探偵の気になる懐事情・給与システムは歩合制?報酬の計算方法を紹介

探偵の仕事に興味を持っている人もいるでしょう。その中でもやはり気になるのは、どの程度稼げるかではありませんか?高収入なのか、きちんと食べていけるだけの収入が得られるのか気になるところです。そこでここでは、探偵の給料事情についてくわしく見ていきます。
歩合制をとっているところが多い
探偵事務所、特に実際にターゲットを追跡する調査員は歩合制の報酬システムを採用しているところが多いです。簡単に言えば、調査をこなせばこなすほど収入が増える仕組みです。調査数だけでなく、調査が成功裏に終わっているかなどで総合的に判断されます。また案件によって調査の難易度も変わってきます。難易度の高い調査を行った場合、単価が高い、もしくは従来の報酬に上乗せするシステムを導入しているところも見られます。ですから簡単な案件をコツコツとってきて稼ぐ人もいれば、難易度の高い案件を引き受けて一発大仕事をして高収入を得ようとする人もいます。
歩合の場合、クライアントの依頼代金の一定パーセンテージをもらうというところが多いです。また探偵事務所の中には、基本給+歩合制という仕組みをとっているところもあります。たとえ1か月あたりの担当案件数がゼロでも基本給はもらえるわけです。
また歩合はさほどでも、ボーナスで貢献した分が反映されるところもあります。ボーナスはほかの企業同様、年に1~2回で月給の数か月分の額の支払いをしているところも多いです。ただし、どの事務所でもボーナスが出るわけではありません。中規模から大規模の有名な事務所ならボーナスの出るところが多いです。しかし小規模なところだと、資金的な問題でなかなか賞与は出せないというところも少なくありません。ちなみにボーナスは正社員だけで、アルバイトのスタッフには出ないというパターンも珍しくないです。
固定給のスタッフも

探偵事務所で働いているスタッフ全員が歩合制というわけではありません。職種によっては固定給制をとっているところもあります。例えば相談員です。依頼を検討しているお客さんが来たときに受付対応するスタッフのことです。また電話やメールで問い合わせをする人もいるので、その対応をする役割もあります。さらに調査結果が出た後のアフターケアを担当する場合もあります。こちらは固定給制のところが多いです。事務所によって若干の違いはありますが、だいたい月給20~30万円といったところが相場です。
事務所の相談員はアルバイトやパートタイマーが担当しているところも少なくありません。この場合には時給制になります。時給の相場はだいたい1000~1500円といったところでしょうか?週2~3日からシフトに入れるような求人も見られます。子育てをしている女性が合間を縫ってパートするパターンも少なくありません。探偵事務所には浮気調査の相談も少なくありません。妻よりも夫の浮気に悩まされているクライアントが多いようです。この場合、女性の相談員相手の方が依頼者も話しやすいです。このため、女性スタッフを積極的に採用しているところも多いです。
非常勤の場合
探偵事務所の中には、非常勤のスタッフを雇っている場合もあります。案件によってはレギュラーの調査員だけでは賄えないようなケースもあります。そこで非常勤のスタッフを使用する、短髪で調査員を募集するといったことも起こりえます。
非常勤の案件なので、レギュラーで仕事のある職種ではありません。ですから仕事の入ったときに日給という形で報酬が支払われます。だいたい1日あたり5000~1万5000円といったところが相場のようです。たくさん案件が入ってくれば、それなりに稼げる仕事です。このように職種によって給料のシステムも雇用形態もまちまちです。探偵事務所の募集を見た際には職種や雇用形態などを確認しましょう。
探偵の給与事情

探偵の給与システムがわかったところで「やっぱりどのくらい稼げるのか目安が欲しい!」と思うでしょう。これは事務所によって規模も異なれば、給料体系も違ってきます。一律でいくらとは言えませんが、年収を平均するとだいたい600万円前後といわれています。しかしピンキリであることも忘れないでください。中には年商何千万とか何億といったお金を稼ぐ自営で運営している探偵事務所の代表もいます。また一方で月収15万円前後で働いている人もいます。
また年収600万円といわれると、いわゆる普通のサラリーマンと比較してもいい給料というイメージがありませんか?しかし実際にこれだけの金額を稼げても、収入面で満足という人はあまり多くありません。勤務時間が不規則ですし、失敗の許されない大きなプレッシャーの中で勤務しなければなりません。ハードワークなのに割に合わないという気持ちを抱きながら仕事をしている探偵も少なからずいるわけです。
年収を上げるには?
自営の場合、報酬制なのでいかに多くの案件を受注できるかがポイントです。となると数をこなしていかないとなかなか収入はアップしません。そこで依頼が舞い込んできやすくなるように、地道に宣伝することが大事です。メディアなどの媒体を使って宣伝するのは難しいでしょうから、ネットで積極的に名前を売っていきましょう。ホームページを作る、また近年ではSNSを使って情報発信するのも有効です。
自営も探偵事務所に所属する調査員共通して言えるのは、もちろん質の高い仕事をして結果を出し続けることも大事です。宣伝に精を出すのではなく、受けた仕事を地道にこなしていきましょう。そうすればお客さんからの信頼が得られ、また何かあったときにお願いしようという気持ちになります。また口コミで好意的な意見が出てきて、ほかの人からの依頼も舞い込んできやすくなります。
まとめ

探偵は歩合制をとっているところが多いです。ですから仕事を多くこなせばこなすほど、収入もアップしていきます。最初から多くの案件が舞い込んでくるとは考えにくいです。軌道に乗るまでは、数少ない仕事をしっかりこなして、お客さんからの信用を勝ち取ることに力を注ぎましょう。誠意を持って仕事に取り組む、その繰り返しによって徐々に仕事の数を増やしていき、収入アップに導いていくでしょう。