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探偵コラム

家出した子供を保護する施設を利用するためにはどうしたらいい?

家庭内の事情で、家が安全な場所ではない子供が多くいます。生活が困窮する家庭では、やり場のないストレスを子供へ向けてしまい、家庭内トラブルとなっていたり、夫婦仲がうまくいかず、子供の前でのけんかが絶えないなどの理由で、子供が家にいるのが嫌だと感じ、家出する状況は後を絶ちません。

さらに深刻なのは、家庭内暴力や暴言、性被害が家庭内で起こってしまう現状。親が再婚で、連れ子だった子供が、居場所がないと感じ家出してしまったり、母一人子一人で育ったが、母親が再婚して、子供が邪魔になり追い出されるなど、苦境に立たされている子供が多くいます。

家に居場所をなくした子供は、家出を繰り返し、お金も無くなると野外生活をするようになり犯罪に巻き込まれるケースも。このような状況に置かれている子供を保護する施設はどのようなところで、どんな利用方法なのか。詳しくご紹介します。

家出をしたら行き場のない子供はどこへ行く?

親と喧嘩した、または夫婦喧嘩を見るのがつらくて飛び出したなど、一時的につらい状況に陥って、家出した子供が行く先は、まずは友達の家が多いです。友達の家なら、親同士が連絡をとって、自宅へ戻されるか、一日お泊りして帰宅することもあるでしょう。

SNSが社会インフラとなる昨今は、友達に頼るのは自分の状況を知られてしまうから、誰にも知られたくなくてSNSに、家出するために安心できる場所を探していると投稿。すると、すぐによからぬ考えの大人から「泊めてあげるから会おう」という内容のメッセージが届きます。

まだ思春期の子供は、相手が親切な人だと思って誘いに乗り犯罪被害に遭うケースが増えています。また、感情的になって家出するパターンとは違うケースでは、より深刻な被害も。

虐待やネグレクトで、家庭が安心できる場所ではない子供は、家出を繰り返すことも。家出した子供は、いったいどこへ行けばいいのでしょうか。多くは家に帰りたくなくて、学校に居残りしています。先生に相談しても、先生が家庭のことだからと取り合わないこともあります。

しかし、事態は深刻と判断すれば、先生は問題解決のため児童相談所へ連絡。児童相談所では、数時間かけて子供から事情を聴きだします。大人を信じられない子供は、うそをついたりその場を繕ったりして、本心を明かさない場合が多く、時間をかけて事情を聴きだす必要があります

児童相談所の一時保護とは?

子供からの話を聞いた児童相談所の職員は、保護が必要と判断した場合、親の同意を得ることなく一時保護します。事情を知らない親からしたらまるで誘拐でもされたかのように混乱することも。

一時保護の時に、家庭に帰すことができないと判断すると、児童保護施設に入ります。親の同意が必要ですが、同意が得られない場合は家庭裁判所に申し立てを行います。

児童保護施設では、親から離れて安心できる場所で暴力を受けない生活を送ります。一時保護の相談窓口は、どこにあるか公開されていますが、一時保護施設の住所は非公開。

虐待する親が、自分の虐待を知られたくなくて子供に口止めするために血眼なって子供の居場所を探していることもあります。命の危険にさらされている子供のために、住所が公開されていないのです。

児童相談所は、子供と親との間の橋渡しをします。子供が家に帰りたくないと言う限り、子供を家に帰すことはしません。親には子供が安全に暮らせる環境を整えるための相談にのったり指導したりします。

一時保護施設は、原則は2か月までとなっています。しかし、許可は必要ですが、状況によってはこの限りではありません。子供はその間、施設でまず安心して休むこと、信頼できる大人がいること、心の傷を癒すことで、親との関係を再構築する方法を模索します。

家に帰せないケースもあります

子供を育てる意思がないネグレクトや、暴力をふるうことをやめない親、また、少年院に入っている最中に親が再婚して、引き取りを拒否している場合も。事故や災害などで、若くして完全に孤立してしまったなど、複雑な環境にいる子供も多くいます。

児童相談所では、18歳未満の子供が対象です。それ以上の子供はどこへ行けばいいのでしょうか。

子供の生活を守るNPO法人の児童自立生活援助事業

児童保護施設では、18歳以上になると、自分で生活するために一人暮らしをすることになります。児童相談所では、一人で生きていくために必要な就職や住居探し、生活支援などを行います。

子供が一人で生きていくために必要であれば、住所を親には教えないケースもあります。しかし、一人暮らしをしてやっと自立しても、どこからか情報を聞きつけ親からの妨害が入ることも。

18歳を過ぎた、行き場のない子供は、ネットカフェやり状生活を余儀なくされる子供も多くいます。そんなときはどこへ行けばいいのでしょうか。

15歳から原則20歳まで保護する自立支援ホームがあります。義務教育を終えて働いて自立する子供の支援を行うNPO法人が全国にあります。子供には寮費が必要なこともあり、弁護士が有志で行っていることも。多くは公的支援とボランティア、クラウドファンディングなどの支援で運営されています。

まとめ

家出した子供を保護する施設はどう利用したらいいかについて、ご紹介しました。家出の理由はさまですが、心をボロボロにしながら生活をしている子供が、安心して逃げることができる場所は多くあります。

しかし、親の同意や年齢などの制約もあり、児童相談所だけでは賄いきれない現実があります。18歳以上でも入所可な自立援助ホームという児童自立生活援助事業を行うNPO法人があります。そこでは、親からの妨害から逃れて、生活支援や弁護士、社会福祉士などの専門家からのアドバイスと多くのサポートを受けながら、自立した生活基盤を作ることができます。

家出して保護されればまだ生活再建の道が開けますが、SNSで相談したばかりに、犯罪に巻き込まれるケースも。今居場所がない子供たちにも、支援したい、救いたいと思って行動している大人がたくさんいることを知ってもらうことで、安心して生きていけるセイフティネットの役割が期待されています。

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投稿者プロフィール

この記事の著者:PIO探偵事務所 調査員 T.K
この記事の著者:PIO探偵事務所 調査員 T.K
10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。

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