不倫された後に離婚が成立するまで別居するべきメリットはあるのか

不倫をされてそのまま同居するのは耐え難い苦痛が伴います。信頼していたパートナーが不倫をしたことに嫌悪感を持つのは当たり前のことです。これからのことを考えて別居して冷静になって考えるのも1つの手段として考えても良いかもしれません。ここでは別居と離婚について分かりやすく解説しています。
別居をする意味
離婚をすることは簡単なことではないからこそ、不倫をされた側も不倫をした側も冷静になって今後のことを考えるために、同じ家に住み続けるのではなく、別居という形でどうするかを個々に考える時間が必要です。
大切なパートナーに浮気をされてから一緒に生活する意味を見出せなくなったら、別居をするのも1つの方法であるということを理解してください。基本的に不倫をするようなパートナーを信用することができないはずですし、一緒にいても辛くなるだけです。
一回距離を置いて客観的に不倫をされたことをしっかり受け止めてから、今度どうするかを理解することが求められます。不倫されて結婚生活を継続するのが難しいという理由があれば離婚が成立します。しかしすぐに離婚できない何かしらの事情があった場合は、離婚をする前から別居することができます。
二人の関係が悪化し、二人の仲が修復できない状態だと、一緒にいるだけで苦痛を伴うはずです。だからこそ別居をするという選択は決して恥じることではありませんし、お互いの未来のために必要なことだと理解し合えれば、別居をして新しい人生を再スタートさせるための準備をすることができます。
別居をして冷静になって不倫をした側が自分の過ちを認めて謝罪をしてくれるかもしれません。冷静になって謝罪をしてくれる可能性があるならば、それを受け入れて復縁することもあります。
今まで通りずっと同じ家の中にいると気まずくなってしまい、さらに二人の関係が悪化してしまう可能性があります。被害者は不倫をされたことを受け止めるのも難しいかもしれませんが、不倫をした側が頭を冷やして反省するきっかけになりますし、被害者側も冷静になって今度どうするか気持ちを整理させることもできます。
普段からパートナーからDVなどの暴力を受けているのであれば、身の危険を回避するためにすぐ別居することをおすすめします。暴力をふるって不倫までするような最低のパートナーはすぐにでも離婚するべきです。
どのくらい別居すれば離婚が成立するのか

別居は長すぎてもデメリットがありますし、短すぎてもお互いの答えが出ないまま何も変わりません。別居に丁度良い期間というものはありませんが、実際に別居をしている人がどのくらいの期間になっているか知っておくと参考になります。
不倫をされたことで二人の関係が破綻しそうなときに、一度冷静になって考えるという意味も込めて別居を選択するケースがありますが、実際にどのくらい別居すればスムーズに離婚が成立するか知っておいて損はありません。
1年未満の別居で離婚が成立している
現在別居をして1年未満で離婚が成立している夫婦が多いというデータがあります。つまり1年以上の長期間別居する必要はなく、1年未満という比較的短い期間でも裁判所が離婚をする理由になると判断してくれます。
昔と違い今の時代は少しでも早く離婚をして新しい人生を歩みたいと思っている人も多いです。どう頑張っても復縁をする気持ちが無いのであれば、無駄な時間をかけることなく離婚をしてしまったほうが得策だと考える時代なのかもしれません。
協議離婚で対応をする
別居をしてお互いが離れて生活していても、間に弁護士を挟んで協議離婚で話し合いを進めて離婚を成立させるのが一般的です。協議離婚とは夫婦間でしっかり話し合いをしてお互いが合意をすれば離婚の手続きができるというものです。泥沼の状況にならない限り多くのケースで協議離婚が成立しています。
離婚をするかどうか話し合いを進めて合意に至ることができれば、その後に公正証書を作成します。公正証書とは離婚をするという事実を誰が見ても証明する意味を持つ文書で、公証役場で作成されます。様々な事例で利用される公正証書ですが、協議離婚をするときも使われるので覚えておきましょう。
公正証書を作成した後に最寄りの役場に出向いて離婚届を提出して手続きが完了となります。口約束だけはしないでしっかり書面に記録として残すためにも焦る気持ちを抑えて公正証書を作成しておけば、離婚後の養育費や慰謝料などを請求するときも役立ちます。
不倫で別居を決断するタイミングとは
浮気や不倫が発覚したとき、すぐに別居を決断するかどうか迷うこともあります。別居は感情的な判断だけではなく、冷静に今後を見据えて行うことが重要です。ここでは、不倫で別居を決断すべきタイミングや考慮すべきポイントについて詳しく解説します。
感情的な決断は避ける
不倫が発覚すると、感情的になりやすいものです。しかし、怒りや悲しみだけで別居を決断するのは危険です。一時的な感情に流されず、冷静に今後の生活や離婚の可能性を考慮した上で決断することが大切です。
法的な観点からの別居の必要性
別居は、離婚を進める上で有利になる場合もあります。不倫が原因であることを証明するためには、別居という形で物理的にも距離を取ることで、証拠として認められやすくなります。特に、裁判で不倫の慰謝料請求や子どもの親権を争う場合には、適切なタイミングで別居することが重要です。
長期の別居になるケース

お互いの考えや気持ちが理解し合えて今度どうするか決まれば、それ以降は別居する必要はありません。離婚をするのも1つの手段ですし、不倫をした側が誠心誠意の謝罪をして被害者が受け入れたら復縁することもできます。
一般的に今の時代に1年未満で離婚が成立するケースが増えているとは言え、なかなか離婚が成立しないまま長期間の別居になる夫婦もいます。なぜそのような状況になるかというと、相手が離婚に同意しないことが多いからです。被害者は1日も早く不倫をした相手と離婚したいと思っていますが、様々な事情があって離婚の手続きをしたがらないこともあります。基本的に協議離婚で成立するものですが、調停や裁判までいくと1年から2年かかることもあります。
協議離婚で成立することが普通でも、なかなか理解されないまま調停や裁判になることがあることも理解しつつ、弁護士に相談しながら可能な限り早く協議離婚で話がまとまるように進めていくことが求められます。
別居が長くなっても生活費などがかかることで自分に負担がのしかかることになります。離婚が決定すれば慰謝料や養育費をもらうことができるからこそ、どうすれば早く離婚が成立するか弁護士と相談しながら協議をすることが早めの離婚成立に繋がります。
まとめ
このように不倫をされたら我慢することなく別居をしてお互いが冷静になって今後の人生を考えるのが良い方向に向かっていくこともあります。世間体を気にすることなくまずは当事者同士で冷静になって考えることで、スムーズに離婚に向けてお互いの気持ちを考慮して話を進めることができます。
投稿者プロフィール

- 10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。
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