車に乗っただけという事実で不倫行為の証明になる?立証の方法について解説

配偶者の車に自分以外の異性が乗っていた、これだけでも「裏切り行為だ!」と考える人も少なくありません。しかし車に乗ったという事実だけで不倫したと立証できるのでしょうか?結論から言うと、車に乗っただけの証拠では、客観的にその2人が不倫関係にあると認定するのは難しいです。
車をきっかけに不倫がばれることもある
不倫を疑ったり、相手を問い詰めたりするきっかけとして車というケースは少なくありません。不倫相手とどこかに出かけた際に車を使った、そこに相手の痕跡が残っていてそこから浮気を疑うようになったという人はいます。結構車の中に異性が乗った証拠が残っているものです。
旦那さんの浮気の場合、相手の女性の髪の毛が落ちていたことでばれるケースは結構あります。自分とは明らかに異なる髪の毛の長さ、色をしていれば「ほかの女性が乗っている」と気づけます。女性の場合、自分の存在を気付かせるために、あえてアクセサリーを車内に残すというしたたかな人も一部いるようです。またにおいなども意外と重要です。「女性の香水の香りがする」「夫婦両方吸わないたばこのにおいがした」などです。車は基本密室空間ですので、結構長期にわたってにおいは残るといわれています。
あと不倫相手を乗せる場合、助手席に座らせるというパターンは多いです。しかし配偶者も同じ助手席に乗るでしょう。この時にいつもとシートの位置が違う、リクライニングの角度が違うことで怪しく感じたという事例も少なくありません。このように車の中には不倫の痕跡は結構残るものです。さらにはカーナビやETCなどの履歴を見て、自分が出かけたことのない場所が記録されていて、浮気を疑う人もいます。
ゴミ箱などもチェックしてみる
車のごみ箱に浮気の痕跡が残っているパターもあります。例えばどこかレストランやホテルを利用したときに領収書が捨てられている場合もあるでしょう。またドリンクホルダーに飲み物をそのままにしている人もいます。そこに自分が飲んだ記憶のないドリンクが放置されていたというケースもあるようです。もし飲み口に口紅がついていれば、浮気の確率がぐっと高まります。
車に乗っただけで不倫関係になるのか?

異性を車に乗せただけで不倫関係になるか、これはすべてのケース出そうだとはならないでしょう。例えばたまたま帰り道が同じ方向で、車で送ることになったというケースもあるでしょう。また仕事上のお付き合いのある人で、ビジネスに関する話をもう少しする必要があって車に同乗する機会もあり得ます。このように車に2人きりで乗ったというだけでは、それが不倫に関する有力な証拠にはならないでしょう。
不倫というのはいわゆる不貞関係になっているかどうかで判断されます。不貞行為とは、夫婦の平和な生活を破壊する、脅威にさらすような行為です。このため、一般的には肉体関係を持ったかどうかが一つの基準となります。ただしこの不貞かどうかの基準ですが、画一的なラインがあるわけではないです。個別のケースで判断されます。
車に乗っただけで不倫になるかどうか、一概には判断できません。例えばもともと特定の異性と親密な距離感にあって、その人を車に乗せて2人きりでしばらく一緒の時間を過ごした場合、不貞行為に認定される可能性もあります。2人の距離感がどうかも判断材料の一つになりえます。実際過去の裁判の判例を見ても、ほぼ同様の行為をしていても不定が認定される場合もあれば、そこまでいかなかったケースもあります。
過去に不倫していた場合には認定される可能性も
例えば過去に不倫関係にあった人を車に乗せた、この場合不貞行為と認定される可能性が高いです。たとえ「ただ送っただけで肉体関係はなかった」と主張しても、かつて親密な関係であった以上、また同様のことがあったとうかがわせるに十分だからです。実際不貞であると認定された裁判の判例もあります。この場合、配偶者だけでなくその相手も慰謝料請求の対象になります。既婚者の車に同乗することに対しては、慎重であるべきです。
証拠を押さえることが重要

車に異性の影がちらつき、不倫を疑う、このような人はいるでしょう。しかしこの段階はあくまでも心象だけであって、確たる証拠はありません。そこでもし「相手が浮気しているかも?」と思ったら、証拠を集めることを優先させましょう。そのために有力な材料になりうるのは、写真や動画です。
ただ車に乗っている場面を撮影しただけでは、不倫の証拠と認定されるのは難しいでしょう。先ほども紹介したように「ただ自宅や駅まで送っただけ」と言い逃れされる可能性が高いからです。プラスアルファの写真も撮っておくといいです。例えばラブホテルや相手の自宅に出入りしている写真などもあれば、その2人が親しい関係であると説得力を持たせられます。
レシートもあれば残しておくのがおすすめ
そのほかにも証拠になりうる材料はあります。例えばレシートです。ホテルやレストランのレシートなどは残しておくといいです。またクレジットカードの履歴もチェックしておくといいです。特に不倫相手と思われる人の近所のコンビニなどのレシートがあると、部屋に行っている疑いが増します。
まとめ
車に自分以外の異性を乗せた痕跡があれば、不倫をしている疑いはあります。しかしそれだけで相手の浮気が認定される可能性は低いです。浮気の証拠を積み重ねることで、自分に有利な判断が出やすくなります。また証拠を突き付けることで、相手が言い逃れできなくなって認めざるを得なくなるでしょう。車に乗っているだけでなく、相手の部屋に行ったなど肉体関係のあったことを推定できるような材料をまとめておきましょう。自分だけで証拠を集めるのが難しいというのであれば、探偵にお願いしてみるのも一つの方法です。探偵ならいろいろな証拠を集めてくれるので、今後の話し合いなどを有利に進められるからです。
投稿者プロフィール

- 10年以上にわたる探偵経験を持ち、調査分野のエキスパートとして認められている。これまでに手掛けた調査案件は年間200件以上にのぼり、その確かな調査力と洞察力で数多くの難解なケースを解決してきた実績を持つ。特に浮気調査や素行調査の分野で高い成功率を誇り、信頼と実績に基づいた調査を提供することを信条とし、クライアントからの高い満足度を誇る。
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