子供が薬物に手を染めてしまった場合、どう対処する?
違法薬物は全世界で深刻な問題で、大人だけでなく子供達にも薬物の脅威は広まりつつあります。
「自分の子供は大丈夫」と思っている方も多いと思いますが、それは間違いです。
薬物は心の闇につけ入り、体を侵食してしまう危険な存在であると同時に、いっときの快楽を与えてしまう魔薬です。一度手を染めれば簡単に抜け出すことはできず、人生を棒に振る可能性もあります。
子供が実際に薬物に手を染めてしまったらどうするべきなのか、一度考えてみましょう。
違法薬物は何が危険なのか?
薬物等の覚醒剤には様々なものが存在しています。その中には違法薬物や合法薬物などと言われるものも存在しますが、合法薬物というものの多くは、まだ規制されていないというだけで、実際は違法であることが多いのです。(脱法ドラックともいう)
薬物(覚醒剤)にはどんな危険があるのでしょうか?ここでは子供が使ってしまった場合の危険性をご紹介してきます。
子供がドラックを使用すると
子供は体が成長している段階なので、各細胞の新陳代謝が大人に比べて圧倒的に高くなります。そのため、いいものも悪いものもしっかり体に取り込んでいく性質があります。
成長期の子供が違法ドラックなどを利用すると、骨や筋肉の成長障害や、臓器の成長障害、脳の発達障害など、体全体で様々な問題が起こります。
また、違法ドラックを使い続けることによって、精神障害なども引き起こすのでうつ病や自傷行為を誘発することにもなりかねません。大人がドラックを使うことも十分に危険なことですが、子供がドラックに手を出すことは文字通り『自殺行為』なのです。
薬物を乱用すると起きること
覚醒剤と呼ばれる所以は薬物を使うことでまさに「体が覚醒する」からです。人間の体というのは、常に70
〜80%程度の力しか出せないように調整されています。それは、100%の力を出すと生命維持に支障をきたす可能性があり、生きていくことが出来ないからです。
覚醒剤を使うことで、普段は使わない残りの力を覚醒させることになります。そうなると、視力が上がり、聴覚がよくなり、体の反応がよくなるため、元気になったと錯覚するのです。
また、その状態では疲れることがなく、どんなことでもこなせてしまうため、魔法の薬と感じてしまう人もいます。
しかし、それは薬によって一時的に「本来持っている力を使い切る」ようにさせているため、薬が切れると激しい疲労感や倦怠感を感じるようになります。また、疲れた体はまともに生命活動を維持することが出来ないため、幻聴や幻覚を見るようになるのです。
そうなると「もう一度疲れの知らない体になりたい」という欲求からまた覚醒剤に手を出します。これが覚醒剤の無限ループを生み出しているのです。
ドーピングと言われる薬物投与はまさにこの原理で、薬によって潜在能力を限界まで高めるため、スポーツでは禁止されているのです。
終着点は死
覚醒剤などの違法ドラックを使い続けることで「死」が必ず訪れます。覚醒剤によって体の潜在能力を使い切り続けることによって、体を再生する能力も弱まり、身も心もボロボロになっていきます。そうなると、生きていくことが嫌になり、自殺をする人もいれば、物理的に多臓器不全などの症状で死亡する人もいます。
違法薬物を使い続けることはイコール死ぬということなのです。また、その期間はとても早く、使い方次第では数ヶ月で亡くなる人もいます。
それだけ危険な薬を成長期の子供に使うとどうなるかは想像に難しくないはずです。薬物を使うということは「死ぬ」時期を早めているということをしっかり理解しておきましょう。
子供が薬物に手を出す理由
子供は心も体も未成熟です。そのため、育て方次第で天使にでも悪魔にでもなれる存在と言えるでしょう。それだけに成長期の子供を育てていく大人の責任はとても大きなものになります。
家庭環境によるもの
子供が薬物に手を染める大きな理由の一つに家庭環境があります。どんな子供でも最初は素直で純粋な子たちばかりです。そこから親や家族、周りの影響によって人格が形成されていくことになります。
成長期の子供の心は非常に脆く繊細です。小さな傷から全てが壊れてしまうようなこともあります。そういった出来事があると、子供は自暴自棄となり自傷行為や破壊行動を起こすようになります。そんな時に覚醒剤などの違法ドラックがあると、身も心も薬物に染まってしまうのです。
一度、薬物に手を染めてしまうと、その快感が忘れられないため、やめることは非常に困難になります。
こういった最悪の事態を防ぐためにも、普段から子供と向き合い理解を深めていくことが大切です。
友人や周りの影響
学校やその他の場所で知り合った友人の紹介で薬物に手を出す場合もあります。
こういったケースでは、遊び半分で薬物に手を出すことが多く、将来を深く考えていない軽率な行動であることが多いようです。
回避策として、薬物を使うような友人とは関係を持たないことが重要ですが、実際には難しい場合が多く、薬物の取り締まりを強化するなどの方法で解決方法を探すしかない現状です。
また、薬物を売買している友人はヤクザや暴力団といった反社会勢力と関係を持っていることもあり、将来的に考えてもそういった友人と付き合うことはリスクが高いことを覚えておきましょう。
子供に薬物をさせないために
子供が薬物に手を出す時は大抵、心に大きな傷を受けた場合です。その傷には家族関係や恋愛、将来への不安など、様々な要因が考えられますが、どれもが普通に生活していれば直面することがあることなので、それに対する心のトレーニングが大切とも言えるでしょう。
子供の心の声を聞き逃さない
子供は親に反抗していても、心の中では「助けて欲しい」と願っています。そういった心の声に気づき、対応してあげることが薬物に手を出さないための有効な方法です。
人は辛いことがあると、楽なことや楽しいことに逃げたいという衝動に駆られます。それは子供も同じで、辛いことに耐えられなければ逃げようとします。しかし、どんなに辛い時でも自分を守ってくれる存在を感じることができれば、薬に手を出すようなことはしません。
常に大人が守っているとい安心感を与えることを心がけることが大切です。
小さな頃から心のトレーニングを行う
子供は好奇心を持ち冒険を好む生き物です。その好奇心をくすぐり、冒険心を煽るようなスポーツ、学習、遊びを教え、薬に頼る必要がない環境を作ってあげることが大切です。
そして、自分自身の経験から成功や失敗を学ばせ、苦しいことも自分で乗り越える訓練を積ませてあげることが違法ドラックに染まらない唯一の方法と言えるでしょう。
まとめ
子供に限らず、違法ドラックによる依存を断ち切るのは容易なことではありません。大人であっても数年の治療を行う人や辞められずに何度も手を出す人が後をやみません。こうした、状況から子供の薬物依存はさらに危険なものになると想像できます。
もし子供が薬物に手を染めそうになっていたら、頭ごなしに押さえつけるのではなく、本人の気持ちを理解して解決の道を一緒に探すことが求められるでしょう。
投稿者プロフィール
- 10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。
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