パートナーが浮気をしていると異様に心配するのは不安障害かも?

お付き合いをしている相手がもしかしたら浮気しているのではないか、このような不安を抱いたことはありませんか?もしはっきりとした根拠もなく、相手の浮気を疑るようであれば、これは一種の心の病の可能性があります。
オセロ症候群とは?
「いつでも優しかった彼だけれども陰で浮気しているのではないか?」このような疑いをかけるような人も中にはいます。心配になってついつい彼氏のスマホをこっそり見てしまう、このような話はしばしば聞かれます。相手の浮気をふとした時に懸念してしまう、これは決して珍しいことではないです。しかし中には心の病がこのような行動を引き起こしている可能性があります。その心の病とは、オセロ症候群です。
オセロ症候群とは特に前兆もないのに、パートナーにある日突然裏切られるのではないかという恐怖を抱く妄想性障害の一種です。相手を失うのではないかという一種の恐怖心からネガティブな妄想を自分の頭の中でどんどん膨らませてしまうのです。時にこのような嫉妬に駆られることも交際の中ではあるでしょう。時としてそれが恋愛の一種のスパイス的な役割を果たすこともあります。逆に2人の絆を深くすることもあり得ます。
オセロ症候群が普通のジェラシーと異なるのは、気持ちのコントロールができなくなってしまう点です。例えばありもしない浮気の証拠をつかむために血眼になる、全くの濡れ衣を相手に着せてののしる、相手の行動をずっと監視するようになるなどです。ここまでされると、さすがに相手も怪しんだりひいたりするでしょう。
さらに重症になると、もっと行動はエスカレートします。とにかく相手を支配しようとして暴力をふるって、自分の監視下に置こうとする人もいます。相手ではなく自分に暴力の矛先が向くこともあります。例えば自傷行為を行って、相手に自分のことを見てほしい、かまってほしいと思うわけです。もしこのような行動に心当たりがあれば、精神的に病んでいる可能性があるので医療機関などの受診がおすすめです。
自分に自信の持てないことが原因
オセロ症候群にかかっていると、頭の中で勝手に恋のライバルを作ってしまいます。そしてその想像上の好敵手が自分の恋人とどんどん仲良くなってしまうのです。そんな時に例えば仕事の話をしているだけの恋人の同僚が「コイツが浮気相手だ!」と思い込んでしまって、パートナーに「この人と浮気しているんでしょ!」と問い詰めます。さらに妄想が膨らむと、その全く無関係の同僚の居所を突き止めて問い詰めるようなケースもあります。
なぜこのような妄想が頭の中でどんどん膨らんでしまうのか、それは不安障害から来ています。ちょっとした心配事がどんどん増大して、相手のことが疑心暗鬼になってしまうのです。なぜ不安が膨張していくのか、それは自分に自信が持てないからです。自信がないと「自分が異性から魅力的な存在ではない」「相手に愛されていないのかもしれない」という不安を抱えています。自分がパートナーの愛情を受けるに値する存在だと思えないから、「いつか自分から相手の心が離れてしまう」と思ってしまいがちになるわけです。
相手の浮気を疑うようになったら?

もし「彼が浮気しているかも?」と思ったのであれば、なぜそう思うのか、いったん自分自身で整理してみることが大事です。「なぜ浮気していると思ってしまうのか?」「そう思うようになったきっかけはないか?」と自問自答しましょう。そうすると「ただ単に自分の思い込みだった」「長くお付き合いをしていると必ず浮気をするという固定観念が関係していた」と結論が出るかもしれません。「パートナーが浮気しているかも?」と思ったら、相手を疑う前に自分はどうしてそう思ったのかを突き詰める習慣をつけましょう。
自分で「ただの思い込みだった」とはっきりすればいいです。しかし中には自分の固定観念や価値観、心理状態というのを客観的に見つけるのはなかなか難しいでしょう。もし相手の浮気を疑う気持ちからなかなか逃れられないようであれば、思い切って周りに相談してみるといいでしょう。自分が信頼できる家族、もしくは親友に相談しましょう。信頼できる人に指摘されれば、猜疑心がスッと引く可能性はあります。また自分でどうしたらいいかわからないときには、周りからアドバイスを受けることで自分で思ってもみなかった解決策を見出せるかもしれません。また実際に「パートナーの浮気を疑っている」と口に出すことで、心の重みがふっと軽くなることもあり得ます。
SNSをしばらくしないのも有効
今では若者を中心に、SNSをやっている方もいるでしょう。ちょっと空き時間ができれば、スマホでいろいろとチェックしている人もいるでしょう。もしパートナーのSNSをつい見てしまうというのであれば、一切見ないように心がけるのもおすすめの方法です。SNSを見ると、パートナーが自分以外のいろいろな人とつながっていることがわかります。そこから「この人たちの中に浮気相手がいるかも」という不安に駆られてしまいます。相手の情報を入れ過ぎないようにすると、嫉妬心が高まりにくいです。
もし自分の意思だけでSNSを見ないようにするのは厳しいというのであれば、物理的に見られなくするのもおすすめです。twitterなどスマホに入れているのであれば、アプリをアンインストールしましょう。また恋人のスマホをついついのぞき見してしまうのであれば、相手にお願いしてロックをかけてもらうのも一つの方法です。最初のうちはソワソワするかもしれません。しかししばらく続けると、SNSを常に見ていなくても不安に駆られることもなくなります。SNSなしの日常が当たり前になるからです。
まとめ
パートナーに嫉妬すると「それは自分が深く相手を愛しているからだ」と思っている人もいるでしょう。しかしそれは間違いです。オセロ症候群といって、ただの不安障害を抱えているだけという可能性もあります。もし相手の浮気を疑うのであれば、周りに話してみることが大事です。第三者の客観的な意見をいろいろと聞くことでただの思い込みであることに気づけるでしょう。すぐに相手を攻撃するのではなく、いったん自分がどうしてそう思うのかを考える癖を付けませんか?