浮気が原因で別居をする際に気をつけるべきことは?詳しく紹介
浮気や不倫をされたら離婚する!と考えていた人でも、いざその状況になると、様々な理由で離婚をすることが出来ないものです。そこで、一時解決策や避難方法として「別居」という選択肢が入ってくるわけですが、離婚をせず別居をする際にはどんなことに気をつけるべきなのでしょうか。
そこで、今回の記事では別居をする事によるメリットとデメリット、注意するべき点について解説していきたいと思います。
別居を選択するメリット
別居とは離婚をせずに、住まいや家計などを別にして生活することを言います。法的には夫婦であり、婚姻関係は継続している状況ですが、世間一般的には事実上の離婚とも言えるかも知れません。しかし、崩壊寸勢の夫婦生活を一旦リセットすることが出来る別居はメリットの多い方法の一つとも言えるのです。
時間を置くことで夫婦関係を修復できる
浮気や不倫をされた直後は「こんな人とは一緒にいたくない」と感情的になってしまっても、離れて時間を置くことで不倫をされた理由や、自分の間違いに気づくことも出来ます。夫婦生活はお互いが理解することで成り立つものなので、どちらか一方が要求をするような関係では浮気に関係なく、結婚生活が破綻するでしょう。
そういった意味で、別居はお互いに自分自身を見つめ直すと共に、相手のことを見つめ直す時間を作ることが出来るのです。
自分の時間を確保できる
結婚生活の中で自分の時間を作ることが出来ず、息苦しい生活を送ってきた人もいるかも知れません。そういった人であれば、結婚しているということを忘れて独身に帰ることが出来ます。子供がいる家庭でも自分の自宅に子供が住んでいないのであればさらに時間の融通が効くことになります。
他の異性と関係を持つことができる(限定的)
夫婦間で別居する際に「夫婦生活がすでに破綻している」家庭や、互いに他の異性との付き合いを認めている場合に限り、独身の時のように他の異性と関係を持つことが出来ます。しかし、この方法はいずれ離婚することが確定している場合や、双方の理解の元で行っていることが前提になるので注意しましょう。十分な話し合いがなされていない場合は不貞行為として慰謝料を請求されてしまう可能性もあります。
離婚しやすくなる
離婚調停や裁判を行う際に「別居している事実」があると、離婚を有利に進めることが出来ます。特に夫婦間で浮気や不倫といった不貞行為がない状況でも、別居状態が長ければ「事実上婚姻生活は破綻している」とみなされ、離婚が成立しやすくなります。
別居を選択するデメリット
別居をするということはいいことばかりではありません。白か黒かという判断で表すと「別居」は物事をグレーにすることと同じなので、それに伴って他の事柄もグレーになりやすくなります。即決断して行動したいと考える場合には別居という方法は適切ではないでしょう。
経済状況が厳しくなる
結婚生活を行っている時点からどちらかの配偶者の収入で生計を立てている場合は、別居することで支出が二倍になってしまうため、収入のある配偶者の負担が大きくなります。そういった事情が離婚事由へと発展する可能性もありますが、それまでの生活が困窮しやすいというデメリットになってしまうでしょう。
浮気をした配偶者から慰謝料を請求できない
不貞行為を理由として離婚するのであれば、浮気をした配偶者から慰謝料を請求することができますが、別居していて破綻後の関係と判断された場合、実質的に配偶者への慰謝料請求ができなくなります。しかし、別居をすることで「夫婦関係の修復」を望んでいる人であれば大きなデメリットにはならないでしょう。
不貞行為の証拠集めが難しくなる
別居を選択する人の中には、配偶者が浮気していることを知ってしまったがために「生理的に一緒にいたくない」などの理由で、突然別居してしまうケースもあります。そういった場合には浮気をした配偶者が別居の理由に気付いてしまい、証拠を隠滅する可能性があるので証拠集めが難しくなる可能性があります。
別居を選択する場合には「いずれ夫婦関係を修復する」という選択肢も予め用意しておくことをおすすめします。
浮気などの不貞行為によって別居をする際の注意点
配偶者の浮気によって別居を選択する場合は、基本的に「離婚する」ことが前提となります。そのため、夫婦関係を修復する目的があるのであれば、その旨を配偶者にしっかり伝えておくことが必要となります。
また、別居をするにあたって幾つかの被害者側の配偶者も準備をしておく必要があります。
経済的安定性を確保する
家庭の経済を支えているのが夫である場合は、別居をすることで妻の生活費も負担することになるので、これまでよりも多くの出費が考えられます。今後の支出に備えて不要な契約は解除し、出費を抑えるようにしなければなりません。また、妻(夫)に経済を支えてもらっていた場合は、新生活に向けて仕事を探しておくこともお勧めです。
収入のある配偶者から経済的支援があるといっても、それが安定して続くものとは言えません。何があっても身動きが取れるように自身でも経済的余裕を確保しておいた方がいいでしょう。
配偶者の荷物を勝手に整理しない
浮気や不倫による別居の場合は、浮気をした配偶者が家を出る確率が高くなると思いますが、その際に浮気をされた配偶者が勝手に荷物を整理したり、大切な者を捨ててしまうという行為を行ってはいけません。今後、夫婦関係を修復していくつもりがあるのであれば、その行動は逆効果です。お互いに憎悪を持ってしまうことになり、最悪の結果を引き起こす引き金になるかも知れません。
個人の貴重品や財産はそれぞれに管理する
婚姻関係が続いているとはいえ、別居をするということは「一時的な他人に戻る」ことです。そのため、貴重品や契約書類など、悪用されて困るようなものは全て持ち出しましょう。
まとめ
配偶者の浮気や不倫は許せない行為です。しかし、別居という方法はそれらの感情論とは別に考えなければなりません。先述した通り、別居は物事をグレーにする行為です。別居することで夫婦の関係を修復するきっかけを見つけることが出来るかも知れませんが、解決することは絶対にありません。
別居は「今後、夫婦生活をどうしていくのか」を見据えて判断するべき行為で、とりあえずの逃げ場に使用する方法ではないということを理解しておきましょう。
投稿者プロフィール
- 10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。
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