素行調査で学校での状況やいじめを調査できる?

スマホやインターネットの普及によって、交友関係やいじめなど、多くの出来事がデジタル上でも行われるため、表面では確認できなくなってきています。いじめに至っては「目に見えないもの」になりつつあり、子供の状況を知ることは困難と言えるでしょう。こうした状況から、「探偵に調べてもらいたい」と考える人も多いのではないでしょうか?
そこで、今回の記事では、素行調査で学校での状況やいじめの実態を調べることが出来るのか、解説していきたいと思います。
学校(子供)の素行調査

探偵や興信所に、学校内の出来事を調査してもらうことは可能です。現存する多くの探偵事務所では、子供の素行調査やいじめ調査を行なっており、一部では、いじめ調査を専門で行なっている探偵業者もあります。学校内での交友関係やいじめ問題は、大人の感知していない部分で起きていることは多く、教職員であっても解決するのが困難な場合も多いため、こうした第三者の調査を積極的に利用する動きが出ています。
主な調査内容
子供に行われる素行調査の場合、以下のような依頼が多く見受けられます。
- いじめ調査
- 交友関係(不良グループとの関与)
- 素行調査(学校以外での行動、交友関係など)
学校内でのいじめによる自殺は、大きな社会問題であり、解決すべき事案です。自殺という最悪の状況を防ぐために「素行調査」を依頼するケースもあり、探偵調査によって「命が守られる」こともあります。現在のいじめは、ネットやSNSによる「間接的な暴力」が多いため、いじめの実態が表面上に現れることはほとんどありません。また、交友関係に関しても「オンライン」で関係を持つ人が多く、実際の交友関係は「見せかけ」の付き合いの場合もあり、大人でも判断するのは困難といえます。
素行調査に使われる方法
探偵の素行調査は、探偵業法に則った方法で行われ、犯罪行為になるような調査は一切行いません。探偵業者による素行調査は、尾行、張り込み、聞き込みの三つを主体として行われ、場合によってはSNSやネットを駆使した調査も行います。
学校の調査の場合は、対象者の尾行や張り込み、知人、友人への聞き込みなどを中心に行いますが、いじめや犯罪行為に加担している状況を調査する場合には、SNSなどのネットを利用することもあります。
学校の素行調査にかかる費用

調査費用は、調査員の人数と調査期間を下に算出されることになります。学校でのいじめ調査で見ていくと、相場は10〜40万と言われており、平均20万以上の費用が予想されます。学校での生活態度や、交友関係を調査する場合には、調査期間を必要とすることもあり、さらに費用がかかってしまうかも知れません。
いじめ調査では、「人命」がかかっていることもあるため、迅速な調査結果が求められることなります。そういった場合は、特別費用としてさらに高額になることもあるので、あらかじめ探偵に確認しておくことをお勧めします。
学校(教員)の素行調査

学校側の調査を依頼する場合、生徒だけでなく、教職員も調査してくれる探偵事務所もあります。学校によっては「体罰」や「差別」を行なっている教職員もいるため、そうした問題を解決するためにも、学校の素行調査は有効な方法の一つとなっています。
主な調査内容
教職員向けに行われる素行調査には、以下のようなものがあります。
- 生徒への差別、体罰調査
- いじめ調査(生徒のいじめを黙認、加担しているかなど)
- 生徒との関係性(不適切な関係の有無など)
現在でも、生徒へ暴力をふるったり、差別を行う教職員が存在しており、子供の恐怖心を利用して口止めなどを行なっている場合もあるため、体罰調査を依頼されることがあります。
学校調査では、探偵が学校内部で調査するということはできないため、あくまでも間接的な情報(尾行、聞き込みなど)によって調査していくことになります。
教職員への調査方法
教職員調査の場合も、子供たちと同じように、尾行、張り込み、聞き込みの三つを主体として調査を行います。教職員の中でも、子供専用のSNSを調査している人もおり、そこで得た情報を悪用することもあるため、場合によってはSNSやネット上の情報も参考に調査が行われます。
※調査方法は探偵によって異なるため、あらかじめ相談窓口で確認した方が良いでしょう。
学校の素行調査では「いじめ調査」が基本

素行調査では、学校内で起きた、さまざまな問題を調査することが可能ですが、その中でも「いじめ問題」に対する依頼が多く、学校調査では、いじめ調査が主流といっても過言ではありません。
いじめの証拠集め
学校内で行われる「いじめ」のほとんどが、物的証拠のないものであり、事実関係を証明するのが非常に困難な問題です。また、いじめに関与した加害者は事実を隠蔽し、学校側もしっかりとした調査を行わないため、解決しないまま時が経つことも少なくありません。
そうした問題を解決するため、探偵による「いじめ調査」では下記のような対策を行なって、証拠を集めることもあります。
- いじめを受けている子供に直接詳細を聞いて記録する(録音等)
- いじめられている子供の私物にボイスレコーダーをセットして、いじめの瞬間を録音する
- 裁判で有利になる証言をとるためのアドバイス
※ただし、これらの方法は高度な調査内容になるため、一部の探偵事務所でしか対応できません。いじめ調査を依頼する場合は、一度探偵事務所に相談してみることをオススメします。
学校問題の相談は探偵業者へ
いじめや体罰といった問題は、学校側にも責任を問われることであるため、教職員側も隠蔽行為に走ってしまう可能性もあるでしょう。どうしても真相を調べたいと思っている場合は、探偵業者に相談してみることをお勧めします。調査によって得た情報を下に、学校側と話し合いをしたり、弁護士に相談するのもお勧めです。
まとめ
今回に記事では、学校(子供)に対する素行調査について解説させて頂きました。学校という組織の特性上、学校内で起こった問題を外部の人間が知ることは非常に難しいといえます。しかし、体罰やいじめといった問題は緊急性が高く、少しでも早い解決が求められるため、素行調査を利用することは有効だと言えるでしょう。