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探偵コラム

怪文書には適切な対処を・放置しているといろいろな損害の可能性も

自分に関する怪文書が出回る、怪文書を受け取るということも今後あるかもしれません。たとえその内容が全くのデマであっても、いろいろな影響を及ぼす可能性があります。もし適切かつ迅速に対処しないと、さまざまな損害の発生する可能性もありますので注意しなければなりません。

怪文書の心理的な損害

怪文書が出回ることで、当人は心理的な負担が大きくなります。常に恐怖を抱かなくてはならなくなり、場合によっては日常生活に何らかの影響を及ぼすことも考えられます。

だれが送ったかわからない

怪文書は送り主の名前を伏せた状態でばらまかれます。ということは、誰がこのようなことをやっているのかわからないわけです。しかも自分に関して詳しい情報が中にかかれているとすれば、自分の知り合いの可能性が出てきます。すると自分の身の回りの誰かが犯人と考えざるを得ません。自分に接触してくる人に疑いの目を向けないといけなくなります。親しい人物を犯人として疑わないといけないのは、結構心理的な負担になるでしょう。疑いの気持ちと疑ってしまって申し訳ないという感情の板挟みになってしまうのです。

どこまで拡散されているかの恐怖

怪文書が出回っていることを知った段階で、もしかすると広くその情報が拡散されているかもしれません。たとえ怪文書にかかれている内容がデマであっても、たくさんの人が目にすれば信じる人も増えるでしょう。どこまでこの文面を見ているのか、見た人はどのように思っているのかあれこれ考えるのはストレスでしょう。

近年ではSNSを使って怪文書が出回ることも珍しくありません。SNSの場合、それを見た人がさらに拡散する可能性もあります。またSNSの元の書き込みを削除できたとしても、ほかの誰かがスクショしてさらに拡散させることも可能です。デジタルタトゥーともいいますが、スクショして拡散されれば鼬ごっこになっていつまでも完全にネットの世界でその情報を消去できない可能性も十分あります。このように考えると、常に不安にさいなまれないといけなくなります。

ビジネス面の損害

怪文書は個人以外にも、特定の企業をターゲットにして作られる場合もあります。企業に関する怪文書が出回ると、その会社の受ける損害は計り知れなくなる恐れもあります。

取引の見直し

怪文書が取引先に送り付けられた場合、その内容の真偽はともかく不信感を抱かれる可能性があります。怪文書の内容がたとえ嘘でも、「このような文書が出回るのは何かトラブルを抱えているからではないか?」と怪しまれる可能性があります。また担当者は「こんなの嘘でしょ?気にしていませんよ」と言ってくれたとしても、取引先の責任者が不信感を抱けば取引を見直されるかもしれません。信用失墜の結果、取引が中断されることも十分あり得ます。そこまで行かなくても取引の規模を縮小されることも考えられます。規模縮小することで、できるだけ危機回避しようというわけです。取引中止や規模縮小されれば、会社の業績もおのずと悪化します。

社内の雰囲気が悪くなる

怪文書が出たという事実は、いずれ社内でも噂として広まってしまうかもしれません。すると従業員の中には「そんな問題のある会社ではこれ以上働けない」として離職する人も出てくるかもしれません。もし退職希望者の中で優秀な人材が多く含まれれば、これは会社としても大きな損失です。また新規人材の確保も難しくなるでしょう。内定を出した人物が怪文書の話を聞きつけ、入社を辞退することもあり得ます。最近では就活の際にネットの口コミを利用している人も多いです。怪文書が出回っている噂を聞けば、そもそもそのような会社の採用試験を受けない人も出てくるでしょう。このように人材を思うように確保できなくなる恐れがあります。

仕事をしている従業員のモチベーション低下につながってしまう恐れもあります。怪文書の話をいろいろなところで耳にすれば、「自分の会社は果たして大丈夫だろうか?」と不安になるでしょう。たとえその内容が根拠のないでたらめだったとしても、社員の中にはその話をうのみにしてしまうかもしれません。会社や経営者に対する不信感を抱くでしょう。会社に不信感を持っている状況で、なかなか自分に与えられた業務に集中するのは難しいでしょう。従業員のモチベーションが低下することで、社全体の業績が結果的に悪化することも考えられます。

怪文書が出た際の対応とは?

もし自分に関する怪文書が出ているのであれば、早めに対処することが重要です。放置しているとここまで紹介したようにさまざまな損害を被る危険性があるからです。怪文書への対処法について以下にまとめましたので、参考にしてみてください。

専門業者に相談する

怪文書への最終的な対応は、犯人の特定です。しかし自分たちだけで犯人を見つけるのはなかなか難しいでしょう。そこで探偵などの専門の調査機関に相談することです。この時、スムーズに調査できるように証拠を残しておくことが大事です。怪文書を入手して、それを保管しましょう。自分に対する嫌なことが書かれていると見るのも嫌で捨てたくなる気持ちもわかります。しかし怪文書の中にはいろいろな犯人を特定できる痕跡が残されているかもしれません。保管して、探偵に相談する際にそれを見せましょう。

あいさつ回りをする

企業の場合、まず怪文書が取引先のどこが受け取っているか確認しましょう。そして送られた取引先を回って、内容は事実無根であること、怪文書が送られたことの迷惑や心配をかけたことに対して謝罪しましょう。このようにあいさつ回りをすることで先方の不信感も多少なりとも除去できるはずです。

まとめ

怪文書が出回ると、皆さんの社会的な信用を失墜させる結果になりかねません。また自分に関する悪い噂の広まっていることを知れば、日々不安感にさいなまれるでしょう。会社の場合、怪文書がきっかけで得意先を失うなど大変な損害を出すことも考えられます。自分にかかわる怪文書の出回っていることが把握できたら、速やかに専門の調査会社に依頼して犯人の特定と決定的な証拠を押さえてもらいましょう。

投稿者プロフィール

この記事の著者:PIO探偵事務所 調査員 T.K
この記事の著者:PIO探偵事務所 調査員 T.K
10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。

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