横領にはどのような種類がありどのような行為で犯罪になるのか

他人のお金を使いこんでしまったり、不正だと分かっていながら会社のお金を勝手に自分の銀行口座へと振り込んでしまう行為を横領と言います。ちょっとだけならバレないだろうと思って横領をしてしまうと、後から発覚したときに刑事事件に発展する可能性があるので、絶対に横領をしてはいけません。
横領とは

会社のお金を使いこんだなどのニュースが話題になることも多い横領ですが、特徴的なのは経理など横領ができる立場の人が他人にバレないで何年も不正をして横領を繰り返すケースが多いことです。何年も横領を繰り返して数億円規模の事件に発展し逮捕されることもあります。
横領とはお金や物品など他人の財物を自分のものにしてしまうことです。横領と聞くとお金を自分のものにしてしまうというイメージを持たれる人もいるかもしれませんが、横領はお金だけでなく所有者が財物だと思えば車や不動産などあらゆるものが対象となります。基本的に財物は所有者の許可を得て使ったり処分したりすることができます。これを何の許可もなく自分勝手に使いこんでしまったら横領の罪で逮捕されてしまう可能性があります。
どのようにして横領が発覚するのか
会社や団体などの組織は不正が無いようにチェックしたり、公認会計士などの監査がお金の流れをチェックしているので、このときに不正が発覚することがあります。また担当が変わったタイミングで前任者の横領が発覚することもあります。さらに内部告発や通告などを通じて横領が発覚することもあります。
横領の種類

横領には大きく分けて単純横領罪、業務上横領罪、遺失物等横領罪の3つの種類があります。それぞれの種類で内容が異なりますし、罪の重さも変わってきます。単純横領罪は他人のものだと分かっていながらその財物を勝手に売却したり、処分をすると単純横領罪が成立します。
自分が所属している会社や団体などのお金を使いこんでしまったら業務上横領罪が適用されます。よくあるのが会社の経理担当者が会社のお金を使いこんでしまったり、集金したお金を使ってしまうのも状況によっては業務上横領が成立する可能性があります。
遺失物等横領罪は落ちていたものを警察に届けないで勝手に持ち帰ってしまう犯罪です。軽微な遺失物等横領であればたとえ逮捕されたとしても不起訴処分になる可能性がありますが、落し物を拾ったときには必ず正規の手続きで警察にすぐ届けてください。急に届けることができなくて何日か保管していただけで遺失物等横領罪と見なされてしまうかもしれません。
意図的に横領する業務上横領罪などと違い遺失物等横領罪は身近なところで自分が犯してしまう可能性が高いので注意しましょう。
他人の着服を見たり手助けするとどうなるか
横領をしている現場を偶然でも見てしまったり、加害者の手助けをすると幇助したと見なされて逮捕されてしまう可能性があります。直接的に関わっていなくても他人の着服の行為を知っていたのに黙っていたり、着服したとは知らされてなく、そのお金を使ったとしても逮捕されてしまう可能性があります。
自分が着服していなくても見て見ぬふりをした段階で犯罪を止めることができた可能性を失ってしまったと判断されてしまいます。幇助で逮捕されるのは稀ですが、横領罪でも自分が関係者であれば何かしらの原因で幇助と見なされて逮捕されてしまう可能性があることを十分に理解してください。
横領罪の法定刑
横領罪の法定刑は単純横領罪が5年以下の懲役、業務上横領罪は10年以下の懲役、遺失物等横領罪は1年以下の懲役か10万円以下の罰金になります。罰金で済む可能性があるのは遺失物等横領罪だけとなります。単純横領罪も業務上横領罪も懲役刑になる可能性があることを十分に考慮しなければいけません。
横領が発覚したら

もし自分が横領をしてその行為が発覚してしまったら、大変な事になると言う事がわかっていただけたかと思います。遺失物横領等はその意図がはっきりなかったとしても成立してしまうかもしれない怖さもわかっていただけたかと思います。
業務上横領などは安易な気持ちでバレない、うまくやる、少しなら、と手を染める事から始まる事が多いようです。
決して、その様な悪魔のささやきに乗らないようにして下さい。
また、もし、万が一、手を染めていたとすれば、早い段階で横領をやめ、きちんと告白し清算する事をお勧めします。
被害額が少なければ、示談交渉や弁護士に相談する事で最悪の事態を回避できるかもしれません。
何よりも「手を染めない事」です。
まとめ
一度会社のお金を横領してしまうとバレないから大丈夫だろうという感覚に陥ってしまい金額が大きくなっていくのが一般的な特徴になります。長期にわたって何回も犯行に及んでしまう傾向があるので、絶対に横領しないこと、そして万が一罪を犯してしまったら自分の過ちを認めて謝罪をして全額返済することが求められます。
投稿者プロフィール

- 10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。
最新の投稿
家出・所在調査11月 7, 2024SNSで人を探す方法と注意点
浮気調査11月 1, 2024探偵による浮気調査の流れと方法を徹底解説
素行調査10月 18, 2024興信所の素行調査料金の相場とは?料金プランと調査能力を見極めるポイント
採用調査3月 6, 2023リファレンスチェックで質問して良い内容・質問してはいけない内容とは