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探偵コラム

素行調査にかかる費用は慰謝料に入るの?認められる条件を解説

素行調査、特に浮気調査をする目的として大きな要因は「慰謝料を支払ってもらうため」ではないでしょうか。ところが素行調査の費用がかさんで慰謝料の金額を上回ってしまったら、なんだかもったいないように感じられます。そこで、素行調査でかかった費用を慰謝料として請求することができるのか、また支払われるための条件があるのかについて解説していきます。

素行調査費用は慰謝料とはちょっと違う

まず素行調査の費用ですが、請求することは可能です。ただ、ここでお伝えしたいのは、素行調査でかかった費用は厳密に言うと慰謝料とは違います。正確には損害賠償と言ったほうがいいでしょう。その違いがわかりにくいかと思いますので、それぞれについても解説します。

財産的損害

損害賠償とは慰謝料も含め、治療費や修理費といった「加害者に請求できる賠償金」の総称です。さらに損害賠償は大きく2つに分類することができます。それは「財産的損害」と「精神的損害」です。

財産的損害というのは、その名の通り事故等で失われた財産や利益に対する損害賠償のことです。被害を受けて物が壊れた、怪我をしたという場合に請求できます。壊れたものの修理代、怪我の治療費、事故等によって仕事を休まなくてはならない間の給与などが、この財産的損害として請求できるものです。

精神的損害

精神的損害とは被害を受け、それにより負わされた「精神的苦痛に対して請求できる損害賠償」のことです。つまりこちらが慰謝料ということになります。たとえば事故であっても物損事故では適用されず、人身事故のみ請求可能です。

素行調査費用というのは精神的苦痛とは直接関係のない費用です。ですから慰謝料の中には含まれません。つまり慰謝料と調査費用は別で請求するというかたちになります。

素行調査費用が支払われる条件

素行調査でかかった費用について、請求したとしても支払われる場合、支払われない場合があるのです。ここでは素行調査の中でも浮気調査を例に、調査費用が支払われる条件、支払われないケースについて解説していきます。

支払われる条件

素行調査にかかった費用が支払われるためには、裁判で「素行調査は必要なものであった」と認められる必要があります。これが素行費用を請求できる条件です。では「素行調査は必要であった」とされる状況はどのようなものなのかということになります。たとえば浮気調査であれば以下のようなことが当てはまるのです。

  • 裁判の争点が不貞行為の有無である
  • 配偶者、パートナーが浮気の事実を認めていない
  • 事情により自分で調査することが困難である
  • 探偵に調査してもらった結果、決定的な証拠を掴んだ

浮気調査の場合、証拠がとにかく重要です。決定的な証拠がなければ慰謝料の請求すら難しくなります。ですから確実に証拠を掴み、慰謝料、素行調査費用も支払わせるためにも、信頼できる探偵事務所や興信所に依頼することが大切です。

支払われないケース

証拠がすでに出揃っているのに追加で調査を行った場合や、加害者側が事実を認めている場合には素行調査の費用を請求することはできません。相手も認めていて証拠もあるのに「この調査が必要だった」と主張するのは、やや無理があります。先述した通り「素行調査が必要なものであった」と裁判で認められなければ調査費用は請求できないのです。余計な調査は無駄な出費を増やすだけなので注意しましょう。また浮気の裁判である場合、裁判の争点も関係してきます。裁判の争点が「不貞行為の有無」であればいいのですが、それ以外の理由では請求できません。たとえば裁判の争点が「関係が破綻していたかどうか」であると、相手が認めている、または証拠が出揃っていれば調査は不要であると判断されます。裁判の争点によっても調査費用が請求できるかどうかも変わるので、こちらも注意が必要です。

全額支払いは難しい

素行調査にかかった費用の支払いが認められたとしても、その費用全額が支払われるとは限りません。裁判で認められる金額が「常識的な範囲内」「相当な範囲内」とされているからです。具体的な金額としては、一般的に10~30万程度になることが多いとされています。調査費用がその範囲内で収まれば、全額請求できることもあるでしょう。しかし、実際には調査費用が100万円以上かかってしまったけれど、10~20万円程度し払われなかったというケースがあります。ただし認められる金額の範囲が高くなる場合もあるのです。たとえば海外など遠い場所で証拠を掴んだ場合は当然調査費用も高額になります。浮気調査では浮気相手が複数いる場合などは、調査に時間も労力もかかるため、やはり費用が高くなるでしょう。そしてこの調査が「必要なものだった」と判断されれば、支払われる金額が上がる可能性はあります。しかし稀なケースなので、絶対に全額もらえると期待をしないほうがいいでしょう。

素行調査費用と慰謝料の関係:どのように報酬を受け取るか?

素行調査を通じて得られた証拠は、慰謝料を請求する際に大きな武器となりますが、その際に気になるのは調査費用と慰謝料の関係です。素行調査にかかった費用が慰謝料としてどのように反映されるのか、またそれを請求する際のポイントについて解説します。

素行調査費用が慰謝料に加算されるケース

素行調査にかかった費用が慰謝料に含まれることは稀ですが、特定の条件下で加算されることがあります。例えば、調査が必要不可欠であったと裁判所が判断した場合や、調査結果が不貞行為を立証する上で決定的な役割を果たした場合です。このような状況では、素行調査費用が一部または全額、慰謝料に上乗せされることがあります。

素行調査費用を慰謝料として請求する方法

調査費用を慰謝料として請求するためには、まずその必要性をしっかりと証明することが重要です。調査が不可避であったこと、調査によって得られた証拠が決定的であることを明確にし、その上で裁判所に申請します。依頼する探偵事務所からの詳細な報告書や、調査の過程で得られた証拠の具体性を示すことで、請求が認められやすくなります。

素行調査は慰謝料を払わせるための調査

そもそも素行調査は慰謝料を支払わせるための、有益な証拠を集める調査です。調査費用を気にするよりも、なるべく高額な慰謝料を支払ってもらえることを考えたほうがいいでしょう。そのためには、きちんとした調査をしてくれる探偵事務所、興信所を選ぶことが大切です。探偵の調査を利用したことがないなら、複数の探偵事務所をピックアップして、実際に面談、相談してみることをおすすめします。料金プランや探偵から受ける印象などを比較して選ぶのです。なお本格的に依頼する探偵事務所は自宅から近い場所であると費用を抑えられます。電話やメールで相談するだけでしたら遠方の探偵事務所でも問題ありませんが、実際に依頼してからは行き来しなくてはならず、交通費や宿泊費などがかかってしまいます。ですので、自宅からの距離も含め、じっくり検討しましょう。

まとめ

素行調査にかかる費用は慰謝料とは別物です。ですが慰謝料と同様に請求することはできます。裁判にて「素行調査は必要であった」と認められることが条件です。しかし調査費用が慰謝料よりも高い金額になってしまうということもある上、調査費用を請求しても全額支払われない可能性があります。ですので、調査費用をいかに請求するかよりも、なるべく高額の慰謝料を請求することを考えたほうがいいでしょう。慰謝料を請求するために、決定的な証拠集めは必須です。そのため、依頼する探偵も慎重に選ぶようにしましょう。

投稿者プロフィール

この記事の著者:PIO探偵事務所 調査員 T.K
この記事の著者:PIO探偵事務所 調査員 T.K
10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。

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