信用調査のデメリットは?信用調査が必要な理由と実施しない場合のリスクを解説
信用調査は新規取引先や既存の取引先に対して財務状況や支払い能力などの信用情報を得るために行われます。事前に信用情報を得ることで、安心して製品を販売できるかなどの判断指標に使われます。信用調査を行う上でのデメリットは短期的な費用と時間の2つだけです。もし、調査を実施しない場合には最悪のケースで、連鎖倒産の拡大という結果に陥りかねません。そこでこの記事では、信用調査の目的や方法について解説、また信用調査が必要な理由やおすすめの外部委託先についてご紹介します。
信用調査とは
信用調査とは、「与信調査」とも呼ばれ、企業間で取引を行う前に相手企業の信用情報を得るための調査のことです。例えば、「企業の実態があるか」「支払能力が十分であるのか」「経営状況に不安はないか」という情報を調査します。企業間の取引では、製品の納品とともに請求書を発行し、その請求書を元に入金されることになります。この時、実際に入金されるのは、企業の取引条件により1ヶ月~2ヶ月先になります。もし、この間に取引企業が倒産してしまったとしたら、製品の代金が回収できないということにもなりかねません。信用調査を行うことで事前にリスクヘッジを行い、どうしても取引が必要な場合には、現金払いや先払いなどの条件を付加するという判断を行うのです。また、企業対企業の取引だけではなく、企業対個人の取引でも信用調査を行う場合があります。
信用調査を行うタイミング
基本的には、初めて取引を行う前に信用調査が行われます。しかし、1回調査すれば良いというものではありません。取引相手の経営状況は常に変化しているため、リスクをより低減するためには、定期的な調査をすることが大切です。また、災害や経済不安などのネガティブイベントが発生した後にも調査しておくとなお良いでしょう。
信用調査の方法
信用調査では世の中にあるさまざまな手段を複合的に使って、必要なデータや情報を集めます。一部の調査は自社でも行えるものがありますが、調査員を派遣するなどして生の情報を得るためには、外部機関を頼ることも大切です。
- 訪問調査
実際に企業に調査員を派遣し、会社の実態や業務内容、設備の状況などを調査します。 - 電話・FAX・メール調査
電話やFAX、メールを使って、会社の情報や業務内容等についてヒアリングします。
調査対象の企業だけではなく、その企業の取引銀行や取引先にもヒアリングを行い、客観的な情報を幅広く集めます。 - データ調査
インターネット上に公開されている情報や、官公庁の登録情報を調査します。会社のHPや求人サイトへの投稿状況から業務の実態を調べたり、過去のニュース・プレスリリースからも情報を得たりします。また、決算書を入手して分析することで、財務的な健全性や現時点の支払い能力なども得られます。
信用調査が必要な理由とデメリット
それでは、信用調査の実施にあたりデメリットはあるのでしょうか。もし、デメリットがあるのであれば、調査を実施しないという判断もありえます。信用調査を行わない場合に想定されるケースも合わせてご紹介します。
信用調査のデメリット
信用調査を実施する際のデメリットとして上げられるのは、短期的な費用と時間の2つのみです。自社で行う場合には専門の人材を抱えていない限り、ある程度の時間がかかることになります。また、興信所や探偵事務所などの外部機関に委託する場合には、それ相応の費用を支払うことになるでしょう。
信用調査は相手企業に対して根掘り葉掘り調査するので失礼にあたるのでは?と思う方もいるかも知れませんが、外部機関に委託すれば信用調査していることを相手企業に知られることは少なく、例え知られたとしても不快に思う企業はありません。むしろ、ちゃんとした企業であると評価されるため安心してください。
信用調査を実施しない場合のケース
信用調査は取引先企業の支払い能力などを評価するために行います。もし、目先のコストや時間を大事にするあまり、信用調査を行わないという判断をした場合、自社製品の納品に対して代金が支払われないリスクを負います。取引先の事業が順調なうちは問題ありませんが、何らかの理由で事業が滞り、倒産する事態になると代金未回収につながります。
それにより自社の財務状況が悪化し、最悪のケースでは自社も連鎖倒産という結果も待っています。さらに、自社に製品を供給していた企業にも影響がおよび、負の連鎖が続くことも考えられます。
最近では、少子高齢化の影響で後継者不足による”廃業”というパターンも増えてきています。倒産よりも予測しにくいために、より綿密なリスクヘッジが求められています。
信用調査を依頼するなら探偵事務所がおすすめ
信用調査の方法には、自社で行う場合と外部機関に委託する場合の2種類がありますが、できれば探偵事務所に依頼することをおすすめします。
その理由として、次のようなものがあります。
- 時間短縮につながる
信用調査は健全な取引が行われている状態では効果が見えにくい仕事ですので、そこに自社のリソースを割かないというだけで大きなメリットになります。 - より詳細な情報を得ることができる
探偵事務所では信用調査に特化した人材や、ノウハウが蓄積されています。自社で調査を行うよりも詳細な結果が期待できます。 - 得られた情報を分かりやすく説明できる
特に情報は得れば良いというわけではありません。分析をかけた上で、そこから何が分かったかを説明できる、という部分が重要なのです。探偵事務所に依頼した場合には信用調査の結果がわかりやすい説明資料とともに納品されますので、第三者への説明がとても容易になります。
まとめ
この記事では信用調査の目的や方法に加えて、調査が必要な理由とおすすめの委託先について解説しました。取引先企業の財務状況や支払い能力を事前に調査することで、自社に降りかかる取引リスクを回避できます。信用調査はできれば探偵事務所などの外部機関に委託することがおすすめされます。質の高い調査結果を社内のリソースを割かずに得られるという大きなメリットがあります。会社が健全な経営を続けるためにも、信用調査に関してはぜひ探偵にご相談ください。
投稿者プロフィール
- 10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。
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