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探偵コラム

CIIに加盟している探偵事務所は少ない?国際的調査機関に加盟しているかどうか?

何か調査をお願いするにあたって、探偵事務所を探そうと思う人は多いでしょう。しかしここで問題になるのは、どこが信頼できる探偵事務所かということでしょう。日本は別に資格取得のための試験などは設けられていないので、ピンキリなところのあるのが現状です。

探偵の能力を保証してくれる団体の問題

日本の場合、探偵事務所を立ち上げるにあたって届け出義務はあります。しかし士業のように国家試験があって、それを合格しないと探偵としての活動はできないという厳格な取り決めはありません。ですからどうしても探偵の能力についてピンキリなところがあるのは確かです。

世界を見てみると、探偵になるためには資格取得しなければならない、その試験も厳格なところもたくさんあります。また数年間勉強して、実務経験を積んで初めて探偵の資格が交付されるような地域もあります。日本でも探偵の教育を行っている期間があり、そこでじっくり基本をマスターしてから探偵にしている事務所もあります。世界と比較してもそん色ない調査能力を持った探偵もいます。しかし日本の場合、探偵の資格制度が整備されていないので能力を客観的に立証しづらい側面があります。

探偵協会で判断する方法は?

資格がなくても、業界を管轄する団体がいろいろとあります。このような団体に加盟するためには、独自の審査基準をクリアしなければなりません。つまり団体に入っているということは、その団体のお墨付きをもらったことになります。しかし日本では探偵関係の協会が乱立している傾向もあります。この団体もピンキリです。内閣府の認可を受けているところもあれば、成り立ちが不透明なものまであると言われています。

信頼性の高い協会というと日本調査業協会や全国調査業協同組合などが挙げられます。その他には運営母体がどこかで信頼性を判断する手法もあります。例えば弁護士の運営している探偵事務所などは信頼できると一般的には言われています。また日本の探偵事務所の中には、海外の調査協会に加盟しているところも見られます。

CIIとは何か?

国際的な探偵に関係する団体にはどのようなものがあるでしょうか?主要な団体がいくつかありますが、その中の一つに今回紹介するCIIがあります。CIIとは「COUNCIL OF INTERNATIONAL INVESTIGATORS」の頭文字をとったものです。日本語に訳すと「国際調査協議会」となるでしょう。アメリカに本部があって、創設されたのは1955年のことです。ですからすでに65年以上の歴史を誇ります。品質の高い調査を実行できる組織を広める目的のもとで作られました。

世界的な団体ということで、いろいろな国の探偵事務所が加盟しています。欧米やアジアなど多様な地域をカバーしていて、50か国以上の300社を超える探偵社や興信所が加盟しています。独自の厳しい審査を設けていて、加盟しているということは厳格な審査をクリアしている、それだけ信頼性の高い探偵社ということになります。

評議会に認定されないと加盟できない

CIIには評議会があって、新規加盟するためにはこちらの承認を受ける必要があります。認可を受けるためには倫理を遵守し、誠意をもって業務を遂行し、相互信頼を得られると判断されないといけません。また加盟した探偵社はCIIの制定する倫理規定を厳格に順守しなければなりません。

ちなみに2021年5月時点でCIIに加盟している日本の探偵社は3つだけです。逆に言えばCIIの厳しい基準をクリアしている探偵会社と推測できます。このように有名な業界団体に加盟しているかどうかで、信頼できる探偵会社を見つけるのも一つの方法です。

CIIの加盟以外の探偵会社の選び方

CIIのような有力な業界団体に加盟しているかどうかで何か依頼するときに探偵会社を絞り込むのも一つの方法です。しかしそのほかに依頼先を決めるポイントはいくつかあります。

ホームページをチェックするだけでも、候補を絞り込むことは十分可能です。まずは会社概要が明記されているかどうかです。事務所の所在地や代表者の名前などが書かれているか確認しましょう。このような基本的な情報が書かれていないところは信頼できません。万が一調査中に何らかのトラブルが起きた場合、責任の所在がはっきりしない可能性もあります。またできれば自宅から近いところに事務所があったほうがいいです。進捗状況や相談が手軽にできるからです。しかし歩いていけるようなご近所にあるところは避けたほうがいいです。事務所を出入りするところを知り合いに見られる恐れがあるからです。

キャッチコピーをチェックしましょう。中には誇大広告といわれても仕方ないようなことが書かれている事務所もあります。例えば「成功率100%」とか「最安値」といった文句のある事務所の利用は慎重であったほうがいいです。どんなに経験豊富で優秀な探偵でも絶対に成功する保障はできません。また最安値など激安価格を宣伝しているところも、追加料金などが発生して結局割高になる可能性もあります。

実際に話をしてみる

目ぼしい探偵事務所が見つかったら、実際に相手と会ってみることです。そして話をしてみましょう。どんなことで悩んでいるのか、もし依頼した場合どのような規模・形で調査が行われるのか、気になる金額はいくらくらいかなど聞いてみましょう。しばらく話をしていく中で、相手と相性がいいかどうかある程度分かるでしょう。また相手がきちんと自分の話を聞いてくれるかもチェックしておきたいところです。こちらの希望や考えを共有してくれるか推測できるからです。

まとめ

探偵に調査を依頼したいけれども、選び方がわからないという声をよく聞きます。探偵に関する資格がないので、日本では基本誰でもやれるので実力差があるのがネックといわれています。事務所選びが満足度を左右する重要な要因の一つといえるでしょう。いろいろなポイントがありますが、もし信頼できる事務所に依頼したければ、どのような管轄団体に所属しているかをチェックしてみるといいでしょう。CIIへの加盟は一つのバロメーターになりうるので、ホームページを見たときにチェックしてみませんか?

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投稿者プロフィール

この記事の著者:PIO探偵事務所 調査員 T.K
この記事の著者:PIO探偵事務所 調査員 T.K
10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。

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