報を聞き出すことが可能になるため、探偵業務では重要な能力の一つとなります。
これら三つの能力が必要となりますが、ここで何か気づいた点はありませんか?
探偵業務に必要な三つの能力は「一般社会で必要な能力」そのものなのです。探偵に限らず、どんな職場でも、体力、判断力、コミュニケーション能力は必要で、「特別な能力」ではありません。人によっては、体力がない、判断が鈍い、人との会話が苦手とケースもありますが、これはどの世界でも要求される能力なので、働きたいと思ったら、欠点を長所に変える努力をするしかありません。
探偵になるための能力が足りない場合
先ほどは、探偵に必要な能力について解説しましたが、実は最初から全ての能力が必要なわけではありません。一つでも活かせる能力があれば、探偵として働くことは十分可能です。ここでは、それぞれに特化した働き方について解説していきたいと思います。
体力だけなら調査員
体力以外は自信がないという人なら「調査員」で働くことがオススメです。調査員の仕事は8割以上が体力勝負であり、仕事に耐えうる体力がなければ、判断力も持続することはできません。また、他の能力がなくても、体力があれば「体で覚える」ことができるため、時間をかけることで、自ずと他の能力値も高まります。何よりも、経験を積むことができるので、一番有益な働き方が可能になります。
体力はあるという人は調査員を目指しましょう。
判断力なら調査員か相談員
判断力だけに自信がある場合も調査員はオススメの一つです。初心者の場合は、必ずベテラン調査員が一緒に調査するので、仕事上のノウハウを知ることができるだけでなく、「どこで体力を温存するか」などのテクニックを会得することも可能です。体力の無さを技術でカバーする方法もあるでしょう。
また、判断力は「依頼者の疑問に対する返答能力」としても優れているため、相談員も向いています。
コミュニケーションなら相談員
探偵業務において、最もコミュニケーション能力が必要とされるのは、依頼者の相談を受ける「相談員」です。依頼者の中には、探偵に対する不信感や、不安などを抱えている人も多くいます。そうした依頼者の心配を払拭しながら、信頼を獲得する仕事はコミュニケーション能力がなければ不可能です。
相談員の信頼が「探偵事務所の信頼」に直結することも多いので、コミュニケーションが得意なら相談員を目指しましょう。
探偵に向いている人
必要な能力は、社会一般的なものと同じといえど、やはり仕事にも向き不向きが存在します。向いていない仕事を続けることは、自分を苦しめるだけでなく、企業にとっても悪影響を与えるだけなので、我慢して続けるという行為はあまりオススメしません。
ここでは、探偵に向いている人について解説していきますが、該当しない人が絶対に向いていないわけではないので、そこは深く考えずにご覧ください。
探偵に向いている人
探偵には、大きく分けて、調査員、相談員の2つの業務があり、資質によって、向いている人の条件は大きく変わります。
- 調査員
調査員は体力をはじめ、行動力、洞察力、判断力、コミュニケーション能力など、多くの能力を求められます。その理由は「調査結果の全てを司る業務」だからです。調査員が調べた内容が、依頼者に渡す全ての情報となります。もちろん、相談員の仕事も関係していますが、多くの情報は調査員からの結果のみです。
調査員は「責任の大きい仕事」であり、あらゆる能力を駆使しなければ、正確な情報を収集することは困難な業務であるといえます。その代わり、得るものも大きく、経験や技術力を最も高めることができる役職と言ってもいいでしょう。 - 相談員
依頼者の相談や、調査結果後のアフターケアなどを中心とした業務で、コミュニケーションが主な仕事であることから、対人スキルが求められます。人と話すことが好きな人や、相手の悩みを親身に聞くことができる人なら、相談員が一番の適役です。
探偵に向いていない人
探偵に必要な能力を持っていなくても、探偵として働くことは十分可能です。しかし、以下に該当する人は、探偵には向いていません。
- 途中で飽きてしまう人
- 気分屋な人
探偵業務に必要な能力やスキルは、経験の中で獲得できるものばかりです。しかし、上記のように、途中で飽きてしまう人や気分屋の人には全く向いていない職業です。探偵業務は根気のいる仕事なので、すぐに結果が欲しい人にも向いていません。逆に、地道に努力できる人なら、必須能力がなくても働くことが可能です。
探偵に必要な能力を会得するには
「能力が足りないから探偵はできない」と思っていませんか?そんなことは一切ありません。必須能力がない場合でも、探偵として仕事をすることは十分に可能です。ここでは、探偵に必要な能力をつけるにはどうしたらいいか、解説していきたいと思います。
どんな雇用形態でもいいので探偵で働く
考えるよりも行動するのが一番です。自分に能力が足りないとしても、「経験を積む」ことで、それらの能力を身につけることができます。就職に拘らず、まずはアルバイトやパートなどで、働かせてもらうように努力をしましょう。やる気と努力さえあれば、探偵事務所や興信所で働くことは可能です。
体力トレーニング、コミュニケーション能力を高める
体力や判断力などは、体を鍛えることで向上させることができます。また、コミュニケーションに関しても「経験」することで向上するため、積極的に人と会話をするところに出向くのがオススメです。自宅での簡易トレーニングやジムなどで体を鍛えるのもいいでしょう。
まとめ
今回の記事では、探偵に必要な能力について解説させて頂きました。現状、探偵に必要な能力は「一般社会でごく当たり前のもの」だけなので、身構える必要はありません。また、必要な能力がないとしても、経験から会得できるものばかりなので、まずは探偵で働くことをオススメします。雇用形態に拘らなければ、比較的早い段階で働くことができるはずです。
投稿者プロフィール
- 10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。
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