人事には素行調査が利用されているって本当?詳しく解説
職場で様々な人事異動があると思います。「〇〇さんが昇進した」「〇〇さんが転勤した」「〇〇さんが自主退職した」など、大きな企業であれば毎年のように起こっていることだと思います。この人事異動に探偵の素行調査が利用されていることをご存知ですか?社内では個人の評価や周りの評価はもちろん、素行調査によってプライベートな面の評価も加わっていることがあるのです。
そこで、今回の記事では人事異動における素行調査の実態について解説していきたいと思います。
社員の素行調査はもはや常識?
信頼関係のみで仕事をすると言う時代はもはや過去のことなのかも知れません。現代の企業では上司と社員の信頼関係は薄弱で、お互いがいがみ合うような状況も少なくないのです。そんな中、少しでも有能な社員を確保したい企業は「不安要素のある社員」の素行調査を行い、人事異動に役立てているようです。
コンプライアンスは社会問題
現在はどこの企業もコンプライアンスを重要視していて、違反している社員は企業イメージを損ねると言う理由で排除する流れになっています。その結果、少しでも不安要素のある人物を特定するために、探偵業者に素行調査を依頼し、社員のプライベートを調べているようです。
経費の私的流用が後を絶たない
信頼関係がなくなってしまった今、企業も社員も「自己優先主義」になっているため、お互いを思いやる気持ちが欠如しています。その結果、社員による経費の私的流用が多くなり、悪循環を起こしていると言えるでしょう。企業と社員の少しの気持ちのズレが大きな崩壊を招きかねないのです。
勘違いをする社員が増えている
パワハラやモラハラといったハラスメントが一般常識化されたことで、今までそうした状況に悩まされた人たちに光が生まれました。しかし、そうした問題を逆手に取り、利己的な目的で利用する社員が増えていることも問題視されています。「自分の立場」を理解していない社員も多く、職場環境を悪化させている張本人となっている人も少なくありません。
人事に素行調査をする企業は違法じゃないの?
企業が人事を理由に社員のプライベートにまで介入する行為はあまりいい方法といえません。人によっては違法行為であると訴える人もいると思います。では人事に探偵を利用することは違法行為となるのでしょうか?
過剰な干渉はプライバシーの侵害に当たる可能性がある
企業が問題視しているのが「社内不倫」です。不倫は企業にとっても大きなマイナスイメージとなってしまうため、そうしたスキャンダルはすぐにでも収束させたいと考えています。そのため、会社の上司と部下の不倫といった噂があれば、事実確認のために探偵業者を雇って調査するということがあるでしょう。
しかし、社内不倫は当人同士の問題であって、社会的には「プライベートな問題」なのです。そのため、社員同士の不倫によって「企業側に大きな損失が出てない」場合は、たとえイメージの悪い行為だとしても、それを問題にして措置を取るということは出来ません。
コンプライアンス的に悪いという理由で企業側が個人のプライバシーに介入すれば、逆に企業側が訴えられてしまう可能性もあるということを理解しておきましょう。企業によっては、明らかに違法性の高い調査を行っているところもあるので、万が一調査をされていると感じたら会社に確認を取ることをお勧めします。
会社に損害を与えている場合は違法にならない
「会社の金を使い込んでいる」「職務怠慢」「職場の空気を悪くしている」などの理由で、明らかに会社に迷惑をかけている場合には、素行調査が違法になることはありません。これは不倫問題にも当てはまることで、不倫によって会社に何らかの損失を与えている場合には、素行調査によってプライバシーを侵害することが違法になることはほとんどありません。逆に調査によって不倫の事実が確認されれば、降格、転勤、解雇などの措置を取られる可能性もあります。
企業が調査する場合には弁護士が介入する場合もある
企業は多くの社員を抱えているため、思い込みや適当な方針で社員の人事を決めてしまうことはありません。そのため、素行調査を行うに当たって当人の状況を考慮し、弁護士を立ててくることもあります。しかし、社員が企業に損失を与えるようなことを行なっていなければ、こうした問題に直面することはほとんどないので安心しても大丈夫です。
素行調査をされないためには?(社員)
企業側は社員の素性や問題点を調べるために、素行調査という方法を利用してきます。では素行調査をされないようにするためにはどんなことが必要なのでしょうか?ここではいくつかの方法をご紹介したいと思います。
社内では不貞行為を行わない
社員が素行調査をされてしまう可能性が一番高いのは「不倫などの不貞行為」です。これは企業側だけでなく、不倫相手の配偶者や同僚など、不特定多数の人物から依頼されることが考えられるため、今後の人生のためにも不貞行為自体を行わないというのが最善の方法と言えるでしょう。
もし、どうしても不貞行為をしてしまった場合には、社内で関係性を悟られるような行動は絶対に控えるべきです。思い当たる節のある方は、今後のためにも関係性についてもう一度考えてみたほうがいいでしょう。
悪いことで目をつけられないようにする
仕事の業績や勤務態度などで、マイナス評価をつけられるような行動を避けることで、素行調査を回避することができます。マイナスイメージを持たれた状態で素行調査が始まってしまうということは、降格や転勤、最悪の場合は解雇といった状況にもなりかねません。そうした問題を避けるためにも、常日頃からしっかりとした勤務態度で臨みましょう。
まとめ
これまでは、重要な職業や役職に着く際に行われていた素行調査ですが、現在は一般の社員でも企業から素行調査をされるような世の中になりました。今までは「仕事はちゃんとやっているけど、プライベートは適当」でも良かったものが、時代の変化によって「仕事もプライベートもしっかりしなければいけない」ということなのかも知れません。
投稿者プロフィール
- 10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。
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