夫(妻)の単身赴任や遠距離恋愛相手の素行調査は可能?

夫(妻)の長期単身赴任や、恋人との遠距離恋愛といった状況下では、相手の状況や感情が見えない分、色々な心配や不安を抱えてしまうと思います。単身赴任先が遠方であれば、会いに行くこともままならず、探偵業者に素行調査を依頼しようと考えている人もいるかも知れません。
そこで、今回の記事では遠方の素行調査は可能なのか、その調査方法はどういったものになるのかを解説していきたいと思います。
遠方の相手を素行調査する理由

なんの前触れもなく、恋人や配偶者の浮気を疑って探偵業者に依頼する人はほとんど居ないと思います。遠方の人を調査するには、それ相応の費用と時間を要してしまうため、理由や確証が無ければ調査を依頼することはほとんどありません。ここでは、どんな理由で素行依頼を調査するのか、実例をいくつかご紹介します。
赴任先での生活状況
食事や掃除洗濯といった家事全般を妻(夫)に任せきりだった人が、いきなり一人暮らしをするわけですから、生活が乱れることは容易に想像できます。そういった点を心配する配偶者の方が、規則正しい生活をしているかチェックするために素行調査を依頼することがあります。浪費癖の人やギャンブルを行う人であれば、金銭面の管理目的として依頼することもあるようです。
浮気などの異性問題
いつも決まった日時に連絡をとっていたのに急に連絡が途絶えてしまった。電話やメールがそっけなくなった。などの理由で浮気を疑っている場合には素行調査を依頼します。遠距離恋愛や単身赴任などの場合は、相手がいても、どこか「独身気分」になっている部分があり、軽はずみな行動をとってしまう人が多いようです。単身赴任や遠距離恋愛の恋人に対して調査を依頼する理由は、ほとんどが浮気などの異性問題と言えます。
赴任先の職場調査
業種や役職によっては、いくつかの職場を転々としている場合もあり、実際にどの職場で仕事をしているのか把握できない場合に素行調査依頼が入ります。実業家の方や、大きな役職についている方に多く、配偶者が夫(妻)の行動範囲や行動パターンを調べる際に依頼するようです。
遠方対象者の素行調査方法

全国展開している探偵業者はほとんどなく、基本的には本社のある都道府県が調査対象地域となっています。しかし、調査期間や調査費用の相談によって都道府県外での調査や、場合によっては海外での調査を請け負う業者も存在します。
単身赴任先の調査方法(遠方の恋人宅)
遠方の調査対象者を調査する方法は、通常の素行調査同様、張り込み、尾行、聞き込み調査が基本となります。朝早くから自宅(社宅)を張り込み、対象者の行動いかんによっては尾行を開始します。素行調査の段階で「特定の異性」の存在や、浮気の可能性があった場合には同時に浮気調査も行います。張り込みの場合は、自宅のカーテンが開いているか、電気メーターが動いているか、エアコンが作動しているか(夏、冬)などで在宅チェックを行います。場合によっては行動チェックのために記録することもあります。
調査員は調査地域と費用によって変わる
素行調査の調査員は基本的に二人であることが多いですが、遠方で対象者が広範囲で行動していた場合には増員することがあります。また、調査地域が本社から離れており、調査するのが難しい(時間的制約、体力的限界など)場合には増員することがあります。
調査員の人数は見積もりの段階で決まりますが、遠方の調査に長けている調査員が在籍しているような探偵事務所では、二人以上で推奨されている調査を一人で行う場合もあります。通常よりも調査費用が高額になってしまう可能性が高いので、依頼する時点である程度予算に余裕を持っておきましょう。
調査期間は限られている場合が多い
たとえば、依頼は東京だが、調査対象区域が北海道や九州といった遠方であると、調査員のスケジュール管理や、業務時間を一時的に変更する必要性などがあり、探偵業者としても限られた期間内で調査を終了させたいと思っています。そのため、限られた調査期間で素行調査を行う必要があるのです。(話し合いによって調査期間の延長や、調査員の増員は可能)
実際の調査期間の実例

ここでは、実際に遠方の素行調査にかかった期間をご紹介したいと思います。単身赴任の夫(妻)や遠距離恋愛の恋人を調査したいと考えている人は、この実例をみて参考にしてください。
ケース1 特定の異性との浮気
田舎へ単身赴任した夫の態度がそっけなくなり、連絡が取れない(メール、電話)時が増えたため、探偵業者に依頼した。探偵業者の調査結果によると、特定の異性と肉体関係を持っている可能性があるということで、更なる証拠を集めるべく調査を依頼した。
その結果、ラブホテルで特定の異性と密会している証拠を掴むことに成功し、慰謝料請求となった。
このケースでは、異性の関係性を探るまでに二週間、最終的な証拠獲得まで2ヶ月の期間を要しました。
調査期間が長引いてしまったのは、対象者が探偵に調査されることを予見して対策していたことが原因でした。
ケース2 同性との浮気
単身赴任した夫の自宅に訪れた際に、女性ものの下着を発見したため、浮気調査を探偵業者に依頼した。1ヶ月に及ぶ調査の結果、浮気をしているとされる女性の影は見当たらず、調査は失敗に終わったかのように見えたが、特定の男性が毎日のように自宅を訪れていたため、再度調査を開始する。その結果、夫は男性と肉体関係を持っており、性交渉時に女性ものの下着を使用していることが分かった。
調査の決め手となったのは性交渉時の写真であるが、夫と男性には露出癖があり、ベランダで性行為に及んでいる所を偶然調査員が見つけたものだった。
このケースでは、同性愛者ということで証拠を見つけるまでに時間がかかってしまったようです。実際に調査結果が出るまでには3ヶ月の期間を要しています。
遠方の場合は調査期間が長引く傾向にある
遠方での調査には、調査員の移動時間や調査費用などによって、通常の調査よりも多くの調査期間を必要とすることが多く、早くても2週間以上かかってしまうことが多いようです。
まとめ
単身赴任や遠距離恋愛相手の調査を依頼する際には、事前に出来る限りの証拠を集めておくことで、調査費用の削減や調査期間の短縮を図れる可能性があります。浮気などの異性問題は、早期発見することで最悪の事態を防ぐことが出来る可能性があるので、夫(妻)の言動に不安を感じたら迷わず調査を依頼してみましょう。