産業スパイによる経済的損失を探偵で防ぐ方法について解説

いつもライバル会社に類似した新製品を出されてしまい、悩んでいる会社もあるのではないでしょうか。もしかしたら、社内の情報が外部に流出しているかもしれませんよ。情報が外部流出する理由はさまざまですが、産業スパイによる流出の可能性があります。産業スパイを防ぐためには、興信所を活用することをおすすめしますよ。ここでは、産業スパイや情報流出の手口、興信所で産業スパイを防ぐ方法について解説します。
産業スパイの目的

産業スパイは、企業の情報や技術を盗み出し、外部に流出させる人です。産業スパイをする理由は人によって異なるので、防ぐのは難しいといえるでしょう。最近ではデジタル化が進んだことで、企業の情報や技術はデータ化されていることが多く、パソコンがあればアクセスしやすくなったのも産業スパイが増えた要因だといえます。産業スパイが盗む情報はさまざまであり、企業の顧客情報や新製品情報など、外部に流出することで経済的損失を招くものがほとんどです。産業スパイは盗み出したデータを自分で利用することはほとんどなく、外部の手引きが考えられます。産業スパイがデータを盗み出す目的は主に2つあります。
●ライバル企業の利用目的
●内部情報の売却目的
2つの目的についてそれぞれ説明しますね。
ライバル企業の利用目的
ライバル企業が産業スパイを送り込むことで、得られた情報を自社のために使用します。優れた研究成果の情報などを盗み、自分たちの方が早く発表することで、巨額な利益につながることもあります。
内部情報の売却目的
産業スパイで盗んだ情報を、外部に売却することもあります。情報が高く売れることを見込み、さまざまな企業にスパイを送り込むブローカーも存在します。内部情報にはさまざまなものがあり、部品の仕入れ価格なども重要な情報ですよ。
産業スパイによる手口

産業スパイの目的を把握したところで、どのような手口で情報や技術を盗むのか気になりますよね。産業スパイの手口は4つあります。
●社員として潜入する
●コンピューターウイルス
●重要書類を盗む
●盗聴器を設置する
4つの手口についてそれぞれ説明しますね。
社員として潜入する
中途採用で入社した社員が、産業スパイ目的ということもありえます。企業内部に入り込むことで、重要な情報などを入手するのは容易になります。社内のデータベースにアクセスすることができれば、スパイ活動は行ないやすくなるので、中途社員として紛れ込むこともあるでしょう。
コンピューターウイルス
社内から情報を盗み出せない場合、外部から情報を入手することもあります。コンピューターウイルスやスパイウェアをメールで送り、リンク先をクリックしたら、ウイルス感染させて情報を盗み出します。ハッキング技術に長けた人物が、コンピューターウイルスを利用することで、産業スパイになることもあるでしょう。
重要書類を盗む
清掃業者などのふりをして、企業に忍び込み、重要書類を盗む方法もあります。古典的な手口となりますが、仕入れ業者など、企業に出入りしている人物が多い会社では起こり得ることです。外部から出入りする業者のチェックを怠らなければ、防ぐことはできるでしょう。
盗聴器を設置する
社内の人間が、会議室などに盗聴器を仕掛けることで、重要な機密情報が盗み出されることもあります。盗聴器はネット通販からでも購入可能なので、誰でも入手することが可能です。時計型やペン型の盗聴器など、会社にあっても不審に思われない形のものもありますよ。
探偵が産業スパイを特定する方法

企業が社内にいる産業スパイを特定するために、探偵などの業者に依頼することもあります。産業スパイを特定したら、なんらかの処罰を与えることになります。また情報の流出先を特定することで、経済的損失を最小限に抑えられるので、探偵に依頼することは重要だといえるでしょう。探偵が産業スパイを特定する方法は2つあります。
●素行調査
●身辺調査
探偵による2つの方法をそれぞれ説明しますね。
素行調査
探偵による「尾行」「張り込み」の素行調査により、社員の素行だけでなく、交友関係を把握することが可能です。素行調査を続けることで、産業スパイの可能性がある社員を割り出すことができます。素行調査では、私感が入ることはありませんので、公平に人間性を判断することが可能です。産業スパイの可能性のある社員を割り出したら、他の社員への「聞き込み」を行なうことで、より正確な情報を入手します。素行調査は社員の人間性などを把握できますが、すべての情報がわかるわけではありません。素行調査と身辺調査も併せて行なうことで、産業スパイを特定することが可能になりますよ。
身辺調査
「聞き込み」中心の身辺調査により、社員の経歴や実績を調べることが可能です。身辺調査では個人情報保護以外にも、ライフスタイルや交友関係を知ることも可能です。探偵は探偵業法に則った内容だけを聞き取るので、後になってトラブルになりにくいですよ。トラブルになることで、産業スパイの特定ができなくなるだけでなく、社員との関係に軋轢が生まれかねません。身辺調査は産業スパイと思わしき社員以外に対して行われ、普段の行動や交友関係などを照らし合わせる作業となります。トラブルにならないためには、社員の経歴や実績を探る上で、探偵による身辺調査が有効だといえるでしょう。素行調査と身辺調査で得られた情報を精査していくことで、産業スパイの特定に結びつきますよ。
まとめ
産業スパイは企業の情報や技術を盗み出し、外部に流出させることで、利益を得ています。産業スパイに情報や技術を盗まれた企業は、経済的損失が発生するので、セキュリティ強化などの対策を講じなければなりません。産業スパイの手口はさまざまであり、「社員として潜入」「コンピューターウイルスの使用」など挙げられます。外部からの手口は、社員全員が危機意識を持つことで対応できます。社内に産業スパイがいる場合、トラブルを引き起こしかねないので、企業が探すことは難しいです。探偵であれば、訓練された調査員による素行調査と身辺調査により、産業スパイを特定することができます。トラブルのリスクを抑えて、産業スパイを特定するためには、探偵を利用することがおすすめだといえるでしょう。
投稿者プロフィール

- 10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。
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