親の素行調査を依頼するのはどんなとき?依頼時のポイントも解説

素行調査というと、調べる対象は従業員や配偶者、子どもなどを思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし、親の行動の変化に不信感を覚えた「子の立場」にある人物が、探偵などに親の素行調査をするケースは珍しくありません。今回は親の素行調査を依頼するのはどんなときか、また依頼時のポイントなどを解説していきます。ぜひ最後までご覧ください。
子どもが親の素行調査を依頼する状況とは

子どもが親の素行調査をする背景は、下記のようにいくつかあります。
高齢になった親が安全に生活を送れるように見守る
人間誰しも、年をとると今までできていたことが難しくなるもの。離れて暮らしていると、年老いていく親の毎日の生活が気になってきます。特に安全面について問題がないか把握したいが、身内に頼れる人がいないなどその術がないときに探偵に親の素行(見守り)調査の依頼をするケースです。
具体的には以下に挙げるような状況があります。
●離れて暮らしている高齢の両親の生活が気になる
●父に先立たれて1人になった母が元気に暮らしているか心配
●再婚し新たな家庭を持った母の様子を、気づかれることなく知りたい
今現在、安全に生活できているかの確認にとどまらず、本人が気づかない生活面での注意すべきポイントを把握し、危険を予防するために事前に対策するために素行調査をすることもあります。
第三者から資産を守るといった視点から、親の交際関係などを調べる
資産がある親に判断能力や認知能力の衰えがみられるような場合、財産目当てに近づいてくる人物が現れることもあるので注意が必要です。配偶者を亡くし寂しさを感じる生活のなかで、優しい言葉をかけてくる異性がいたら、大切な資産を貸したり、最悪の場合は遺産の受取りの相手にしてしまう可能性もあります。
親の行動に変化・違和感が出てきたのでその理由を調査する
気持ちも身体も若く、元気なシニア世代が増えたのはとても喜ばしいことです。ですが、現役時代よりも時間に余裕が出る分、生活が乱れてしまう高齢の方がいることも事実です。
●遠方に住む両親から最近お金を貸してほしいと頼まれるようになり、何があったのか気になる
●定年した父が毎日のようにパチンコに通ったり浴びるように飲酒をしていると母から聞き、心配
●母が家を空けることが多くなり、服装やメイクも派手になってきたようで心配している
●父に浮気相手の影がちらつくようになり不安になった母から連絡があった
その他、なかなか会わせてもらえない「婚約者の親」についてどのような人物か確かめたい、相手の話に怪しい点があるので親の存在を通じて事実かどうか確認したいといったケースもあります。
親の行動に不信な点を感じたときの注意点

同居している親の行動が変化したり、離れて暮らす親に不審な点を感じると、子どもとして心配になります。ですが、相手が親だからこそ注意しなければいけない点があります。
「子どもには口出しされたくない」とはぐらかしてくる
子どもからの指摘を素直に聞き入れる親もいますが、そういったことに拒否反応を示される可能性も高いことを頭に入れておいた方が良いでしょう。たとえそれが事実であっても「子どもには言われたくない」と態度を硬化させる恐れもあるので、注意が必要です。
直接問い詰めることで警戒心をあおり、巧妙に隠すようになる
家族間のことだからとはっきりとした証拠がないのに問い詰めると、これまで以上にばれないように巧妙に隠して行動するようになるリスクがあります。表面上は解決したように見えるので「勘違いだったのかな」と思い始めた頃、問題が大きくなり、もはや解決が困難になってしまうことも。明確な証拠がないなかで安易に問いただすといった対応は控えるべきかもしれません。
伝え方によっては関係悪化、関係断絶を招くことも
遠慮がない関係である身内だからこそ、トラブルには慎重に対処すべきです。親には親としてのプライドがあるので伝え方によっては親子関係の悪化、最悪の場合には親子間が断絶するリスクもあります。
親の素行調査を依頼する際のポイント

推測と確実な情報を整理して伝える
親の素行調査を依頼するにあたって特に留意すべき点があるわけではありません。通常の調査と変わらず、「事前に自分が把握している情報をすべてまとめて整理しておく」「どこまでの情報を求めるのか、ゴールを明確にしておく」ことがスムーズに調査を開始するコツです。
ただし、知らない相手を調査するのと違い対象が親であることから、依頼者である子どもが「わかっているつもり」になり、曖昧な内容や推測を織り交ぜて事前の情報として伝えてしまい調査が混乱する事態は避けたいものです。「別居しており、しばらく会っていない」「電話でしか様子がわからない」といった状況にある場合は特に注意が必要でしょう。
アフターフォローが充実しているところに依頼する
相手が親だからこそ対応に気をつけるべきということは既にお伝えしたとおりですが、これは調査結果が出た際にも当てはまります。自身の問題に子どもが介入してくることに抵抗を感じる親は少なくないはずです。はっきりと「クロ」であったとしても、その結果を突きつけただけでは問題が解決するどころか、ただ単に親子間がこじれてしまうだけかもしれません。調査依頼時に、どのように調査結果を伝えるべきか、その後どのような対応を取るべきかなどのアドバイスを受けることができるアフターフォローが充実している探偵事務所、興信所であるかを確認しておくことをおすすめします。
まとめ
今回は、親の素行調査はどのような状況で依頼するのか、親の行動に違和感を感じた時に注意すべきこと、親の素行調査を依頼する際のポイントについて解説してきました。身内の問題だからとはっきりした証拠もないのに安易に自分たちで解決しようとすると、むしろ火種を大きくしたり、修復不可能なくらい親子関係が悪化することもあります。親の言動に何かしらの変化を感じたり、心配な点がある場合は、早めに探偵にご相談ください。
投稿者プロフィール

- 10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。
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