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探偵コラム

ポリグラフ検査とは?探偵に調査依頼はできる?気になる実態を解説

「ポリグラフ検査」というものを聞いたことがあるでしょうか。テレビなどの企画で嘘発見器として登場しているものがありますが、その装置こそがポリグラフ装置であり、この装置を用いた検査をポリグラフ検査と呼ぶのです。実際に警察の捜査でも使われてきたポリグラフ検査ですが、詳しい検査の内容や検査結果が証拠能力を持つのか等、わからないことは多いことでしょう。そこでこちらの記事ではポリグラフ検査の概要や証拠能力についてまとめました。

ポリグラフ検査の概要

まずは「ポリグラフ検査」についてですが、これは検査対象者が事件等の詳細を知っているかどうかを身体の反応から調べていく検査のことです。反応を見る項目としては血圧、脳波、呼吸、心拍、皮膚電気活動などがあります。この検査の歴史は古く、1895年に脳波の実務検査を行ったことがこの検査の始まりとされているのです。1921年には血圧、脳波、呼吸などが測定されるようになり、そのデータを集めたものが1932年には書籍となりました。その後、皮膚電気活動も測定できるようになり、現在のポリグラフ装置とほぼ同じ構造のものができたということです。

日本では2004年にデジタル式のポリグラフ装置が全国に配備されています。ポリグラフ検査を行う目的は以下のようなことです。

●事件の犯人を特定すること

●冤罪を防ぐこと

●虚偽の自白を防ぐこと

●捜査方法を徹底化するため

実は嘘発見器とは違う

ポリグラフ装置というのは長い間、虚偽を検出する目的がある嘘発見器として認識されてきました。ところが実際は嘘を発見するものではありません。ポリグラフ検査は人の記憶を検査するものです。ポリグラフ検査の中で検査対象者は連続して質問を受けます。その際にポリグラフ装置の記録を見てみると、すべての質問に「はい」のみで答えていても、また「いいえ」のみで答えていても、事件に関連する質問のみに違う反応が現れています。すべての質問に同じ答えで答えているということは、どこかで嘘をついているのです。しかし質問によって反応が変わってくるということは、嘘に装置が反応しているのではなく事件の記憶に反応しているということになります。事件に関連する事項を知っているか否かを判別するものであり、嘘を発見するというのは違うのです。

ポリグラフ検査の証拠能力

事件の情報を知っているかどうかがわかることで、事件の捜査は前進することでしょう。しかし、ここで気になるのは、裁判になった際におけるポリグラフ検査結果の証拠能力ではないでしょうか。たとえばアメリカの司法においてはポリグラフ検査の結果に証拠能力があるとは一般的に認められていません。これは、州ごとに法律が異なっているためです。証拠能力を認めない州、検察と弁護側の双方が同意した場合のみに認められる州、警察がポリグラフ検査を実施すること自体を禁じている州に分かれています。

一方の日本では、いくつかの条件を満たすことで証拠能力が認められることになっています。実際に犯罪捜査では毎年5,000件以上のポリグラフ検査が行われると言われているのです。科学的根拠に基づいて確立された科学的な方法として、事件捜査の役に立っています。ただし検査にも限界があり、事件のことを覚えていない場合や勘違いしている時などは結果として現れない場合もあるということは覚えておかなければなりません。だからこそ、証拠能力を認めさせるための条件があるわけです。

証拠能力が生まれる条件

肝心なポリグラフ検査の証拠能力が認められる条件として、以下の3つのことがあります。

●ポリグラフ検査者に十分な技術と経験があること

●ポリグラフ装置の性能に問題がないこと

●鑑定書にポリグラフ検査結果が忠実に記載されていること

これらが裁判時に証拠として認められる条件です。裁判の結果にも関わることですし、検査者の技術や経験、検査対象者の状態で結果が変わってしまう可能性もあることも踏まえ、ポリグラフ検査は慎重に行わなければなりません。

ポリグラフ検査の依頼について

ポリグラフ検査を誰かに依頼したいと考える人は稀だと思いますが、もし依頼したい場合はどこに相談すればいいのでしょうか。ポリグラフ検査を行っているイメージの強いものといえば警察での取り調べでしょう。しかし警察にいきなり「ポリグラフ検査を依頼したい」といったところで、すぐにやってもらえるとは考えにくいです。相談する案件に事件性がなければ取り合ってもらえないでしょうし、理由もなくポリグラフ検査を依頼することで逆に怪しまれることも考えられます。

そこで警察の他に相談できそうなところといえば探偵です。探偵は刑事事件の捜査こそできないものの、まだ事件になっていないもの、民事でのトラブルの調査ができます。ポリグラフ検査について、受け付けている探偵事務所や興信所もあるようです。ただし専門的な分野であることから、探偵自身がポリグラフ検査を実施するのではなく、外注して行うことがほとんどであると思われます。すると調査時間や調査費用に響いてくる可能性があるので、本当に必要な調査であるのか慎重に見極めることが必要です。まずは検査ができるのかどうか、直接探偵の方に問い合わせてみることをおすすめします。本当に必要なのかも迷ったら相談してみるといいでしょう。

まとめ

こちらの記事ではポリグラフ検査がどういうもので、検査の依頼はどうすればいいのかを解説してきました。検査自体の歴史は古く、現代まで精度を上げてきています。冤罪や虚偽の自白を防ぎ、操作の徹底化などの目的があり、今では条件さえそろえば裁判時の証拠にもなり得るのです。嘘発見器として認識されることが多かったポリグラフ検査ですが、実際は嘘を認識しているものではありません。人の記憶に反応して結果を得るものです。ですから検査には限界があるということを認識しておき、検査および捜査は慎重に行う必要があります。一般の方の中でポリグラフ検査をしたいという人は稀であると思われますが、必要と感じる場合は警察ではなく探偵に相談してみることがおすすめです。受け付けてくれる探偵事務所もあるようなので、まずは相談してみてください。

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投稿者プロフィール

この記事の著者:PIO探偵事務所 調査員 T.K
この記事の著者:PIO探偵事務所 調査員 T.K
10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。

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