嫌がらせの手紙に困っている場合の対処法【探偵事務所】

ネットやSNSが主流の時代にも関わらず、嫌がらせの手法として「手紙」や「怪文書」といった方法が利用されることがあります。そのほとんどが差出人不明であり、人物を特定されないための隠蔽工作なども行われており、個人の力では相手を特定するのは非常に難しいといえます。
そこで、今回の記事では嫌がらせの手紙が送られてきた時の対処法を詳しく解説していきたいと思います。
嫌がらせの手紙を送る心境

嫌がらせの手紙や怪文書を送る多くの理由は「逆恨み」です。自分より相手が優れていることに対する妬みや嫉妬や、好意を持っている相手が嫌がらせのターゲットと仲がいいなど、自己都合な部分が大半を占めています。しかし、ネットを利用できる現代社会で手紙を送る心境はどういうものなのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
物質に残すことで怨念を込める
人は情のこもった物に対して、さまざまな感情を覚えます。喜びや悲しみ、怒り、そして恐怖です。ネット上で文字を打つことで相手に対して、怒りや恐怖を与えることは可能ですが、物質的なもので残すことによって、その感情をさらに高めることができるのです。嫌がらせの手紙や怪文書は、そういった人間の感情をうまく利用したものとも言えるかも知れません。手紙を受け取った人の多くは「不安や怒り、恐怖」といった負の感情を持つことになります。それが犯人の狙いであり、手紙を送る理由の一つでもあります。
ある種の宣戦布告
目標を掲げた時、契約する時、別れを告げる時、死ぬ時など、人は決意を持った時、その感情や思いを書面に残します。紙に何かを記すという行為はそれだけ、「思いの強い」行為です。嫌がらせの手紙や怪文書の送付は、相手に自分の存在を知らしめる行為でもあるため、宣戦布告とも言えるでしょう。少なくとも、送ってくる側は戦う準備をしているということです。
自分の手を汚さず相手を蹴落としたい
宣戦布告である一方で、匿名で手紙を送るという行為は「非常に卑怯」であり、自分の存在を知られずに相手を追い込みたいという気持ちの現れでもあります。手紙を送るという行為は、SNSでの誹謗中傷よりも重く、相手に自分の素性が知られているという恐怖心を与えることができるため、非常に効果的な追い込み方とも言えるでしょう。少なくとも相手は「手を汚さずに相手を倒したい」と考えています。
手紙を送る犯人を見つけるための方法

突然自分の元に、得体の知れない手紙や怪文書が届いたら、どうしていいか分からなくなってしまうかもしれません。そこで、ここでは、嫌がらせの手紙を受けた際の対処法について解説させて頂きたいと思います。
探偵事務所に相談する
嫌がらせの手紙を送ってくる段階では、当人に直接的な被害を与えているわけではないので警察などの機関が対応することは難しいでしょう。また、相手を特定するにしても、個人での調査は非常に難しく、プロの力を借りた方がスムーズです。そこで、探偵や興信所などのプロに調査を依頼してみましょう。
探偵事務所に相談することで、相手の特定はもちろん、これまでの悪事についても情報を得ることができるかも知れません。一般的に探偵では以下のような調査で相手を特定します。
- 尾行、張り込み、聞き込み調査
- 筆跡鑑定、指紋鑑定など
- ネット、SNSを利用した犯人特定
探偵業者によっては専属の筆跡鑑定士や指紋鑑定士がおり、手紙の情報を元に相手を特定することができます。また、自宅前張り込みや不審人物の調査によって、犯人を特定することも可能なので、多方面から相手を調べることができます。現時点では最も有力な対処法と言えます。
防犯カメラや人感センサーを使う
怪文書や嫌がらせの手紙を送る犯人は、足がつくことを恐れて、手紙を直接自宅ポストに投函している可能性があります。そのため、自宅周辺やポスト付近に防犯カメラを設置することで、犯人の証拠を掴むことが可能になります。また、人感センサーを使えば、犯人への牽制にもなるため、防犯の意味を兼ねて設置するのもお勧めです。
自分で犯人を特定する
非常に難易度の高い方法ですが、「手紙を送ってきた人物に心当たりがある」場合などには、友人や交友関係から犯人を特定できる可能性があります。また、SNSなどを独自に調査することで犯人の特定につながる証拠を見つけることもできるかも知れません。ただし、個人で行う場合は、犯人に調査していることがバレないように気をつけてください。個人で調査していることが知られてしまうと、報復されることもあるので非常に危険です。
犯人を特定する際の注意点

嫌がらせの犯人を捕まえるためには、探偵業者に相談するのがお勧めですが、その場合も個人で調査する場合も以下の点に注意する必要性があります。
犯人に調査していることを気づかれないようにする
探偵業者に調査を依頼している場合でも、相手に調査していることがバレてしまうこともあります。これは一番危険な状況で、場合によっては最悪の事態に発展してしまう可能性もあります。そこで、個人で調査する場合も、探偵に調査を依頼する場合も、相手に存在が気づかれてしまわないように注意しましょう。探偵であっても、事務所によって能力に差があるため、尾行や張り込みに気づかれてしまう場合もあります。そうした危険性を減らすためにも、信頼できる探偵業者に依頼することをお勧めします。
必要以上に追い込まない
たとえ犯人が特定できたとしても、個人で相手を追い込むような行動は控えてください。「やられたらやり返す」ことをやってしまうと、思ってもみない最悪の状況に変化する可能性もあります。犯人が特定できたら、速やかに弁護士や警察に相談し、然るべき措置を取るようにしましょう。間違っても復讐してはいけません。
まとめ
今回の記事では、嫌がらせの手紙に対する対処法と探偵事務所について解説させて頂きました。怪文書や嫌がらせの手紙を送る犯人は「身近な人」であることも多く、事実を知ってショックを受けてしまうようなこともあるかも知れません。しかし、放置すれば嫌がらせはエスカレートし、最悪のケースに発展してしまうこともあります。まずは探偵事務所に相談して、今後どうするかを話し合ってみるのがいいと思います。