探偵事務所で高校生が働くことは可能?働くためのポイントを解説
探偵になることが夢で、できることならすぐなりたいと考えている高校生もいるかと思います。高校生にもなるとアルバイトをすることが可能な年齢です。ですから探偵事務所でアルバイトができれば、すぐ探偵の仕事ができると考えられます。しかし、実際に高校生が探偵事務所でアルバイトしているという状況は聞いたことがありません。そこでこちらの記事では、高校生が探偵事務所で働くことが可能なのか、働くためにはどうすればいいかについて解説します。
高校生が探偵事務所で働くのが困難な理由
高校生が探偵事務所で働くことは可能かどうか、結論から言うと「可能ではあるが難しい」ということになります。探偵事務所の従業員として働く探偵の場合は特別な資格は不要であり、学歴に関しても不問なので、高校生でも働けなくはないのです。ただアルバイトとして働くこと自体は可能ですが、正直なところ雇用している探偵事務所がほとんどないのが現状です。その理由として、高校生がアルバイトをする場合、多くの制限がかかるからと言われています。つまり探偵事務所としては使い勝手が悪いため積極的に採用しないということです。募集要項に「20歳以上」と記載する探偵事務所も多くあります。高校生が探偵として、探偵事務所で働くことが難しい理由を以下に詳しくまとめました。一つずつ見ていきましょう。
勤務時間
高校生というものは学業がありますから、アルバイトをできる時間が限られます。しかも深夜帯は労働が禁止されています。しかし探偵の仕事というのは時間が不規則であることが多いです。調査を行いたい時間に稼働できないことで、探偵事務所としても効率が下がるので高校生に調査をさせることが難しくなります。
学校や保護者からの同意
高校生をアルバイトとして雇うためには、学校側からのアルバイト許可証明書、親権者または後見人からの同意書が必要になります。学校によってはアルバイトが禁止されていることもあるでしょう。学校にも保護者にも内緒でアルバイトを始めることは、バレたときのリスクが高いです。双方から同意が得られないようではアルバイトをしない方がいいでしょう。
運転免許
探偵の業務の中には尾行調査というものがあります。その際に使用するのがバイクまたは車です。バイクの免許は種類限定ですが16歳以上で取得できるものがあるので、高校生でも取得できます。ただし車の免許は18歳以上でないと取得できません。つまり在学中の高校生は取得できないということです。実は、車が運転できないと行えない調査もいくつかあります。探偵の調査方法の一つである張り込みも、車で行うことがあります。募集条件として車の運転免許を必須としている探偵事務所もあるくらいですから、車を運転できない高校生には狭き門であると言えるでしょう。
知識や体力
探偵になるために学歴や経験が問われないにしても、ある程度の知識はあった方がいいです。それは探偵に依頼される内容を理解するために必要になります。社会問題、法律関係のこと、一般常識も持っていなくてはなりません。ある程度のことは採用後にも教えてもらえるのですが、自分でも足りない知識があると分かっているならば、そこを補おうとする努力は必要です。高校生は学校での勉強に加えて、探偵に必要な知識も勉強しなければならないので、その大変さは覚悟しておく必要があります。
探偵に必要なものとして、体力も重要なポイントです。調査対象者を長時間、長距離尾行するということもあるからです。さらに真夏の炎天下での調査、真冬の寒さの中での調査もあります。体力面で自信がないと探偵になれたとしても続けることが難しいと考えられます。
高校生じゃなくても未成年は注意すべき
高校に通っていないとしても未成年であるなら、やはり探偵として働くのは難しい問題があります。それは先ほど解説してきた、高校生が探偵事務所で働くのが難しい理由が高校生ではない未成年にもほぼ当てはまるからです。高校に通っていない分、働ける時間の幅は増えます。しかし、未成年なら深夜帯は働くことができません。学校に了承を得なくとも、保護者には同意書を作成してもらう必要があります。車の運転免許も、結局は18歳以上という年齢に達するまで待たなければなりません。知識や体力についても、身に付ける努力は必要です。そして大きな問題として、調査現場についてです。調査する先がラブホテルや繁華街である場合、未成年がうろうろしていたら補導される可能性があります。このように、高校生でなくても未成年であれば制限が多いのです。早く探偵になりたいという気持ちもあるとは思いますが、難しいことであるということは知っておいてほしいと思います。
探偵事務所で高校生が働くためには?
高校生が探偵事務所で働くことが難しいとは解説してきましたが、可能性が全くないわけではありません。それは、探偵(調査員)としてではなく事務員や宣伝担当として働くという選択です。探偵事務所も他の職種と同様に求人情報を出しているのですが、その中にデータ入力や資料作成など調査以外の仕事が用意されていることがあります。こちらでしたら高校生、未成年もアルバイトができる可能性があるので、まずは探してみるといいでしょう。将来的に探偵として働くための足掛かりとなる可能性も大いにあります。
まとめ
高校生、未成年が探偵事務所で働くことが難しい理由と、どうしても働きたい場合の方法について解説しました。探偵事務所で働きたいと考える高校生は、多くの人が「探偵として」働きたいと考えていると思います。しかし、高校生、未成年が探偵として働くためには超えなければならない壁がたくさんあるのです。労働時間、学校や保護者からの同意、車の運転免許、知識、体力、調査現場での補導など、頑張れば超えられるものではない問題もあります。その上でどうしても探偵事務所でアルバイトをしたいということであれば、「探偵として」働くことではなく「事務や宣伝として」働く道をおすすめします。他業種同様の方法で求人が出されていることがあるので探してみてください。いつかは探偵として働くための勉強期間だと思って、働いてみるのもいいのではないでしょうか。
投稿者プロフィール
- 10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。
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