探偵業は儲かるの?探偵業者の平均年収・給与について解説

「探偵事務所や興信所ってどのくらい稼げるの?仕事は忙しい?」
「探偵業者の平均年収やより多く稼ぐために必要な知識・技術などがあれば教えてほしい!」
このようにお考えの方は、多いのではないでしょうか?
ドラマや映画、アニメなどを見て、探偵の仕事に憧れを抱いたり、将来探偵として働いてみたいと思ったことがある方は沢山いると思います。
そこで今回は、探偵業者として開業するために必要なことや主な業務内容、探偵業者の平均年収・給与などについて具体的に解説します。
この記事を読めば、憧れの探偵として働くために必要な知識が身に付き、探偵業者として少しでも良いスタートを切ることができるようになるでしょう!
探偵業者として開業する方法
「探偵業者になるためには、何か専門的な資格などを取得する必要があるのでは?」と思う方も多いでしょうが、探偵業者として働くために必要な資格はありません。
ただし、探偵事務所や興信所として開業をし、探偵業を開始するためには、最寄りの公安委員会に「探偵業開始届出」を提出する必要があります。
この探偵業開始届出を提出することによって、初めて探偵業法に基づいた調査業務を行うことが可能となります。
しかし、これを届け出ずに探偵業を行ってしまうと法律違反に該当し、悪徳な探偵業者として扱われてしまう可能性があるため注意が必要です。
探偵業者の業務内容

探偵業者は、他者からの依頼を受けて特定の人物や企業などに関する情報を密かに調査することを主な業務としています。
その業務は多岐にわたり、浮気調査や行方調査、企業の信用調査や法人調査、更には対象者の心情調査まで行っており、調査業務以外にも鑑定業務や盗聴器発見業務など幅広く業務を展開しています。
このような業務を行う際は、調査の手段として尾行や張り込みなどを昼夜問わず長時間行うことがあるため、労働時間は決して規則正しいものではありません。
ですが、依頼の件数が増えれば増える程多くの収益が見込め、更に調査が成功すればその報酬として基本報酬の30%~40%が上乗せされるので非常に魅力的です。
そんな探偵業者は、体力に自信がある方や忍耐力のある方、仕事を通してどんどんスキルアップしたい方に特におすすめの職業と言えます。
探偵業者の年代別平均年収及び月収

探偵事務所や興信所には、大手のような大きな業者からひっそりと営業しているような小さな業者まで数多くが存在しており、業者によって調査対応範囲や調査能力に差があります。
ですので、それぞれの探偵業者によって受注している依頼件数や年収は千差万別です。
そこで、探偵業者の年収・月収のおおまかな平均値を年代ごとに分けて具体的に解説します。
・新人1年目:月収約15万円、年収約250万円
・20代:月収約17万円、年収約280万円
・30代:月収約25万円、年収約350万円
・40代:月収約30万円、年収約450万円
・50代:月収約33万円、年収約500万円
・60代:月収約23万円、年収約320万円
これらの数値は、経営している地域や都道府県、ボーナスの支給回数や金額、使用している調査機材にかかる経費などによって大きく変動します。
探偵業で年収・給与をアップさせる方法

先程解説した探偵業者の平均年収や月収を見て、「そんなに儲かる職業ではないのでは?」、「不規則な仕事の割に合わないのでは?」と印象を受けた方も多いと思います。
ですが、経営方法などの工夫次第では、成果や報酬を今までより上げることも十分に可能です。
その報酬アップ方法については以下の通りです。
数をこなして成功報酬を上げる
探偵業者として、多くの依頼を受けて成功経験を多く積むことは最も重要なことと言えます。
受けてきた依頼案件は経験として身に付き、探偵業者としての調査力の向上に繋がるため、より高度な調査をこなすことも可能です。
また、調査に成功すれば成功報酬として基本料金の約35%を得ることができるため、自ずと年収・月収のアップに繋がります。
ただし、調査の成功率を落とさないためにも、調査を行う際には不特定多数の人に自分の名前や顔をできるだけ知られないように日頃から注意をしておく必要があります。
人が多い都会や駅前で開業する
探偵業者の需要は、田舎よりも人が多く集まる都会の方が高いと言われており、実際に探偵業者は都市部に数が集中していると言われています。
その理由は明確ではありませんが、田舎は近隣住民のネットワークが強いため、浮気調査などの依頼がそもそも少ないことなどが理由として考えられています。
また、見通しが良く交通量や人通りが少ない田舎では、張り込みや尾行による調査が対象者に気付かれやすく、探偵業者に高い調査スキルや地域に対する理解度が求められる点も考えられる要因の1つです。
ですので、多くの調査依頼を受けることができ、人込みや交通量を活かした隠密な調査が可能である都会や駅前での開業がオススメと言えます。
ただし、事務所を建てるために必要な土地や物件の賃料は必然的に高くなるため、注意が必要です。
まとめ
以上が、探偵業者として開業する方法、業務内容、探偵業者の年収や月収に関する情報についてのまとめです。
探偵業者は、開業してすぐに年収300~400万も稼げるようになれるのは稀であり、経営が軌道に乗るまでとにかく調査案件をこなし続けることが重要になります。
その1件あたりの報酬は高いとは言えど、探偵業も実力社会であるため、高収入を得られるのはより高い知識や技術を持っている業者に限られるでしょう。
ですので、探偵業者として成功し年収を上げるためには、多くの依頼を受け続けるとともに、その一つ一つの調査を確実にこなしていくことが必要です。
また、自分よりも年収の高い探偵とペアを組んで調査をしてみたり、その人から探偵技術や捜査技術を教わったりしてみることも報酬アップへときっと繋がります。
探偵業に限らず、どんな仕事でも目標をもって業務をこなし続け、その経験を基にスキルアップしていくことが成功の秘訣です。
これから探偵業者としての第一歩を踏み出す方にとって、この記事が少しでも参考となれば幸いです。